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世界経済の先行き不透明感からリスク回避の売りが強まる【クロージング】

2022/4/27 15:50 FISCO
*15:50JST 世界経済の先行き不透明感からリスク回避の売りが強まる【クロージング】 27日の日経平均は大幅反落。313.48円安の26386.63円(出来高概算16億5000万株)で取引を終えた。世界経済の減速に対する警戒感からリスク回避の売りが優勢となったほか、米グーグルの持株会社アルファベットが時間外取引で急落していることも投資家心理を悪化させ、取引開始後には26051.04円まで下押し、心理的な節目である26000円割れ目前に迫った。ただ、本格化している企業決算を見極めたいとの思惑や、時間外取引で米株先物が値を上げていることから押し目を拾う動きもみられ、売り一巡後は下げ渋っていた。 東証プライムの騰落銘柄は値下がり銘柄が1200に迫り、全体の6割超を占めた。セクターでは、海運、鉱業、保険、電気ガスなど7業種が上昇。一方、証券商品先物、その他金融、パルプ紙、ゴム製品、倉庫運輸、輸送用機器など26業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、第一三共<4568>、オムロン<6645>、アドバンテス<6857>、アサヒ<2502>、トレンド<4704>がしっかりだった半面、ファナック<6954>、キッコーマン<2801>、東エレク<8035>、オリンパス<7733>、リクルートHD<6098>が下落した。 前日の米国市場は、主要株価指数が大幅に下落した。ロシアがポーランド向けのガス供給を停止し、ウクライナ問題が気掛かりになったほか、新型コロナの感染拡大が続く中国では都市封鎖地域の拡大への懸念、米国での積極利上げの実施による景気減速への警戒感が重荷になった。この流れを引き継ぎ、半導体や電子部品など値がさ株中心に下落する銘柄が目立ち、日経平均の下げ幅は一時650円に迫る場面があった。一方で、三越伊勢丹<3099>など好業績見通しを発表した銘柄や値上げを発表したアサヒが値を上げるなど個別材料を手掛かりに投資資金がシフトし、相場を下支えしていたようだ。 懸念要因の一つである中国は、上海指数が上昇しており、目先的な悪材料は織り込み済みで「相場は落ち着きを取り戻す」との見方も出ているが、米連邦公開市場委員会(FOMC)を無事に通過するまでは不安定な値動きが続くとの見方が多い。また、国内でも大型連休入りを前に市場参加者も少なくなるだけに、短期筋による仕掛け的な動きが強まることも考えられる。目先は本格化する国内企業の決算内容を確認しながら選別色が強まりそうだ。 《FA》
関連銘柄 11件
1,605
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 2,441,221百万円
国内ビール大手のアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品などを傘下に収める持株会社。欧州、オセアニア、東南アジアでも事業展開。日本は主力ブランドに経営資源投下。オセアニアは商品ポートフォリオを強化。 記:2024/09/01
2801 東証プライム
1,678.5
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,627,165百万円
1917年創業のしょうゆメーカー最大手。しょうゆ関連調味料やデルモンテ調味料の食品部門、豆乳飲料等の飲料部門、酒類部門などでも事業展開。海外売上高比率は7割超。海外のしょうゆ部門では新規市場開拓進める。 記:2024/09/01
2,151.5
11/22 15:30
-40(%)
時価総額 839,773百万円
三越と伊勢丹の経営統合で誕生した持株会社。百貨店業、クレジット・金融・友の会業、不動産業等を展開。伊勢丹新宿本店は百貨店の店舗別売上で国内首位。24.3期は伊勢丹新宿本店、三越銀座店の総額売上が過去最高。 記:2024/06/13
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
4704 東証プライム
8,027
11/22 15:30
+73(%)
時価総額 1,131,020百万円
コンピュータ・インターネット用セキュリティ関連製品の開発、販売等を行う。ウイルスバスターで知名度高い。コンシューマ向け製品で国内トップシェア。配当性向70%目標。統合セキュリティプラットフォームを拡販。 記:2024/08/13
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6645 東証プライム
5,011
11/22 15:30
-98(%)
時価総額 1,033,494百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
7733 東証プライム
2,458.5
11/22 15:30
-19.5(%)
時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07