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後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず自律反発も「慎重姿勢広がる」

2021/12/21 12:22 FISCO
*12:22JST 後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず自律反発も「慎重姿勢広がる」 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず自律反発も「慎重姿勢広がる」 ・ドル・円は底堅い、日本株高で円売り継続 ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず自律反発も「慎重姿勢広がる」 日経平均は3日ぶり大幅反発。559.02円高の28496.83円(出来高概算5億1000万株)で前場の取引を終えている。 週明け20日の米株式市場でNYダウは大幅に3日続落し、433ドル安となった。世界的に新型コロナウイルス感染者数の増加やそれに伴う規制強化の動きが広がり、来年1月に開催予定だった世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)が延期されることが伝わると、投資家心理が一段と悪化した。また、バイデン政権が推し進める歳出案の早期成立の見込みが立たず、エコノミストが経済成長見通しを引き下げたことも嫌気された。ただ、NYダウは一時700ドル近く下落したものの、その後買い戻しが入って下げ幅を縮小。ここ2日で1100円あまり下落していた日経平均も、本日は買い戻しや自律反発期待の買いが先行して371円高からスタートした。香港ハンセン指数の反発や時間外取引でのNYダウ先物の上昇も支援材料となり、28518.70円(580.89円高)まで上昇する場面があった。 個別では、レーザーテック<6920>、任天堂<7974>、東エレク<8035>が3%超上昇しているほか、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、郵船<9101>といったその他売買代金上位も全般堅調。新型コロナ飲み薬が変異株「オミクロン型」にも有効との初期分析を発表した塩野義<4507>は7%近く上昇している。業績予想の修正を発表したあすか製薬HD<4886>も急反発。また、クラウディア<3607>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、売買代金上位ではZHD<4689>が逆行安となり、ソフトバンク<9434>も小幅に下落。売上計上時期を巡る社内調査実施を発表した日本M&A<2127>、業績下方修正を発表した日機装<6376>は売りがかさみ、井筒屋<8260>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、全33業種がプラスとなり、その他製品、不動産業、証券、金属製品、ゴム製品などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の86%、対して値下がり銘柄は11%となっている。 NYダウなどの海外株価指数が下げ一服となったことを受け、本日の日経平均も大幅反発する展開となっている。ここ2日の下げ幅の半分ほどを取り戻し、日足チャート上では28500円近辺に位置する5日移動平均線水準を回復する場面もあった。塩野義の飲み薬の有効性が確認され、新型コロナ「オミクロン型」感染拡大への懸念が和らいだとの見方があるほか、前日に中国の景気減速懸念から大きく売られた香港株がひとまず反発していることも安心感につながった可能性がある。東証1部銘柄の9割近くが上昇し、業種別でも全33セクターが上昇する全面高の展開。ただ、ここまでの東証1部売買代金は1兆1000億円あまりにとどまっている。年末年始を前に取引参加者は少なくなっているようだ。 新興市場でもマザーズ指数が+1.80%と3日ぶり反発。時価総額トップのメルカリ<4385>などが上昇し、売買代金トップのサイエンスアーツ<4412>も急反発している。ただ、前日上場したヒュウガプライマ<7133>とグローバルセキュ<4417>は揃って大きく下落。前の週の新規上場銘柄が振るわず、今週からのIPO(新規株式公開)ラッシュに不安もあったが、ヒュウガプライマやグローバルセキュは公開価格を4割ほど上回る堅調な初値を付けた。もっとも、これら2銘柄が本日大きく下落しているのを見ると、IPOラッシュ中とあって投資資金の足は速そうだ。 なお、本日東証2部に新規上場した湖北工業<6524>は公開価格比+32.5%という初値を付け、マザーズ上場のラバブルマーケ<9254>はまだ買い気配が続いている。一方、東証2部上場のライフドリンクC<2585>とマザーズJDR(外国株信託受益証券)上場のYCP<9257>は公開価格割れスタートとなり、初値買い人気が二極化している印象を受ける。明日22日はFinatext<4419>やリニューアブル<9522>など6社が新規上場し、これらIPO銘柄の動向がより注目されそうだ。また、11月後半から大幅下落を強いられてきたマザーズ指数だが、最近のマザーズ指数先物の売買高の増加を見ると、IPOラッシュ通過後の持ち直しを期待できるかもしれない。 さて、直近の大幅下落による値ごろ感などから国内外の株式相場はひとまず反発した。ただ、海外では新型コロナ「オミクロン型」感染拡大が続き、たのみの米歳出案も米民主党マンチン上院議員の反対で早期成立が見通しづらくなった。米金融大手ゴールドマン・サックスはこれを踏まえ、来年の米GDP(質国内総生産)成長率予想を下方修正。来年11月の米中間選挙に向けて、与野党対立どころか米民主党内の足並みの乱れが露呈したことも注意しておく必要があるだろう。 また、主要中央銀行のタカ派姿勢への傾斜も引き続き懸念材料だ。米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)などは、量的緩和時代は終えんに向かうとして弱気の投資スタンスを示している。実際、実需筋が多いとされるBofA証券の東証株価指数(TOPIX)先物の取引手口を見ると、ここ数日売り越しに傾いてきた。 こうしたグローバルな投資家・市場関係者の慎重姿勢を見ると、本日の日経平均は薄商いのなか短期筋主導で自律反発しているに過ぎないと考えざるを得ない。アジア市場では香港ハンセン指数が既に失速気味で、後場の日経平均も節目意識の働きやすい5日移動平均線水準で一進一退の展開になるとみておきたい。 ■ドル・円は底堅い、日本株高で円売り継続 21日午前の東京市場でドル・円は狭いレンジ内ながら、113円半ばで底堅い値動き。日経平均株価の強含みを受け、日本株高を好感した円売りが先行。上海総合指数や時間外取引の米ダウ先物のプラスでの推移も円売りを支援し、主要通貨は対円で小幅に値を上げた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は113円55銭から113円68銭、ユーロ・円は128円06銭から128円30銭、ユーロ・ドルは1.1273ドルから1.1286ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・トレードワークス<3997>、キャンバス<4575>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・11月景気先行指数:前月比+1.1%(予想:+1.0%、10月:+0.9%) 【要人発言】 ・豪準備銀行12月理事会議事要旨 「インフレが目標の2-3%のレンジに収まるまで利上げはしない」 「オミクロン株はあらtらな不確定要素だが、景気回復を妨げない」 「目標に向け進ちょくが加速すればQE終了が適切」 <国内> ・12月政府月例経済報告 <海外> ・16:00 英・11月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+160億ポンド) 《CS》
関連銘柄 27件
628.1
11/22 15:30
-3.7(%)
時価総額 211,629百万円
M&A仲介国内最大手の日本M&Aセンターを中核とする持株会社。M&A仲介のほか、PMI支援、上場支援、MBO支援等も手掛ける。M&A成約支援実績は7000件以上。ミッドキャップ企業向け受託体制を強化。 記:2024/08/22
2,425
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 126,735百万円
ミネラルウォーターや茶系飲料、炭酸飲料等の製造・販売を行う。イオン、西友などのPB飲料の製造を手掛ける。自社ブランド製品も。少品種大量生産が強み。配当性向20%目安。御殿場新工場は24年4月に操業開始。 記:2024/09/01
3607 東証スタンダード
341
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 3,304百万円
直営ドレスサロン「銀座クチュールナオコ」の運営等を行うコンシューマー事業が柱。ウエディングドレス、タキシード等の製造・卸売なども手掛ける。衣裳事業は販売単価の向上図る。式場事業は広告宣伝などを見直し。 記:2024/10/25
3997 東証スタンダード
1,276
11/22 15:30
+77(%)
時価総額 4,396百万円
独立系システム開発会社。証券会社、FX会社等が主要顧客。ネット証券取引システム「TradeAgent」、証券取引所売買端末「MarsWeb」等が主力製品。米国株ネット取引システム、積立NISAは受注順調。 記:2024/10/07
4385 東証プライム
2,097.5
11/22 15:30
+29.5(%)
時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
4412 東証グロース
572
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 3,842百万円
デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom」を手掛ける。利用企業は900社超。24年4月から楽天モバイルが同製品の取り扱いを開始。広告強化で認知度向上図る。 記:2024/06/07
4,885
11/22 15:30
-205(%)
時価総額 37,331百万円
標的型メール訓練サービス等のサイバーセキュリティ事業が主力。セキュリティ人材事業、セキュリティ教育事業も。持分法適用関連会社にブロードバンドセキュリティ。販路拡大、サービスラインナップの拡充等に注力。 記:2024/09/01
960
11/22 15:30
-75(%)
時価総額 49,084百万円
Finatext、ナウキャスト、スマートプラスなどを傘下に収める持株会社。金融インフラストラクチャ事業、フィンテックソリューション事業等を展開。保険基幹システム「Inspire」の機能拡充などに注力。 記:2024/09/01
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
+35.5(%)
時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4575 東証グロース
887
11/22 15:30
+37(%)
時価総額 16,954百万円
抗がん剤の研究開発に特化した創薬バイオベンチャー。静岡県沼津市に本社。免疫着火剤「CBP501」が先行パイプライン。基礎研究、臨床開発の連携サイクルが強み。CBP501は次相臨床試験の準備を進める。 記:2024/08/13
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
2,036
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 62,226百万円
あすか製薬を中核とする持株会社。1920年創立。内科、産婦人科、泌尿器科が重点領域。甲状腺領域で国内トップシェア。動物用医薬品等も手掛ける。配当性向30%目安。25.3期は産婦人科領域製品の増収見込む。 記:2024/06/28
6376 東証プライム
997
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 68,968百万円
産業用ポンプ・システム等のインダストリアル事業、血液透析関連製品等のメディカル事業、航空宇宙事業を展開。ジェットエンジンナセル部品「カスケード」で世界トップシェア。産業用ポンプ・システムは収益性回復傾向。 記:2024/07/26
6524 東証スタンダード
3,525
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 95,175百万円
電子部品・デバイスメーカー。1959年創業。滋賀県長浜市に本社。アルミ電解コンデンサ用リード端子、海底ケーブル用光アイソレータで世界トップシェア。高純度石英ガラス製品の事業化、不採算受注の取引改善図る。 記:2024/09/03
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
1,260
11/22 14:48
-10(%)
時価総額 9,132百万円
外来調剤・在宅訪問調剤薬局「きらり薬局」の運営を行う在宅訪問薬局事業が主力。在宅訪問支援情報システムの貸与、住宅型有料老人ホームの運営等も。福岡県春日市に本社。在宅訪問薬局事業は運営効率の向上図る。 記:2024/10/10
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8260 東証スタンダード
414
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 4,753百万円
北九州で百貨店「井筒屋」を運営。小型売店のサテライトショップやオンラインショップなども展開。1935年設立。井筒屋アプリの登録会員数は計画を上回って推移。取り扱いアイテムの拡大などでネット事業の強化図る。 記:2024/10/27
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
1,574
11/22 15:24
+46(%)
時価総額 2,213百万円
SNSアカウント運用支援サービス、SaaS型SNS運用支援ツールの提供等を行うSNSマーケティング事業が主力。DX支援事業も。SaaS型プロダクト契約件数は550件超。ロイヤルクライアント社数は順調増。 記:2024/07/28
555
11/22 15:09
+1(%)
時価総額 12,360百万円
現場常駐型経営支援サービスを手掛けるマネジメントサービス事業が中核。DXサービス等のプロフェッショナルソリューション事業、プリンシパル投資事業も展開。常駐型実行支援などのソリューション標準化を図る。 記:2024/08/22
9434 東証プライム
193.7
11/22 15:30
+0.8(%)
時価総額 9,235,495百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
1,245
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 37,311百万円
太陽光発電や風力発電、水力発電など再生可能エネルギー発電所の開発、発電、運営、管理等を手掛ける。スペインでも太陽光発電所を保有。東急不動産と資本業務提携。稼働済み発電所のネット設備容量は370MW超。 記:2024/07/28
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17