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前場に注目すべき3つのポイント~米国同様、半導体株が指数をけん引する可能性~

2021/10/15 8:54 FISCO
*08:54JST 前場に注目すべき3つのポイント~米国同様、半導体株が指数をけん引する可能性~ 15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:米国同様、半導体株が指数をけん引する可能性 ■ファーストリテ、21/8営業利益 66.7%増 2490億円、21/8予想 8.4%増 2700億円 ■前場の注目材料:ルネサス、「紅いEV」存在感増す、BYDに供給 ■米国同様、半導体株が指数をけん引する可能性 15日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。14日の米国市場はNYダウが534ドル高だった。先週分新規失業保険申請件数がパンデミック以降で最小となったため労働市場の回復期待が高まったほか、9月生産者物価指数(PPI)の伸びが予想を下回りインフレ警戒感も後退した。長期金利の低下でハイテク株が強い値動きとなったほか、企業の好決算を好感した買いも強まり、引けにかけて上げ幅を拡大。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の28730円。円相場は1ドル113円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。ファーストリテ<9983>が今期見通しを嫌気される格好から日経平均の重荷となる可能性はあるものの、米国同様、半導体株が指数をけん引する可能性から、センチメント改善に繋がりそうだ。また、日経平均は足元で75日線水準での攻防を見せているが、この抵抗線を明確に突破してくると見られ、75日線が位置する28500円水準が支持線として意識され、リバウンド基調が強まる可能性がある。 衆院解散によって改めて政策期待が高まるものの、総裁選後の下落に対するリバウンドは鈍く、出遅れ感は意識されやすい。また、特に調整が目立っていたハイテク株などへの見直す動きが強まるようだと、リバウンド基調は一段と強まりやすい。決算発表が本格化するなかで積極的にポジションを取りづらい局面ではあるものの、薄商いのなか、インデックスに絡んだ売買が指数を押し上げる格好となり、これが裁定買いに繋がるほか、ショートカバーを巻き込むことが意識されやすいだろう。 また、VIX指数は9月上旬以来の水準まで低下しているため、リスク選好姿勢のなか、売り方にとっては仕掛けづらい状況か。週末要因から買い一巡後はこう着感が強まる可能性があるものの、底堅さは意識されるため、次第に下値を切り上げてくる展開に期待。物色としてはハイテク株などグロース株のほか、政策期待が高まるなかにおいてはテーマ性のある銘柄などでの値幅取り狙いの動き。また、決算を手掛かりとした個別物色は活発になろう。また、戻りの鈍さが見られるマザーズ指数のリバウンドが強まるようだと、個人投資家のセンチメントを明るくさせそうだ。 ■ファーストリテ、21/8営業利益 66.7%増 2490億円、21/8予想 8.4%増 2700億円 ファーストリテ<9983>が発表した2021年8月期業績は、営業利益が前期比66.7%増の2490.11億円だった。22年8月期は売上高が前期比3.1%増の2兆2000億円、営業利益は同8.4%増の2700億円を見込んでいる。コンセンサス(2950億円程度)を下回る。国内ユニクロ事業は前期の反動から業績が一時的に低下。中国本土を含むグレーターチャイナなど海外ユニクロ事業は増収増益を見込む。 ■前場の注目材料 ・日経平均は上昇(28550.93、+410.65) ・NYダウは上昇(34912.56、+534.75) ・ナスダック総合指数は上昇(14823.43、+251.79) ・シカゴ日経先物は上昇(28730、大阪比+160) ・1ドル113円70-80銭 ・SOX指数は上昇(3291.24、+98.49) ・VIX指数は低下(16.86、-1.78) ・米原油先物は上昇(81.31、+0.87) ・米長期金利は低下 ・大型経済対策への期待 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・ルネサス<6723>「紅いEV」存在感増す、BYDに供給 ・日本製鉄<5401>トヨタと中国・宝山鋼鉄を提訴、電磁鋼板の特許侵害 ・日本電産<6594>トラクションモーターを中国・吉利EVに供給 ・太陽誘電<6976>無線モジュール事業を加賀FEIに売却 ・住友鉱<5713>住友鉱山と住商、チリ銅鉱山を譲渡、豪資源社に1930億円 ・イオン<8267>キャンドゥにTOB実施、子会社化 ・伊藤忠<8001>中国製EV部品を欧・東南アで販売、低価格攻勢 ・三井物産<8031>PHCHD株を一部売却、102億円計上 ・アマダ<6113>偏心荷重に強いプレス市場参入、EV電装部品用 ・グローリー<6457>TTGと提携、無人決済店の利便性高める ・KDDI<9433>ドローン・自動運転車、協調制御基盤を開発 ・花王<4452>コーセーと持続可能性領域で包括協働、化粧品事業 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・特になし <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 13件
4452 東証プライム
6,208
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 2,892,307百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5713 東証プライム
3,823
11/22 15:30
-41(%)
時価総額 1,111,782百万円
総合非鉄素材メーカー。1590年創業。住友グループの源流。資源開発、銅など非鉄金属の製錬、機能性材料の製造・販売等を行う。材料事業では車載用電池材料の需要が底堅い。資源部門では菱刈鉱山が順調な操業継続。 記:2024/07/02
6113 東証プライム
1,478
11/22 15:30
+23.5(%)
時価総額 504,168百万円
金属加工機械メーカー。板金加工機械で国内トップシェア。溶接機や研削盤、プレスマシン等も手掛ける。海外売上高比率は6割超。配当性向50%目安。受注残高は高水準。中計では26.3期売上高4000億円目標。 記:2024/06/13
6457 東証プライム
2,639.5
11/22 15:30
+48.5(%)
時価総額 155,567百万円
通貨処理機メーカー。1918年創業。兵庫県姫路市に本社。オープン出納システム、つり銭機でトップシェア。電子決済・ASPサービス等も。DOE3%以上目安。25.3期は金融市場、リテール市場で増収増益見込む。 記:2024/06/29
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
-50(%)
時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
2,012
11/22 15:30
-3(%)
時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8267 東証プライム
3,608
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 3,145,905百万円
流通大手。総合スーパーを軸に、食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを手掛ける。アセアンなどアジアでも事業展開。GMS事業では食品PB中心に低価格戦略実施。SM事業では地域オリジナル商品を拡充。 記:2024/10/24
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25