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後場に注目すべき3つのポイント~需給下支えから需給悪を意識する頃合い、オーバーキル懸念も一段と

2022/6/30 12:19 FISCO
*12:19JST 後場に注目すべき3つのポイント~需給下支えから需給悪を意識する頃合い、オーバーキル懸念も一段と 30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、需給下支えから需給悪を意識する頃合い、オーバーキル懸念も一段と ・ドル・円は底堅い、上昇基調を維持 ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は続落、需給下支えから需給悪を意識する頃合い、オーバーキル懸念も一段と 日経平均は続落。243.55円安の26561.05円(出来高概算5億5440万株)で前場の取引を終えている。 29日の米株式市場ではNYダウが82.32ドル高と3日ぶり反発。個人消費の大幅な引き下げを要因に1-3月期国内総生産(GDP)の確定値が予想外に下方修正されたことで、序盤は景気後退懸念が強まった。ただ、欧州中央銀行(ECB)の年次フォーラムで連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が企業や家計の財務状況の強さを強調すると警戒感が後退。加えて、ドイツの6月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想外に鈍化し、米長期金利が低下したことも投資家心理を改善させた。ナスダック総合指数は-0.03%とほぼ横ばい。方向感に欠ける展開だった米株市場を引き継いで、日経平均は51.32円安と小甘くスタート。ただ、ダウ平均先物が軟調に推移するなか下げ幅を広げる動きが続き、前場後半には一時300円近く下落した。 個別では、米半導体大手AMDのレーティング格下げを背景にフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が-2.2%と大幅に下落したことを嫌気し、スクリン<7735>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が大幅安。ソニーG<6758>、村田製<6981>、ファナック<6954>、ローム<6963>などのハイテク株も大きく下落。景気後退懸念から川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運のほか、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、日本製鉄<5401>、信越化<4063>なども安い。外資証券によるレーティング格下げを受けてトレンド<4704>も売られた。 一方、ダブル・スコープ<6619>が大幅に続伸し年初来高値を更新。OLC<4661>、JR東<9020>、第一三共<4568>、パンパシHD<7532>などの内需・ディフェンシブ銘柄の一角が高い。主力処では東レ<3402>が大幅高で年初来高値を更新。子会社のアリババグループ会社とのマスターライセンス契約締結が好感されたサンリオ<8136>や、業績予想の上方修正と自社株買いが手掛かりとなったサニーサイド<2180>はそれぞれ急伸し、東証プライム市場値上がり率上位に並んだ。オイシックス・ラ・大地<3182>との業務提携が好感されたシダックス<4837>はストップ高買い気配で終えており、オイシックスも買われた。自社株買いを発表したDeNA<2432>が大きく上昇し、国内証券によるレーティング格上げを受けてPI<4290>が急伸している。 セクターでは鉱業、その他金融、石油・石炭が下落率上位となった一方、繊維製品、陸運、建設が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の60%、対して値上がり銘柄は36%となっている。 日経平均は心理的な節目の26500円を前に下げ渋っているが、27000円前後に並ぶ主要移動平均線に上値を抑えられる形で大きく失速する展開となっている。前日の米株市場は今晩に発表される6月個人消費支出(PCE)コアデフレーターを前に様子見ムードが強かったとはいえ、終日動意に乏しい展開。年金基金によるリバランス(資産配分の再調整)目的の買いを背景とした月末にかけての上昇期待も萎んでしまいかねない程の弱さに見えた。国内でも、今日が需給面ではピークとの指摘も聞かれている。 今晩に発表予定の米6月PCEコアデフレーターは前年比での伸びが3カ月連続で鈍化することが予想されている。予想通りとなれば、前日の6月ドイツCPIの結果に続く形で、インフレピークアウト期待が一時的に高まり、短期的には買いに弾みがつく可能性もある。 しかし、月替わりで7月に入れば、需給面での下支えがなくなるうえ、7月8日には国内の株価指数に連動するパッシブ型の上場投資信託(ETF)の配当金支払いが集中している。分配金捻出に伴う換金売りで現物株・先物を併せて1兆円程の売りが出ると想定されている。8日には米6月雇用統計が控えており、ただでさえ神経質になりやすい。この需給悪化のイベントを見据えて来週前半からは早くも売りが強まってくる可能性に注意したい。 前日のECBの年次フォーラムでは、パウエルFRB議長は米経済について家計と企業の財務状況は力強い状態にあり、堅調な労働市場を維持しながらインフレを2%に低下させる経済の軟着陸(ソフトランディング)は可能だとの見解を繰り返した。ただ、一方で同時にその達成はかなり厳しいとも認めた。また、積極的な利上げが経済を過度に減速させるリスクはあるものの、高インフレが持続し、消費者のインフレ期待を制御できなくなるリスクの方が大きいとも指摘しており、景気よりもインフレ抑制を重視する姿勢を改めて示した。 さらに、クリーブランド連銀のメスター総裁も同様の見解を示したうえ、政策金利を年内に3.0~3.5%へ引き上げ、来年には「4%を若干上回る」水準が望ましいとも述べたという。6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で公表された政策金利見通しでは、2023年末の政策金利は3月時点での2.8%から3.8%へと大幅に引き上げられていたが、メスター総裁の言及した4%はこれを更に上回る水準。FRBは積極的な利上げを通じて需要を抑え込み、何がなんでもインフレを抑えたいと考えているようだ。オーバーキルへの懸念はますます強まるばかりで、相場の不安定な状況は長期化しそうだ。 後場の日経平均は冴えない展開か。今晩の米株市場では米6月PCEコアデフレーターに加え、半導体大手マイクロン・テクノロジーの決算も予定されている。これらの結果の影響力はかなり大きいと想定され、イベント前に押し目買いは入りにくいと推察する。 ■ドル・円は底堅い、上昇基調を維持 30日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、136円半ばから後半でもみ合い。日米金融政策の違いによるドル買い・円売りが続き、下げづらい値動き。一方、ユーロや豪ドルは対ドルで前日から大きく売り込まれたが、その後はやや買い戻されている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は136円48銭から136円81銭、ユーロ・円は142円54銭から142円84銭、ユーロ・ドルは1.0426ドルから1.0458ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ホーブ<1382>、サニーサイドアップグループ<2180>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月鉱工業生産速報値:-7.2%(前月比予想:-0.3%、4月:-1.5%) ・中・6月製造業PMI:50.2(予想:50.5、5月:49.6) ・中・6月非製造業PMI:54.7(予想:50.5、5月:47.8) 【要人発言】 ・パウエルFRB議長 「パンデミック以降、経済は非常に違うものに」 「パンデミック前の低インフレには当面戻らない」 「米国経済は引き締めに耐えうる」 「利上げで成長を減速させる、プラス圏であることを期待」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 英・1-3月期GDP改定値(前年比予想:+8.7%、速報値:+8.7%) ・OPECプラス閣僚級会合 《CS》
関連銘柄 27件
1382 東証スタンダード
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時価総額 1,610百万円
洋菓子メーカーなどに国産イチゴを供給。夏秋期に収穫できる自社品種に強み。クリスマス需要のある2Qが商盛期。馬鈴薯の生産販売も。24.6期上期は残暑の影響で自社品種の出荷数量が足踏み。ただ販価上昇で増収に。 記:2024/02/07
1605 東証プライム
2,409
4/19 15:00
+36(%)
時価総額 3,340,481百万円
原油・ガス開発生産で国内最大手。世界20カ国以上で約70の石油・天然ガスプロジェクトを展開。水素・アンモニアなどネットゼロ分野を育成。アブダビでe-メタン製造事業の共同調査に参画。23.12期は足踏み。 記:2024/02/29
1662 東証プライム
6,690
4/19 15:00
±0(%)
時価総額 382,367百万円
石油開発最大手。日本政府が筆頭株主。北海道、秋田県、山形県、新潟県に油ガス田を保有。E&P事業は売上伸長。北米、中東における原油販売量の増加が寄与。増収効果や販管費の減少により、24.3期3Qは営業増益。 記:2024/04/09
2180 東証スタンダード
680
4/19 15:00
-21(%)
時価総額 10,331百万円
企業や商業施設等のPRを行う。スポーツマーケティングに強い。エンターテインメント、イベント、キャンペーンの企画、運営等を行う。飲食店も展開する。今上期はコンビニ向けが伸び悩むも、営業利益が過去最高を更新。 記:2024/02/14
2432 東証プライム
1,486.5
4/19 15:00
-47.5(%)
時価総額 193,559百万円
インターネットサービス会社。モバイル向けソーシャルゲーム・プラットフォーム「Mobage」等を手掛ける。ゲーム事業はユーザ消費額が伸び悩む。ライブストリーミング事業は黒字転換。24.3期3Qは増収。 記:2024/03/04
3182 東証プライム
1,111
4/19 15:00
-31(%)
時価総額 42,249百万円
食材宅配会社。自然食品のサブスク宅配サービス「ネットスーパーOisix」を展開する。「大地を守る会」や「らでぃしゅぼーや」等のサービスも行う。シダックスを傘下に持つ。今期3Q累計は主力サービスが増加した。 記:2024/04/09
3402 東証プライム
714.7
4/19 15:00
-4.5(%)
時価総額 1,166,019百万円
合繊大手。世界トップの炭素繊維は航空機向けに強み。有機EL関連材料、水処理事業等も手掛ける。24.3期3Qは環境・エンジニアリング事業が堅調。水処理事業は米国、中国で出荷堅調。繊維事業はEV向けが拡大。 記:2024/02/11
4063 東証プライム
6,129
4/19 15:00
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時価総額 12,405,850百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
663
4/19 15:00
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時価総額 84,993百万円
コールセンターと現場対応を組み合わせたサービスを提供するBPO会社。自動車やマンション、時間貸し駐車場、海外での傷害・病気などトラブル対処に実績。ワクチン業務縮小を既存事業で吸収し、3Q累計は増収純増益。 記:2024/02/29
4568 東証プライム
4,636
4/19 15:00
+100(%)
時価総額 9,026,450百万円
製薬大手。生活習慣病や感染症、循環器領域に強み。がん領域に傾注し、HER2抗体薬物複合体「エンハーツ」に注力。麻しん・おたふくかぜ・風しん3種混合ワクチンの製造販売承認を申請。3Q累計は大幅営業増益。 記:2024/03/29
4661 東証プライム
4,546
4/19 15:00
-51(%)
時価総額 8,266,678百万円
ディズニーリゾート運営会社。アジアで最大規模。東京ディズニーランドやディズニーシー、ホテル、複合商業施設を展開する。今期3Q累計はテーマパークとホテルが堅調に推移した。入園者数や商品、飲食の販売が増加。 記:2024/02/23
4704 東証プライム
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4/19 15:00
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時価総額 1,086,108百万円
ウイルス対策ソフトで国内トップ。世界でも上位に位置。24.12期は欧州・アジア太平洋地域を牽引役に売上伸長を想定。販管費を前期並みに抑えて営業最高益を見込む。リストラ関連特損は解消。配当性向は70%目安。 記:2024/03/11
4837 東証スタンダード
796
3/15 15:00
±0(%)
時価総額 44,355百万円
フードサービスが主力。企業や官公庁等の給食の受託に加え、バス運行等の車両サービス、放課後児童クラブ等の運営管理も。営業外費用減少。24.3期2Qは経常増益。志太HDによるTOBは成立、同社株は上場廃止へ。 記:2024/01/14
5401 東証プライム
3,412
4/19 15:00
-51(%)
時価総額 3,242,495百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
6619 東証プライム
471
4/19 15:00
-22(%)
時価総額 25,971百万円
リチウムイオン二次電池セパレータ事業が主力。イオン交換膜事業も手掛ける。取引先のハイエンド車種の堅調な需要により、車載向け売上高は伸長。24.1期3Q累計は2桁増収。収益面は売上原価の増加等が重し。 記:2024/02/26
6758 東証プライム
12,530
4/19 15:00
-230(%)
時価総額 15,801,357百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,484
4/19 15:00
-251(%)
時価総額 4,201,671百万円
半導体の動作を試験するテスター大手。メモリ向け世界トップシェア。ディスプレイ・ドライバーIC用テスタでもトップシェア。半導体・部品テストシステム事業部門はスマホ向けが足踏み。24.3期2Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/09
6954 東証プライム
4,265
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時価総額 4,305,718百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6963 東証プライム
2,126
4/19 15:00
-74.5(%)
時価総額 875,912百万円
カスタムLSI首位。小信号トランジスタやダイオードも首位級。パワーマネジメント系アナログ技術に実績。発光ダイオードや半導体レーザーは民生機器市場向け中心に伸び悩む。販管費増。24.3期2Qは業績足踏み。 記:2024/01/16
6981 東証プライム
2,677
4/19 15:00
-111(%)
時価総額 5,427,465百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
3,757
4/19 15:00
-28(%)
時価総額 2,383,448百万円
大手ディスカウントストア。「ドン・キホーテ」を中心に、総合スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」を運営。MEGAドン・キホーテUNYへの転換を推進。免税売上に注力。国内と北米の好調で、中間期は大幅営業増益。 記:2024/03/24
16,810
4/19 15:00
-1,255(%)
時価総額 1,707,728百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
8035 東証プライム
33,530
4/19 15:00
-3,210(%)
時価総額 15,813,854百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
8136 東証プライム
2,628
4/19 15:00
-76(%)
時価総額 671,212百万円
「ハローキティ」や「ポムポムプリン」などキャラクター商品を展開。ライセンスが収益源。テーマパーク事業も手掛ける。会員向けアプリの会員数は約170万人。欧州は黒字転換。24.3期3Q累計は大幅増収増益。 記:2024/02/24
9020 東証プライム
2,858
4/19 15:00
-54.5(%)
時価総額 3,242,149百万円
国内首位、世界でも最大級の鉄道会社。関東や東北地方を中心に、新潟県、山梨県、長野県、静岡県までが事業エリア。不動産や駅ナカでの物品販売、ホテルなども展開。全セグメント好調で、24.3期3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/04
9104 東証プライム
4,590
4/19 15:00
+52(%)
時価総額 1,661,630百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,042.5
4/19 15:00
-6.5(%)
時価総額 1,459,832百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10