マーケット
4/25 15:15
37,628.48
-831.60
38,460.92
-42.77
暗号資産
FISCO BTC Index
4/25 20:39:23
9,934,987
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず

2021/9/24 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず 24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず ・ドル・円はじり高、米金利高でドル買いの流れ ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は3日ぶり大幅反発、ひとまず不安後退も払しょくまでには至らず 日経平均は3日ぶり大幅反発。561.49円高の30200.89円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。 米株式市場ではNYダウが22日に338ドル高、23日に506ドル高と大きく上昇した。22日まで開催された連邦公開市場委員会(FOMC)では、次回11月の量的緩和縮小(テーパリング)開始決定が示唆されたものの、想定内と受け止められて安心感が広がった。また、中国恒大集団の債務問題を巡っても、中国政府が目先のドル建て社債の債務不履行(デフォルト)を回避するように指示したと報じられ、不安がひとまず後退した。祝日明けの日経平均はこうした流れを引き継いで502円高からスタートし、3万円台を回復。寄り付き直後には一時30248.72円(609.32円高)まで上昇したが、中国恒大問題の影響を見極めたいとの思惑から上値では戻り待ちの売りが出て、堅調もみ合いの展開となった。 個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株が揃って6~8%超の大幅上昇となっているほか、その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>など全般堅調。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株は米長期金利の上昇、日本製鉄<5401>は一部メディアの副社長インタビュー報道を受けて買いが入っているようだ。また、自己株式の消却を発表した国際紙パルプ商事<9274>、業績・配当予想を上方修正した古野電<6814>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、信越化<4063>やJR西<9021>は小安い。22日上場のシンプレクスHD<4373>は初日ストップ高水準で取引を終えたが、本日は一転売りに押され、井筒屋<8260>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、全33業種がプラスとなり、海運業、鉱業、鉄鋼、保険業、銀行業などが上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は4%となっている。 本日の日経平均は祝日の間の海外株高を受けて大幅なギャップアップスタートとなり、3万円台を回復した。日足チャートでは30100円手前に位置する5日移動平均線を上回り、同線が下値をサポートする一方、日中上値追いというムードでもなく堅調もみ合いの様相。上下の値幅は140円弱となっている。個別、業種別騰落状況とも全面高の展開で、規模別指数にもさほど偏りは見られないが、米長期金利の上昇で海運業を中心とした景気敏感系のバリュー(割安)株が特に強い印象。ここまでの東証1部売買代金は1兆8000億円弱とまずまず膨らんでおり、現物株に戻り待ちの売りが出ていることが窺える。 新興市場ではマザーズ指数が+2.63%と3日ぶり大幅反発。祝日前は株式相場全体の流れから軟調だったが、1120pt台に位置する25日移動平均線水準で粘り腰を見せ、出遅れていた個人投資家の押し目買い需要が強いことが再確認できた。また、22日から9月後半のIPO(新規株式公開)がスタートしており、本日マザーズ市場に上場したレナサイエンス<4889>は公開価格を46%上回る初値を付けた。シンプレクスHDが初日ストップ高を付けたことで、「初値トレード」が刺激されているのだろう。もっとも、初値後の値動きを見ると短期の値幅取りを狙った投資資金中心という印象は拭えず、初値に過熱感はないかなど慎重に見極めて取引参加する必要がありそうだ。 さて、注目のFOMCでは11月にもテーパリング開始を決定することが示唆され、参加者の政策金利見通し(ドットチャート)は2022年の利上げ予想が前回の7人から9人へ増加した。内容としてはタカ派的と受け止められたが、事前に早期緩和縮小への警戒感から米株式相場は大きく下落していたため、むしろヘッジ目的の売り解消を伴って急反発したようだ。また、株高・長期金利上昇(債券価格は下落)の一方で、期待インフレ率の指標である米10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.3%近辺で落ち着いているところを見ると、インフレ過熱懸念に適切に対応していると前向きに評価する市場参加者が多いのかもしれない。 また、中国恒大問題では当局がドル建て社債を含めたデフォルト回避を指示し、当局もハードランディング(強行着陸)を望んでいないと受け止められているのだろう。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は「中国特有の問題」であり、「米国は直接の投融資が多くない」ため、影響は限られるとの見方を示した。ただ、本稿執筆時点ではなお23日分の利払いがなされていないと報じられており、懸念払しょくまでには至らなさそうだ。本日の香港市場では不動産株が軒並み下落しており、不動産バブル抑制のため当局による締め付けが続くことへの警戒感も根強いようだ。 ここ数日の先物手口を見ると、海外短期筋のものとみられる日経平均先物の売りが出ていた。地理的な近さから日本株も中国不安の影響を免れづらい。新政権への期待を背景とした根強い先高観に支えられつつも、改めて上値を試す展開となるには今しばらく時間がかかるかもしれない。 (小林大純) ■ドル・円はじり高、米金利高でドル買いの流れ 24日午前の東京市場でドル・円はじり高となり、110円前半から半ばにやや値を上げた。中国恒大集団のデフォルト懸念が遠のくなか、日経平均株価の30000円台への再浮上を受けリスク選好的な円売り強まった。また、米10年債利回りの上昇を背景にドル買いも続く。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は110円26銭から110円42銭、ユーロ・円は129円45銭から12円69銭、ユーロ・ドルは1.1737ドルから1.1748ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ハイアス・アンド・カンパニー<6192>、フォースタートアップス<7089>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・8月貿易収支:-21.44億NZドル(7月:-3.97億NZドル←-4.02億NZドル) ・日・8月全国消費者物価指数(生鮮品除く):前年比0.0%(予想:0.0%、7月:-0.2%) 【要人発言】 ・関係筋 「中国政府は、恒大に短期的なドル建て社債のデフォルトを回避するように指示」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 20件
4063 東証プライム
6,308
4/25 15:00
-174(%)
時価総額 12,768,168百万円
大手総合化学メーカー。塩化ビニル樹脂や苛性ソーダ、シリコンウエハ、機能材料を手掛ける。塩化ビニル樹脂等で世界首位。希土類磁石は車載市場等への拡販図る。24.3期3Q累計は自動車用入力デバイスが堅調維持。 記:2024/02/02
2,636
4/25 15:00
-79(%)
時価総額 147,350百万円
柱のSIは金融機関向けに強み。システム運用や戦略・DXコンサルも。24.3期3Q累計はSIが好調。コンサルも伸びて二桁増収増益に。通期最高業績・増配を計画。新中計では27.3期に営業益150億円を目指す。 記:2024/03/11
4889 東証グロース
345
4/25 15:00
±0(%)
時価総額 4,386百万円
創薬ベンチャー。がんや糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患の分野を対象に医薬品を研究開発する。東レ・メディカルと共同開発契約を締結。AMED事業に係る受託研究収入などを計上。24.3期3Q累計は大幅増収。 記:2024/03/05
5401 東証プライム
3,429
4/25 15:00
-62(%)
時価総額 3,258,651百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。製鉄部門は増収。システムソリューション部門は堅調。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/02/25
97
1/29 15:00
±0(%)
時価総額 3,637百万円
住関連に特化した経営コンサルを展開。地域の工務店や不動産会社を中心とする会員基盤に強み。建築施工も。23.9期通期は大幅最終増益。くふう住まいによる完全子会社化で、24年1月30日付けで上場廃止予定。 記:2023/12/26
6758 東証プライム
12,760
4/25 15:00
-80(%)
時価総額 16,091,406百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6814 東証プライム
1,943
4/25 15:00
-5(%)
時価総額 61,972百万円
船舶機器メーカー。航海機器や魚群探知機、無線機器、衛星通信機器等の船舶用電子機器を製造、販売する。産業用電子機器も提供。今期3Q累計は船用事業が全地域で販売が拡大した。生産効率改善等により利益率も増加。 記:2024/01/27
6920 東証プライム
33,360
4/25 15:00
-1,230(%)
時価総額 3,145,381百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7089 東証グロース
1,015
4/25 15:00
±0(%)
時価総額 3,600百万円
スタートアップ・急成長企業向け人材支援を展開。大企業・官公庁とスタートアップの連携促進支援も。オープンイノベーションサービスは売上伸長。カンファレンス開催収入などが売上貢献。24.3期3Qは2桁増収。 記:2024/04/07
7203 東証プライム
3,497
4/25 15:00
-121(%)
時価総額 57,053,510百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
8260 東証スタンダード
468
4/25 15:00
+33(%)
時価総額 5,373百万円
北九州で百貨店「井筒屋」を運営。ギフトショップや小型売店のサテライトショップも展開。食品売場では洋菓子の強化図る。本店は高額品、食料品等が堅調。24.2期3Qは増収確保。収益面は販管費の増加等が重し。 記:2024/01/28
1,551.5
4/25 15:00
-18.5(%)
時価総額 20,607,015百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
8,796
4/25 15:00
-64(%)
時価総額 12,091,782百万円
総合金融グループ大手。傘下に三井住友銀行、SMBC日興証券、三井住友カードなど。ノンバンク子会社多数。燃費効率の高い次世代型航空機に特化した投資・ファイナンスを実施。全事業部門好調で、3Q累計は増収増益。 記:2024/03/25
9021 東証プライム
2,975
4/25 15:00
-41(%)
時価総額 1,451,809百万円
大手鉄道会社。近畿や北陸、中国、九州北部を営業エリアに、山陽新幹線や北陸新幹線、東海道本線等の路線を運営する。今期3Q累計はインバウンド需要の増加や利用の回復、構造改革の進展により、3期連続で増収、増益。 記:2024/03/03
9101 東証プライム
4,109
4/25 15:00
-63(%)
時価総額 2,096,268百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9104 東証プライム
4,615
4/25 15:00
-91(%)
時価総額 1,670,681百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9107 東証プライム
2,015.5
4/25 15:00
-39.5(%)
時価総額 1,440,534百万円
海運国内3位。持分法会社にコンテナ船のONE社。ドライバルク船や自動車船・内航海運に実績。倉庫管理や陸上輸送等も。LNG船や電力炭船、大型原油船等は順調に稼働。24.3期3Qはエネルギー資源部門が増収。 記:2024/02/10
720
4/25 15:00
-9(%)
時価総額 52,736百万円
紙・パルプの専門商社。海外での積極的なM&Aにより、世界大手の規模に。不動産賃貸等も手掛ける。24.3期2Qは北東アジア部門が増収。国内は紙器用板紙の販売数量が増加。アジアパシフィック部門も売上増。 記:2024/02/03
9983 東証プライム
41,540
4/25 15:00
-1,540(%)
時価総額 13,218,900百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,603
4/25 15:00
-152(%)
時価総額 13,099,619百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10