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買い一巡後はこう着も想定以上に底堅い値動きに【クロージング】

2022/3/25 16:08 FISCO
*16:08JST 買い一巡後はこう着も想定以上に底堅い値動きに【クロージング】 25日の日経平均は小幅ながら9営業日続伸。39.45円高の28149.84円(出来高概算11億8000万株)で取引を終えた。前日の米国株高や円安進行を背景に買いが先行して始まったものの、急ピッチの上昇に対する過熱警戒感から利益確定の売りも入りやすく、寄り付きの28338.81円を高値にこう着感が強まるなか、後場開始直後には一時27946.79円まで水準を切り下げた。ただし、3月期末の権利付最終売買日を前にした権利取りの動きは続き、押し目を拾う動きも見られるなか、その後は28000円を上回って推移した。 東証1部の騰落銘柄は、値上がり銘柄と値下がり銘柄はほぼ拮抗していた。セクター別では、海運、水産農林、その他製品、医薬品、非鉄金属など17業種が上昇。一方、保険、パルプ紙、情報通信、その他金融、銀行など16業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、塩野義<4507>、TDK<6762>、第一三共<4568>、中外薬<4519>がしっかりだった半面、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、ダイキン<6367>、ファーストリテ<9983>、NTTデータ<9613>が軟化した。 前日の米国市場は、半導体株やグロース株が買い戻されたほか、高騰していた原油市況が下落したことも支援材料となり、主要株価指数はそろって反発。この流れを引き継いで、東京市場も買いが先行して始まった。ただ、前日までの8日間で3000円近く急騰しただけに、過熱感を意識する向きも出始め、次第に利食い売りが増えた。しかし、急ピッチで上昇してきただけに、買い遅れている投資家も多く、株価水準が切り下がれば押し目を拾う動きも強く、前日の終値を挟んでもみ合い展開が続いた。 ウクライナ情勢に変化が見られないなど、外部環境に大きな改善はみられず、買い戻し以外に積極的に買う理由が見当たらなくなってきているとの見方もされている。日経平均は足元の連騰で、ウクライナ情勢が悪化する前の水準に戻ってきているだけに、支援材料が欲しいところ。来週は米国では雇用統計などの経済指標の発表が予定されている。インフレ高進がより鮮明になり、利上げを織り込む動きから円安が進むのであれば、東京市場にはフォローの風となろう。 《FA》
関連銘柄 10件
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4519 東証プライム
6,270
11/22 15:30
-113(%)
時価総額 10,527,694百万円
大手製薬企業。1925年創業。スイス製薬大手のロシュ傘下。がん領域医薬品、抗体医薬品で国内トップシェア。独自の抗体エンジニアリング技術などが強み。成長領域や新規領域へ集中したリソース投入などを行う。 記:2024/08/01
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9613 東証プライム
2,884.5
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,045,511百万円
国内最大の専業システムインテグレーター。NTT傘下。世界50カ国以上でITサービスを提供。金融分野、公共・社会基盤分野向けに強み。海外売上比率は6割超。製造業領域を強化。データセンター事業は積極投資継続。 記:2024/08/10
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17