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前場に注目すべき3つのポイント~短期的には過熱を冷ます調整を挟みたいところ~

2022/8/16 8:34 FISCO
*08:34JST 前場に注目すべき3つのポイント~短期的には過熱を冷ます調整を挟みたいところ~ 16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:短期的には過熱を冷ます調整を挟みたいところ ■SBI、1Q税前利益 28.8%減 235億円 ■前場の注目材料:伊藤忠、CO2固定化技術を国内展開、大成建と協業 ■短期的には過熱を冷ます調整を挟みたいところ 16日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも底堅い相場展開になりそうだ。15日の米国市場ではNYダウが151ドル高だった。中国人民銀行が予想外の利下げに踏み切ったため世界経済への懸念が広がったほか、8月NY連銀製造業景気指数や8月NAHB住宅市場指数がネガティズ域に落ち込み景気減速懸念から売りが先行した。その後、金利低下に伴うハイテク株の上昇が相場を支援したほか、先週発表されたインフレ指標の改善を受け物価鎮静化への期待を受けた買いも続き上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円高の28880円。円相場は1ドル133円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まりそうだ。米国市場は売りが先行したものの、インフレ圧力の低下から米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースが緩まるとの見方からリスクを取りに行く動きは継続している。そのため、東京市場においても押し目買い意欲は強く、底堅さは意識されそうだ。ただし、直近で大幅な上昇となり、節目の29000円に迫る局面において、強弱感は対立しやすいところである。短期的には過熱を冷ます調整を挟みたいところでもあろう。押し目買い意欲は強いものの、上値追いは慎重にもなりやすく、こう着感は強まりそうだ。 ただし、6月の急落部分を吸収してからの上昇ピッチの速さから、急落局面でポジションを解消したファンドなどの買い直しの動きが強まっているようだ。米S&P500は1月高値から6月安値までの調整に対する半値戻しを先週末に達成したが、週明けも強い動きとなった。今後ショートカバーが強まる可能性も意識されてくるなか、同様の動きへの期待も高まりやすいところであろう。そのため、押し目買いを意識しつつも、次第にレンジを切り上げてくる可能性はありそうだ。 物色としては、日経平均はこう着感が強まる可能性のなか、これまで強い動きを見せてきた海運株などへは利益確定の動きが入りやすい一方で、相対的に出遅れているハイテク株などを見直す動きといった形でのリバランスが意識されてくる可能性があるだろう。また、決算発表が一巡したことから、改めて業績を見直す動きも見込まれる。 ■SBI、1Q税前利益 28.8%減 235億円 SBI<8473>が発表した第1四半期業績は、営業収益が前年同期比68.9%増の2321.50億円、税引前利益は同28.2%減の235.22億円だった。事業別では金融サービス事業の税引き前利益が5%減の278億円だった。一方でベンチャー企業などに投資する投資事業は20%増の91億円だった。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28871.78、+324.80) ・NYダウは上昇(33912.44、+151.39) ・ナスダック総合指数は上昇(13128.05、+80.87) ・シカゴ日経先物は上昇(28880、大阪比+20) ・1ドル=133.20-30円 ・SOX指数は上昇(3077.33、+9.49) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を長期化 ・伊藤忠<8001>CO2固定化技術を国内展開、大成建と協業 ・住友倉庫<9303>タイに3期倉庫新設、来年5月竣工 ・KDDI<9433>返金対象者に通知開始、7月大規模通信障害 ・愛知製鋼<5482>自動運転実証に参画、磁気マーカー提供 ・大日印<7912>「マンガ海賊版監視」出版社向け提供、英MUSOと連携 ・帝人<3401>丸石製薬子会社の目黒研究所を買収、プロバイオティクス強化 ・協和キリン<4151>ジーラスタ自動投与デバイス、製販承認を取得 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 8件
3401 東証プライム
1,372.5
11/22 15:30
+43.5(%)
時価総額 271,692百万円
1918年創立の化学メーカー。マテリアル事業、繊維・製品事業が柱。パラ系アラミド繊維で世界トップシェア。在宅酸素療法用酸素濃縮装置などに強み。アラミド、炭素繊維などは新規用途開発の推進などに取り組む。 記:2024/10/05
4151 東証プライム
2,523
11/22 15:30
-22(%)
時価総額 1,362,420百万円
キリンHD傘下の製薬会社。骨・ミネラル、血液がん・難治性血液疾患など疾患領域に注力。FGF23関連疾患治療剤「クリースビータ」などが主要製品。バイオテクノロジー、抗体医薬に強み。腎性貧血治療剤は順調。 記:2024/10/09
5482 東証プライム
4,520
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 89,889百万円
トヨタグループの特殊鋼メーカー。特殊鋼鋼材、鍛造品を中心とする自動車部品の製造・販売を行う。電子機能材料、磁石応用製品等も。27.3期営業利益150億円目指す。インド国内における新規拡販などに取り組む。 記:2024/06/04
7912 東証プライム
2,331.5
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 1,292,772百万円
大手総合印刷企業。1876年創業。出版関連ビジネスのほか、情報セキュア関連製品、ディスプレイ関連製品、電子デバイス等も。リチウムイオン電池用バッテリーパウチ等で世界トップシェア。BPO事業の拡大等に注力。 記:2024/06/17
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8473 東証プライム
3,562
11/22 15:30
+48(%)
時価総額 1,078,349百万円
ネット証券で国内トップ。SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、SBI生命保険、SBI損害保険など証券関連、銀行、保険をコアに多様な事業展開。フィンテック、バイオ等に投資も。証券は口座数増。銀行テコ入れへ。 記:2024/08/19
9303 東証プライム
2,758
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 218,563百万円
1899年創業の総合物流企業。国際輸送や陸上運送、港湾運送、倉庫業等を手掛ける。海運事業、不動産事業も展開。遠州トラックなどを傘下に持つ。DOE3.5%~4.0%目安。国際物流基盤の強化等に取り組む。 記:2024/08/05
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04