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後場に注目すべき3つのポイント~朝高後失速で不透明要素が上値抑える展開継続、新興株には短期妙味

2021/8/30 12:20 FISCO
*12:20JST 後場に注目すべき3つのポイント~朝高後失速で不透明要素が上値抑える展開継続、新興株には短期妙味 30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、朝高後失速で不透明要素が上値抑える展開継続、新興株には短期妙味 ・ドル・円はじり安、日本株の上げ幅縮小で ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位が東エレク<8035> ■日経平均は反発、朝高後失速で不透明要素が上値抑える展開継続、新興株には短期妙味 日経平均は反発。77.72円高の27718.86円(出来高概算4億5087万株)で前場の取引を終えている。 27日の米株式市場でのNYダウは242.68ドル高(+0.69%)と反発。注目されていた米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」の講演で、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は年内の量的緩和縮小(テーパリング)の開始が適切となる可能性に言及したものの、利上げには程遠いとタカ派色を強めなかったことで安心感がもたらされた。長期にわたり低金利が継続されるとの期待から株式は広く買われ、ナスダック総合指数は史上最高値を更新して終了した。 こうした流れを引き継ぎ、週明けの日経平均も226.46円高の27867.60円と反発してスタートし、寄り付き直後には27921.55円まで上値を伸ばした。しかし、心理的な節目の28000円を手前にした戻り待ちの売りは根強く、失速すると、じりじりと上げ幅を縮小し、前場中頃には27700円を割り込んだ。ただ、27656.63円まで下げた後は前引けにかけて再び買い優勢となり、27700円を回復している。 個別では、特に景気敏感株の強さが目立っており、商船三井<9104>や日本郵船<9101>が大幅高で東証1部の売買代金上位に並んでいる。また、日本製鉄<5401>、JFE<5411>などの鉄鋼も抜きん出た上昇率となっている。そのほか、米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の上昇を追い風にレーザーテック<6920>、ルネサス<6723>が大幅高。主力どころでは、東エレク<8035>、ファナック<6954>、ベイカレント<6532>、リクルートHD<6098>、日立<6501>などがしっかり。 前週から復調の兆しを見せているアフターコロナ関連で、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株が堅調推移、エイチ・アイ・エス<9603>、エアトリ<6191>などの旅行関連株も賑わいを見せている。そのほか、自社株買いを発表した三井化学<4183>、国内証券が買い推奨としてカバレッジを開始したGセブンHD<7508>などが大幅高となっている。 一方、配当・優待権利落ちで換金売りに押されたコジマ<7513>、外資証券によるレーティング引き下げが観測された神戸物産<3038>などが大きく下落。日経平均寄与度の大きいファーストリテ<9983>が大幅安で年初来安値を更新、ソフトバンクG<9984>も前週末の米ハイテク株高がありながらも軟調となっている。そのほか、ソニーG<6758>、第一三共<4568>、エムスリー<2413>などが軟調となっている。 セクターでは、鉄鋼、海運業、非鉄金属などが上昇率上位で、ほぼ全面高。一方、医薬品、保険業の2業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は17%となっている。 週明けの日経平均は寄り天といった形で朝高後に大きく失速する展開となっている。もともと、ジャクソンホール会議では、パウエルFRB議長が今後の金融政策方針について明確な判断を下す可能性は低く、無難な形で終わると予想されていた。イベント通過といっても想定線であり、持続的な買い戻し要因にはなっていない様子。 米国株が史上最高値近辺での推移を続ける一方、日経平均が年初来安値圏で推移していることはこれまで通り、前週末の米株高に対する本日の日本株の戻りの弱さも悲しい話だが想定内といったところだろうか。 もともと、こうした米株対比での日本株の大幅なアンダーパフォームの背景には、従来から指摘されている通り、日本を巡る様々な不透明感の存在がある。すなわち、高水準で高止まりしている国内での新型コロナウイルス感染動向、近く控える自民党総裁選や衆議院議員選挙の行く末などだ。さらにここに、景気敏感株としての特性が強い日本株にとって大きな重しとなっている要素として、米中二大国の景気指標下振れ傾向から窺える景気減速懸念が加わる。 結局、これらの大きな要因に変化がない限り、イベントを通過したところで本格的な日本株の上昇にはつながらない。本日大きく上昇している海運や鉄鋼については、市況ひっ迫に戻づく運賃高騰やスプレッド拡大など固有の好材料が直近で確認されていることが背景にあると思われ、それ以外の日本株の戻りは鈍いと言わざるを得ない。 新型コロナウイルスの感染動向については、8月半ばがピークとなった可能性が高いとの声も聞かれるが、水準としては依然として極めて高い。9月12日までとなっている緊急事態宣言もこのままいけば再延長の可能性も十分にありえる。不透明要素として残る限り、日本株の買い手控え要因となるだろう。 景気減速懸念については、これを占う重要な米中の経済指標が今週は相次ぐ。31日に中国8月製造業・非製造業の購買担当者景気指数(PMI)、9月1日には米サプライマネジメント協会(ISM)が発表する8月ISM製造業景況指数、そして、週末3日には米8月ISM非製造業景況指数のほか、注目の米8月雇用統計が予定されている。景気減速懸念がくすぶる中、米中の景気指標への注目度はこれまで以上に高まっている。また、年内開始が濃厚となってきたテーパリングの開始時期を巡って重要な判断要素となる米雇用統計は、今回とりわけ注目度が高い。これらの結果を確認するまえに大きく動けないのも上値の重さにつながっているのだろう。 上述した要素から、東証1部の主力株については当面は上値の重い展開が継続しそうだ。一方、本日も大幅高で、チャート形状などテクニカル妙味が高まってきているマザーズ指数など、値動きの軽い新興株の方が、底打ち感の強まりとともに幕間つなぎの物色も相まって投資妙味がありそうだ。 ■ドル・円はじり安、日本株の上げ幅縮小で 30日午前の東京市場でドル・円はじり安となり、109円後半でやや値を下げる展開となった。日経平均株価が上げ幅を縮小し、リスク選好的な円売りは徐々に抑制された。一方、米10年債利回りの低下でドルは弱含んでいる。ただ、資源国通貨売りで、ドルは下げづらいもよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円71銭から109円87銭、ユーロ・円は129円50銭から129円63銭、ユーロ・ドルは1.1796ドルから1.1807ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ジェイフロンティア<2934>、 HENNGE<4475>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファナック<6954>、同2位が東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・7月前渡商品貿易収支:-864億ドル(予想-909億ドル、6月-921億ドル←-912億ドル) ・米・7月コアPCE価格指数:前年比+3.6%(予想:+3.6%、6月:+3.6%←+3.5%) ・米・7月個人所得:前月比+1.1%(予想:+0.3%、6月:+0.2%←+0.1%) ・米・7月個人消費支出(PCE):前月比+0.3%(予想:+0.4%、6月:+1.1%←+1.0%) ・米・7月卸売在庫速報値:前月比+0.6%(予想:+1.0%、6月:+1.2%←+1.1%) ・米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:70.3(予想:70.8、速報値:70.2) ・米・8月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:4.6%(速報値:4.6%) ・米・8月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.9%(速報値:3.0%) 【要人発言】 ・パウエルFRB議長 「年内に資産購入縮小を開始することが適切となる可能性」 「緩和縮小のタイミングやペース、利上げを示す直接的シグナルではない」 「時期尚早の金融引き締めは、一部障害となる可能性も」 「利上げには到達しなければならないことが多々ある」 「7月会合以降、雇用は改善」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
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5401 東証プライム
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時価総額 10,364,012百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
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航空券予約サイトを運営。訪日客向けWi-Fi貸出やITオフショア開発、投資事業なども。多角的な事業展開推進でエアトリ経済圏を強化。旅行需要の回復でオンライン旅行事業は売上伸長。23.9期通期は大幅増収。 記:2023/12/25
6501 東証プライム
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総合電機大手。ITサービスやエネルギーソリューション、鉄道システム、家電・空調システム等を手掛ける。鉄道システムは大口案件の進展で増収。水・環境部門は空調システム事業が拡大。24.3期3Qは2桁最終増益。 記:2024/02/10
3,271
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2,396.5
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時価総額 4,688,580百万円
車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、xEV向け製品の売上が増加。金融費用減少。23.12期通期は2桁最終増益。 記:2024/02/13
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12,530
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時価総額 15,801,357百万円
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6920 東証プライム
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1,332
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7513 東証プライム
853
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9101 東証プライム
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9104 東証プライム
4,590
4/19 15:00
+52(%)
時価総額 1,661,630百万円
海運国内2位。船隊数世界2位。コンテナ船・各種専用船・油送船・フェリー内航船を手掛け、タンカーやLNG船、自動車船、ドライバルク船に強み。コンテナ船の短期運賃・期間契約運賃下落で、3Q累計は利益足踏み。 記:2024/02/28
9201 東証プライム
2,775
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-61(%)
時価総額 1,213,075百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
2,958
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-78(%)
時価総額 1,432,542百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9603 東証プライム
1,711
4/19 15:00
-85(%)
時価総額 136,642百万円
旅行会社大手。海外旅行に強み。ホテル経営も。ハウステンボスは22年譲渡。24.10期は旅行需要の回復継続を想定。販管費増こなして増収増益を見込む。復配予定。中計では26.10期に営業益180億円を目指す。 記:2024/02/07
9983 東証プライム
40,520
4/19 15:00
-430(%)
時価総額 12,894,315百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,648
4/19 15:00
-228(%)
時価総額 13,177,152百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10