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前場に注目すべき3つのポイント~改めて政策期待が高まる相場展開が意識されやすい~

2021/10/14 8:32 FISCO
*08:32JST 前場に注目すべき3つのポイント~改めて政策期待が高まる相場展開が意識されやすい~ 14日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:改めて政策期待が高まる相場展開が意識されやすい ■ABCマート、22/2上方修正 経常利益312億円←311億円 ■前場の注目材料:東芝、波長4マイクロメートルの面発光半導体レーザー ■改めて政策期待が高まる相場展開が意識されやすい 14日の日本株市場は、こう着ながらも底堅い相場展開が見込まれる。13日の米国市場はNYダウが0.53ドル安だった。9月の米CPIが予想を上回りインフレ懸念が高まったほか、金利先高感に加えて、年末商戦に向けたサプライチェーン混乱が浮き彫りとなり企業の業績に影響するとの懸念に下げ幅を拡大した。その後、長期金利の低下を受けたハイテク株の上昇が下支えとなり、引けにかけてダウは下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の28195円。円相場は1ドル113円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行で始まろう。警戒されていた米CPIは予想を上回ったものの、長期金利は低下したことからNYダウは持ち直している。FOMC議事要旨についても予想の範囲内との見方から市場の反応は限られていた。ハイテク株の一角が買われている流れを受けて、指数インパクトの大きい値がさ株などが日経平均をけん引しそうである。 もっとも、JPモルガン・チェースは良好な決算だったものの、2%を超える下落となった。国内においても決算後の市場反応はまちまちであり、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードが次第に強まってくる可能性はありそうだ。そのため商いは膨らみづらく、値動きの強い銘柄などに短期資金が集中しやすい需給状況は続きそうである。ただし、米国市場で警戒されていたCPIの発表やFOMC議事録の公表を波乱なく通過したこともあり、買いを手控えていた向きにとっては押し目買いを入れやすいところか。 日経225先物は28000円水準での底堅さが意識されており、心理的な上値抵抗となる75日線水準での煮詰まり感が台頭。日経平均も5日線を支持線に75日線との攻防を見せている。決算に対する不透明感から積極的な上値追いの動きは限られるものの、本日の衆院解散によって、改めて政策期待が高まる可能性も意識されやすく、押し目買い意欲の強さから、75日線突破を試す動きも期待されてきそうだ。また、指数はこう着ながらも政策期待が高まるなかにおいては、政策テーマに関連する材料株などへは個人主体の資金が向かいやすいだろう。 ■ABCマート、22/2上方修正 経常利益312億円←311億円 ABCマート<2670>は2022年2月期業績予想の修正を発表。経常利益を311億円から312億円に上方修正した。上半期の販管費の抑制が下半期においても継続できるものと考えている。なお、消費環境やマインドが改善されていくものと考えているものの、年末年始商戦を迎えるにあたり、感染再拡大の懸念があるとして、個別の売上高を15億円減少の1761億円に修正。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(14571.64、+105.71) ・シカゴ日経先物は上昇(28195、大阪比+55) ・SOX指数は上昇(3192.75、+14.61) ・VIX指数は低下(18.64、-1.21) ・米長期金利は低下 ・大型経済対策への期待 ・日銀は金融緩和を長期化 ・株価急落時の日銀ETF買い ・東芝<6502>波長4マイクロメートルの面発光半導体レーザー ・日鍛バルブ<6493>低硫黄燃料対応の中空構造品、舶用エンジン効率冷却 ・ホンダ<7267>中国にEV2工場、専用ブランド生産 ・デンカ<4061>高機能球状フィラー増産、大牟田を増強 ・クボタ<6326>ハウス栽培スマート化、大阪・岸和田市と連携 ・日立<6501>日本みらいキャピタルに産業用CTなど売却 ・ダイキン<6367>京セラと「パフォーマンス向上起床」開発、快適な目覚め提供 ・ホンダ<7267>新型ジェット構想、米大陸無給油で横断 ・三菱電<6503>冷蔵庫生産一時停止、コロナ禍で部品供給遅れ ・ホンダ<7267>中国で電動化加速、EV専売店展開 ・ホンダ<7267>「センシング」全方位に拡大、来年発売モデルから ・クボタ<6326>北海道に農業学習施設、ファイターズ新球場近く ・富士通<6702>トレンドマイクロと「つながる車」セキュリティーで協業 ・三菱電機<6503>知財公開で社外連携加速 ・SOMPO<8630>介護職に2年20億円、人材確保・育成 ・サンバイオ<4592>再生細胞で脳損傷治療、市販にらみ体制構築 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・10:30 野口日銀審議委員あいさつ <海外> ・09:00 ボウマン米FRB理事討論会参加 ・09:30 豪・9月失業率(予想:4.8%、8月:4.5%) ・09:30 豪・9月雇用者数増減(予想:-11.00万人、8月:-14.63万人) ・10:30 中・9月消費者物価指数(前年比予想:+0.8%、8月:+0.8%) ・10:30 中・9月生産者物価指数(前年比予想:+10.5%、8月:+9.5%) 《ST》
関連銘柄 12件
2670 東証プライム
3,044
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 753,752百万円
ABCマートを運営する靴小売大手。ナイキ、アディダスなどのブランドと強固な関係を構築。オッシュマンズ・ジャパン等を傘下に収める。グループ店舗数は1490店舗超。国内は高付加価値スニーカー等の販売に注力。 記:2024/10/24
4061 東証プライム
2,131
11/22 15:30
+13.5(%)
時価総額 188,713百万円
1915年設立の総合化学メーカー。クロロプレンゴム、球状シリカと世界トップシェア。電子回路基板や半導体工程用材料、ワクチン、肥料、ABS樹脂等も手掛ける。アセチレンブラックの生産・販売体制の強化に注力。 記:2024/10/08
4592 東証グロース
965
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 66,227百万円
再生細胞医薬品の開発・製造・販売を行う。中枢神経系疾患が主な対象。細胞治療薬「SB623」が主要開発品。ヒト体性幹細胞加工製品「アクーゴ脳内移植用注」は日本における条件及び期限付き製造販売承認を取得。 記:2024/10/11
6326 東証プライム
1,909.5
11/22 15:30
+10.5(%)
時価総額 2,246,846百万円
世界シェアトップクラスの農業機械メーカー。1890年創業。建設機械「ミニバックホー」などで世界トップシェア。ダクタイル鉄管、水処理システム等も手掛ける。海外売上高比率は7割超。強固な販売網などが強み。 記:2024/08/27
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6493 東証スタンダード
245
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 7,100百万円
四輪車用エンジンバルブなど小型エンジンバルブ部門が主力。船舶用エンジンバルブ、精密鍛造歯車、オートマチックトランスミッション用部品等も。神奈川県秦野市に本社。高付加価値の新製品開発などに取り組む。 記:2024/10/04
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6502 東証プライム
4,590
12/19 15:00
-5(%)
時価総額 1,988,103百万円
総合電機大手。持分法会社にキオクシアHD。不正会計や原発巨額損失で陥った経営危機から再建中。JIP連合がTOB発表。TOB価格は1株4620円。TOB成立ならば上場廃止に。24.3期1Qは営業黒字に復帰。 記:2023/09/15
6503 東証プライム
2,584
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 5,460,514百万円
総合電機メーカー大手。FAシステムや自動車機器のインダストリー・モビリティ部門、ビルシステムや空調・家電のライフ部門が柱。重電システム、人工衛星等も。インフラ部門では防衛・宇宙事業等にリソース投入。 記:2024/10/07
6702 東証プライム
2,757
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 5,710,045百万円
国内最大のITサービス企業。1935年設立。通信インフラやストレージ、サーバー、電子デバイスを展開。官公庁、金融向けに強み。成長領域のサービスソリューションに注力。欧州の構造改革は25年度に完了予定。 記:2024/10/20
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
8630 東証プライム
3,863
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 1,275,408百万円
大手損害保険会社の損害保険ジャパンを中核とする持株会社。セゾン自動車火災保険、SOMPOひまわり生命保険、SOMPOケアなども傘下に持つ。自動車保険が主力。海外保険事業では地域、事業領域の拡大を図る。 記:2024/08/30