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目先は決算を手掛かりとした選別色の強い展開【クロージング】

2022/8/3 16:51 FISCO
*16:51JST 目先は決算を手掛かりとした選別色の強い展開【クロージング】 3日の日経平均は反発。147.17円高の27741.90円(出来高概算11億7000万株)で取引を終えた。前日の大幅安の反動から自律反発を狙った買いが先行して始まり、日経平均は取引開始直後に一時27837.63円まで値を上げた。また、円相場が1ドル133円台へと円安方向に傾いたほか、好決算銘柄中心に投資マネーがシフトしていることも相場を支える要因になったようだ。ただ、米中関係の緊迫化への警戒感は拭えていないなど、先行き懸念材料も残っており、買い一巡後は27700円前後での底堅い展開だった。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超えて全体の6割近くを占めた。セクターでは、精密機器、保険、卸売、電気機器、機械など14業種が上昇。一方、電気ガス、不動産、建設、その他製品、倉庫運輸など19業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、東エレク<8035>、テルモ<4543>、ソフトバンクG<9984>が堅調だった半面、ファナック<6954>、アステラス薬<4503>、SUBARU<7270>、任天堂<7974>、TDK<6762>が軟化した。 前日の米国市場は、米中関係の緊迫化などを警戒し、主要株価指数は続落した。ただ、前日の東京市場では、先回り的に下げていただけに、買い戻しの動きが強まった。また、短期筋とみられる株価指数先物買いも加わり、日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。個別では、月次売上高が好調なファーストリテや通期業績予想を上方修正したダイキンなどが買われた一方、市場予想に届かなかったSUBARUが大幅に続落したほか、4-6月期の好決算を受けて目先の材料が出尽くした川崎船<9107>が下落するなど決算などを手掛かりとした材料株に資金が集まっていた。 日経平均は反発も上値の重さが意識された。シカゴ連銀のエバンス総裁など米連邦準備制度理事会(FRB)メンバーの発言により、利上げペース継続の観測が高まり、米長期金利が上昇しているほか、中国経済の減速懸念も再び高まっている。国内では主要企業の決算発表がピークを迎えるため、見極め材料が多く、積極的に上値を買い上がる状況にはない。このため、目先は決算を手掛かりとした選別色の強い展開が続きそうだ。 《FA》
関連銘柄 11件
4503 東証プライム
1,562
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 2,826,694百万円
国内大手製薬会社。前立腺がん治療剤「XTANDI」や急性骨髄性白血病治療剤「XOSPATA」などが主要製品。海外売上高比率が高い。25.3期は尿路上皮がん治療剤「PADCEV」の成長などを見込む。 記:2024/06/24
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7270 東証プライム
2,450.5
11/22 15:30
+8.5(%)
時価総額 1,847,437百万円
1917年創業の中堅自動車メーカー。北米の販売台数比率が高い。トヨタと資本業務提携。アイサイトなどに特徴。航空機の中央翼などの製造を行う航空宇宙事業も手掛ける。28年、米国でBEV販売40万台目標。 記:2024/10/10
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17