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新興市場見通し:マザーズ7日続落に米株急落で心理一段と悪化、IPO4社

2022/4/23 15:04 FISCO
*15:04JST 新興市場見通し:マザーズ7日続落に米株急落で心理一段と悪化、IPO4社 今週の新興市場では、日経平均がほぼ横ばいとなる一方、マザーズ指数は大幅な下落を強いられた。週間では3週連続の下落となり、日次でも週末まで7営業日続落した。世界的なインフレ長期化や米金融引き締め加速を睨んだ動きが広がり、米金利上昇がグロース(成長株)色の強い新興株にとって逆風となった。マザーズ指数は週初に25日移動平均線を割り込み、前回の当欄で懸念したとおりトレンド悪化が意識されたとみられる。また、米動画配信大手ネットフリックスが決算を受けて株価急落したことなども新興IT株の先行き不安につながったようだ。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.0%であったのに対して、マザーズ指数は-8.2%、東証グロース市場指数は-7.9%だった。 個別では、東証グロース市場の時価総額トップであるメルカリ<4385>が週間で19.2%安と大幅に下落。下落基調に歯止めがかからず、2020年4月以来の安値を付けている。その他時価総額上位もビジョナル<4194>が同7.2%安、フリー<4478>が同9.2%安、JTOWER<4485>が同17.1%安と軒並み軟調。売買代金上位では、直近上場のサークレイス<5029>やセカンドサイトアナリティカ<5028>、信用取引規制が実施されたHENNGE<4475>が2割超の大幅下落となった。また、前期業績の下方修正を発表したビープラッツ<4381>などが週間の東証グロース市場の下落率上位に顔を出した。一方、時価総額上位ではティーケーピー<3479>が同13.8%高。新製品発売のセルソース<4880>、エンターテインメント事業子会社設立のBirdman<7063>も大きく上昇した。また、「軟骨再生シート」に関する日本での特許査定を発表したセルシード<7776>が週間の東証グロース市場の上昇率トップとなった。IPOでは2社が新規上場し、このうち東証スタンダード及び名証メインへ上場したフルハシEPO<9221>は公開価格比+52.0%という初値を付けた(東証)。 来週・再来週の新興市場では、投資家心理の更なる悪化に警戒せざるを得ないだろう。4月22日の米株式相場は急落。これまで「インフレは一時的」「経済は堅調」といった見方を支えに持ちこたえてきたが、米金融当局の要人が相次ぎインフレ対応を重視する姿勢を示し、0.75ptの大幅利上げ観測も広がってきたことで大きく崩れてしまった感がある。日米の個人投資家のセンチメント悪化とハイグロース(高成長)銘柄の株価調整はやや先行していた印象だが、波乱相場への警戒やゴールデンウィークの休場で買い持ちを減らす動きが一段と広がりそうだ。 来週・再来週は、4月26日にマクアケ<4479>、27日にJストリーム<4308>、28日にメルカリなどが決算発表を予定している。ハイグロース銘柄への逆風が強い現在の市場環境を考慮すると、マクアケ、メルカリとも売上成長より損益の改善度合いの方が株価に与える影響が大きいかもしれない。 IPO関連では、4月27日にストレージ王<2997>とモイ<5031>が、28日にクリアル<2998>とペットゴー<7140>がいずれも東証グロースへ新規上場する。モイはライブ配信サービス「ツイキャス」で知られるが、ベンチャーキャピタル保有株がやや多い。新興グロース株に厳しい環境ながらIPO銘柄への物色意欲は根強く、出足好調となるか注目したい。なお、今週はトリプルアイズ<5026>(5月31日、グロース)の新規上場が発表されている。 《FA》
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3479 東証グロース
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4194 東証プライム
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時価総額 351,278百万円
クラウド型の会員制転職サイト「ビズリーチ」や採用管理サイト「ハーモス」を運営。M&Aマッチング等も。ビズリーチのスカウト可能会員数は227万人超。HRMOS事業は売上伸長。24.7期1Qは2桁増収増益。 記:2024/01/28
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時価総額 11,139百万円
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サブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」の開発、提供を行う。NTTコミュニケーションズ等が採用。販売パートナー経由の販売に注力。契約社数は221社と増加。24.3期3Qはストック収入が増加。 記:2024/02/25
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時価総額 316,433百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
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時価総額 41,304百万円
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中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
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時価総額 9,766百万円
応援購入型クラウドファンディングサイトを運営。ユーザーデータを用いた大企業向け新商品開発コンサルティングも展開。応援購入総額は増加。プロジェクト単価は引き続き上昇。24.9期1Qは2桁増収、損益改善。 記:2024/02/10
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時価総額 101,750百万円
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ブランディング支援会社。製品やサービスのブランド構築を支援し、メタバース型バーチャルプラットフォーム、アーティストのマネジメントなども展開。大型プロジェクトに強み。大型イベントが無く、中間期は利益足踏み。 記:2024/02/23
7140 東証グロース
908
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+2(%)
時価総額 1,673百万円
犬猫の食事療法食や動物用医薬品などペットヘルスケア商品に特化したEコマースを展開。独自のペットデータとDXプラットフォームに強み。自社製品を拡充。販促投資など先行投資を実施し、24.3期3Q累計は足踏み。 記:2024/02/23
7776 東証グロース
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時価総額 7,040百万円
東京女子医大発のバイオベンチャー。細胞培養技術に強み。細胞培養器材の販売、細胞シート再生医療事業等を手掛ける。23.12期通期は2桁増収。再生医療支援事業が売上牽引。細胞培養器材事業では海外売上が伸びる。 記:2024/02/13
9221 東証スタンダード
1,094
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-6(%)
時価総額 12,632百万円
リサイクル会社。東海を地盤に、木質系廃材のリサイクルやリサイクルチップの販売、建設副産物理リサイクル受託、バイオマス発電を行う。今期3Q累計は木材チップの販売の出荷が増加した。販売価格の改定も寄与した。 記:2024/03/04