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前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株の見直しは継続、中小型株には出遅れ修正の動きが期待される~

2022/7/22 8:36 FISCO
*08:36JST 前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク株の見直しは継続、中小型株には出遅れ修正の動きが期待される~ 22日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:ハイテク株の見直しは継続、中小型株には出遅れ修正の動きが期待される ■商船三井、23/3上方修正 営業利益700億円←460億円、コンセンサスを上回る ■前場の注目材料:三菱重、CO2回収プラント基本設計受注、英ガス火力発電所向け ■ハイテク株の見直しは継続、中小型株には出遅れ修正の動きが期待される 22日の日本株市場は、急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されるものの、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。21日の米国市場でNYダウは162ドル高だった。週次新規失業保険申請件数が予想外に増加したほか、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数や6月景気先行指数が予想外に悪化したため、景気減速への警戒から売りが先行した。バイデン大統領が新型コロナウイルス検査で陽性症状との政府公表も重荷となった。ただし、予想を上回る決算が相次いでいるほか、長期金利の低下を受けてハイテク株が買われるなか、上昇に転じた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の27865円。円相場は1ドル137円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小じっかりで始まりそうだ。日経平均は前日までの強いリバウンドにより、6月13日の急落局面で空けたマドを埋めたほか、52週線水準まで回復してきたため、いったんは達成感が意識されやすく、利益確定の動きが強まる可能性はありそうだ。週末要因のほか、来週から本格化する決算を見極めたいとするムードも高まりやすいところであり、戻り売りスタンスといった流れとなろう。 もっとも、直近の強い値動きを見ても、これといった調整を挟まず、押し目待ち狙いの買い方にとってはレンジを切り上げざるを得ない需給状況であろう。日中はこう着ながらも底堅い値動きが続く局面においては、引けにかけて強含む展開が意識されやすいところだ。 VIX指数は低下傾向を継続するなか、6月安値水準を下回ってきており、リスク選好の動きに向かわせやすい。米国ではハイテク株を見直す動きが継続するなか、ナスダックは75日線を捉えてきたほか、6月の戻り高値水準を回復してきた。6月の急落時にロングオンリーのファンドなどはポジションをほぼ解消したと見られており、その後のボトム圏でのこう着が続くなかでポジションは取りづらかったと見られる。足元の急ピッチの上昇でポジションの積み増しが迫られるなか、押し目待ちの買い意欲は一段と強まっているだろう。 物色としては新型コロナウイルス感染症の感染拡大から内需系は手掛けづらいこともあり、減速懸念から売り込まれていたハイテク株の見直しが意識されやすい。また、マザーズ指数は13週線突破から26週線を捉えてきており、中小型株には出遅れ修正の動きが期待されよう。 ■商船三井、23/3上方修正 営業利益700億円←460億円、コンセンサスを上回る 商船三井<9104>は2023年3月期業績予想の修正を発表。売上高は1兆3530億円から1兆4700億円、営業利益を460億円から700億円に上方修正した。コンセンサス(630億円程度)を上回る。持分法適用会社 OCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.において、荷動きとスポット賃率がいずれも前回発表時の想定を上回るレベルで推移。また、堅調なドライバルク船・自動車船市況、及び足元の円安傾向を鑑みた為替前提の見直しにより上方修正した。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(27803.00、+122.74) ・NYダウは上昇(32036.90、+162.06) ・ナスダック総合指数は上昇(12059.61、+161.96) ・シカゴ日経先物は上昇(27865、大阪比+85) ・1ドル=137.50-60円 ・SOX指数は上昇(2916.81、+43.85) ・VIX指数は低下(23.11、-0.77) ・米長期金利は低下 ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を長期化 ・北越コーポ<3865>5G向け電磁波対策参入、紙製ノイズ抑制シート開発 ・ホンダ<7267>鈴鹿製作所、7月生産台数1割減、8月上旬も減産見込む ・三菱自<7211>三菱UFJ銀と協業、法人向けEV販売 ・兼松<8020>コーヒー豆輸入倍増、SDGs追い風、農家・取引先仲介など支援 ・豊田通商<8015>カメルーンに商業施設、リテール事業拡充 ・日揮HD<1963>日揮子会社、半導体装置用セラ増産、宮城に新工場建設 ・島津製<7701>新型コロナ「BA.5」検出、PCR検査試薬を発売 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 6月全国消費者物価指数(生鮮品除く)(前年比予想:+2.2%、5月:+2.1%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 8件
1963 東証プライム
1,318
11/22 15:30
+14.5(%)
時価総額 342,178百万円
日揮、日揮グローバルなどを傘下に収める持株会社。独立系。総合エンジニアリング業界で国内トップ。LNGプラント建設に強み。機能材製造事業も展開。配当性向30%目途。機能材製造事業では機能性塗料材の拡販図る。 記:2024/08/05
3865 東証プライム
1,565
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 294,303百万円
1907年設立の中堅製紙会社。紙・パルプ製品の製造・販売を行う。パッケージング・紙加工事業、バイオマスボイラー向け燃料チップの販売等も。紙容器案件の深掘りなどにより、事業ポートフォリオシフトの加速図る。 記:2024/10/06
7211 東証プライム
439.3
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 654,681百万円
SUV・4WD技術に強みを持つ自動車メーカー。仏ルノー及び日産自動車と提携。海外売上高比率は7割超。アセアンの販売台数比率が高い。26.3期営業利益2200億円目標。アセアンで新商品の連続投入計画。 記:2024/06/17
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7701 東証プライム
4,269
11/22 15:30
-14(%)
時価総額 1,263,923百万円
クロマト分析システムなどの計測機器事業が主力。1875年創業。医用機器、産業機器、航空機器等も。産業用ターボ分子ポンプで世界シェアトップクラス。京都府京都市に本社。リカーリングビジネスの拡大等に注力。 記:2024/10/08
8015 東証プライム
2,654
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 2,818,999百万円
トヨタグループの総合商社。2006年にトーメンと合併。自動車関連、アフリカビジネスに強み。ラオス首都空港国際線ターミナルの運営等にも携わる。モビリティ部門は順調。27.3期ROE13%以上維持が目標。 記:2024/06/13
8020 東証プライム
2,714
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 229,333百万円
1889年創業の総合商社。食料、電子・デバイス、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空、ICTソリューションなどで事業展開。強固な顧客基盤が強み。総還元性向30~35%目標。27.3期当期利益350億円目指す。 記:2024/10/08
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29