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米欧の大幅な利上げ懸念からリスク回避の動きが優勢に【クロージング】

2022/9/1 16:08 FISCO
*16:08JST 米欧の大幅な利上げ懸念からリスク回避の動きが優勢に【クロージング】 1日の日経平均は大幅続落。430.06円安の27661.47円(出来高概算11億株)と再び28000円を割り込んで取引を終えた。インフレに苦しむ欧米市場では、大幅な利上げによる経済への悪影響が警戒され、主要な株価指数は続落。世界の景気敏感株とされる日本株にも売りが広がり、日経平均は後場中盤にかけて、27589.70円まで下げ幅を拡大させた。円相場が一時1ドル=139円台後半まで円安が進んだことから、輸出株の一角には押し目を拾う動きもみられた。ただし、時間外取引での米株先物の軟調やアジア市場安を映して先行き警戒感は拭えず。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1600を超え、全体の9割近くを占めた。セクター別では、建設を除く32業種が下落し、海運、卸売、鉱業、石油石炭、保険、電気機器などの下げが際立っていた。指数インパクトの大きいところでは、コナミG<9766>、積水ハウス<1928>、アステラス薬<4503>、スズキ<7269>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、アドバンテス<6857>、ダイキン<6367>、TDK<6762>が軟調だった。 前日の海外市場では、クリーブランド連銀のメスター総裁が「来年初までに政策金利を4%超の水準に引き上げ、その後はしばらく据え置く必要がある」との発言を受けて、大幅利上げへの警戒感が高まった。ユーロ圏の8月消費者物価指数は前年比+9.1%と市場予想(+9.0%)を上回り、欧米ともにインフレ高進による大幅利上げへの懸念が拭えていない。また、米半導体大手エヌビディアが8月31日、人工知能(AI)向けの主力半導体について、中国への輸出を停止するよう米当局から通知があったことを明らかにしたため、米中両国の対立が再び鮮明になるのではないかとの見方も投資家心理の悪化につながったようだ。 日経平均は200日線水準である27500円を維持できるかが目先のポイントとの見方が多い。ただし、中国・深センでは、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためロックダウンが始まるなど、中国経済の先行きに懸念が広がっている。また、米国では1日、アトランタ連銀のボスティック総裁の発言機会がある。このところ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からタカ派発言が相次いでいるだけに、警戒が必要だろう。 《FA》
関連銘柄 9件
1928 東証プライム
3,532
11/22 15:30
+46(%)
時価総額 2,418,300百万円
ハウスメーカー大手。戸建住宅事業、賃貸・事業用建物事業、賃貸住宅管理事業、国際事業が柱。建築・土木事業、仲介・不動産事業等も展開。戸建住宅事業では大空間リビング、次世代室内環境システムなどが好評。 記:2024/10/22
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9766 東証プライム
14,675
11/22 15:30
+375(%)
時価総額 2,105,863百万円
モバイルゲーム、家庭用ゲーム等を手掛けるデジタルエンタテインメント事業が主力。スロットマシンやアミューズメントマシンの製造・販売等も行う。配当性向30%以上目処。パワフルプロ野球2024-2025を発売。 記:2024/08/12
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25