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後場に注目すべき3つのポイント~主力株決算前に方向感出ず

2021/8/4 12:16 FISCO
*12:16JST 後場に注目すべき3つのポイント~主力株決算前に方向感出ず 4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続落、主力株決算前に方向感出ず ・ドル・円は下げ渋り、円買いは縮小 ・値下がり寄与トップは、ソニーG<6758>、同2位が京セラ<6971> ■日経平均は続落、主力株決算前に方向感出ず 日経平均は続落。38.26円安の27603.57円(出来高概算5億0601万株)で前場の取引を終えている。 前日3日の米株式市場でのNYダウは278ドル高と3日ぶりに反発。6月の製造業受注が市場予想を上回ったことや、長期金利の低下に一服感が見られたことで景気敏感株に買いが入った。アップルやアマゾンなど主力ハイテク株にも買いが入りナスダックは0.54%高と続伸した。米株高の流れはあったものの、主力企業の決算を直前に控えるなか、このところ27500円を挟んだ一進一退が続いている日経平均は28.93円安の27612.90円でスタート。そのまま27488.74円まで下げる場面が見られたが、27500円割れでは押し目買いも入り、切り返すと下げ幅を縮める動きが続き、前日終値近辺まで戻して前場を終えている。 個別では、第1四半期営業増益も前四半期比での取扱高や収益水準が鈍化したアドウェイズ<2489>、決算発表の延期を発表し前日にストップ安となったEduLab<4427>が値下がり率上位に並んでいる。また、第1四半期は工場稼働率の低下などにより2桁営業減益となり市場予想も大幅に下振れたニチレイ<2871>、第1四半期は黒字転換したものの想定内で進捗率の低さが嫌気されたイリソ電子工業<6908>なども値下がり率上位となった。 そのほか、中国アリババのさえない決算や中国当局が価格操作の疑いで半導体販売会社を調査していると発表したことを受けてソフトバンクG<9984>が一時大幅に下げた。また、本日引け後に決算を控えているソニーG<6758>も大きく下落しており、そのほか、キーエンス<6861>、東エレク<8035>、武田薬<4502>、三井物産<8031>、丸紅<8002>、エムスリー<2413>などがさえない。 一方、第1四半期の大幅増収増益に加え上期および通期計画の上方修正や配当増額修正を発表したFUJIMI<5384>、宝HD<2531>、LINEの好調などを背景に市場予想を大きく上振れたZHD<4689>などが急伸して値上がり率上位となっている。主力株でも、第1四半期好決算で業績予想を上方修正した日本製鉄<5401>、ダイキン<6367>なども急伸。ダイキンは一気に昨年12月高値を更新してきている。また、日本製鉄の決算を受けてJFE<5411>なども連れ高している。そのほか、決算を受けてカシオ<6952>、山崎製パン<2212>などが大幅に上昇、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運大手3社は本日も大幅高となっている。 セクター別では非鉄金属、水産・農林業、医薬品などが下落率上位に並んでいる一方、鉄鋼、海運業、鉱業などが上昇率上位に並んでいる。東証1部の値下がり銘柄は全体の65%、値上がり銘柄は29%となっている。 日経平均は27500円を意識した底堅さは見られるものの、28000円の回復は遠く、その手前にある200日移動平均線をも超えれられない日が続いている。中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)や米サプライマネジメント協会(ISM)発表の製造業景気指数などの前月比での悪化傾向が続き、景気のピークアウト懸念がくすぶっているほか、中国当局による規制強化を巡る動きも連日のように報道されている。規制範囲も徐々に広がっているようで不透明感が強い。 東京市場は週初こそは大幅に反発し、その日にはクレディ・スイス(CS)などの先物の目立った買い越しが見られたが、前日は目立った手口は確認されなかった。日経平均が200日線を超えられない停滞ムードが続くなか、特段の材料がない限りは海外勢の買い越しに弾みがつくことは難しいだろう。 そうした中、本日は後場の取引時間中にトヨタ<7203>が決算を発表するほか、引け後にはソニーGなどが決算を発表する予定で、主力株の中でも注目度の高い決算が相次ぐ。これらの主力企業が好決算とともに早々に通期計画を上方修正してくるなど、インパクトのある動きを見せてくるかに注目したい。 むろん、仮にそうしたポジティブな動きがあったとしても、日本株の上値を抑えている外部環境(コロナ感染動向、政局不透明感など)に変化がなければ、海外勢による本格的な買いも入ってこないだろう。ただ、主力企業の好決算が相次げば、海外投資家の日本株に対する見方は変わってくるだろう。今は海外投資家の目が向かなくても、外部環境が良化してきた際には一気に動いている可能性も想定される。中長期目線で今後海外勢が買ってきそうな銘柄をこの決算シーズンの中で見つけておきたい。 後場は、トヨタの決算を待つなか様子見ムードが強まりそうだ。ただ、トヨタの株価は好決算を期待した買いからか、足元で再び大台の1万円を超えてきている。決算を受けて6月に付けた上場来高値10330円を捉えてくるような動きが出てくれば、全体の底上げ機運も高まるかもしれない。 ■ドル・円は下げ渋り、円買いは縮小 4日午前の東京市場でドル・円は一時108円台に下げたが、その後は109円台に戻している。日経平均株価は軟調地合いが続くものの、上海総合指数や香港ハンセン指数などアジア株の下げは一服。株安への警戒でリスク回避的なムードは根強いが、円買いは縮小しているようだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円92銭から109円11銭、ユーロ・円は129円23銭から129円50銭、ユーロ・ドルは1.1861ドルから1.1871ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・グローバルウェイ<3936>、元旦ビューティ工業<5935>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ソニーG<6758>、同2位が京セラ<6971> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・NZ・4-6月期失業率:4.0%(予想:4.4%、1-3月期:4.7%) ・NZ・4-6月期雇用者数増減:前期比+1.0%(予想:+0.7%、1-3月期:+0.6%) ・中・7月財新サービス業PMI:54.9(予想:50.5、6月:50.3) 【要人発言】 ・ボウマンFRB理事 「一部の失業者、労働市場への復帰には時間がかかる可能性も」 「最近の雇用の増加にもかかわらず、雇用は依然、以前の水準をかなり下回ったまま」 「米国経済の強い成長の基盤をつくるには、まだやるべきことがある」 <国内> 特になし <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 27件
2212 東証プライム
2,837
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+3(%)
時価総額 624,943百万円
国内最大の製パン会社。1948年設立。菓子パンに強み。コンビニ「デイリーヤマザキ」の運営等も。不二家、東ハトなどを傘下に持つ。配当性向30%目標。食パン部門は主力の「ロイヤルブレッド」などの販売が順調。 記:2024/06/25
2413 東証プライム
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11/22 15:30
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時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
2489 東証プライム
326
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 13,694百万円
アフィリエイト広告サービスが柱。ゲーム・マンガ広告に強み。アプリ・ウェブの包括的マーケティング支援も展開。アフィリエイト広告は金融関連のクライアントからの需要が増加。広告配信システムはYouTube対応。 記:2024/06/04
2531 東証プライム
1,215.5
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 239,760百万円
宝酒造、宝酒造インターナショナル、タカラバイオなどを傘下に収める持株会社。京都府京都市に本社。焼酎、清酒で国内シェアトップクラス。宝酒造インターナショナルでは商品ポートフォリオの拡充等に取り組む。 記:2024/10/05
2871 東証プライム
4,093
11/22 15:30
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時価総額 548,875百万円
冷凍食品最大手。低家庭用冷凍食品シェアは約20%。温物流事業にも強く、冷蔵倉庫設備能力や庫腹量でトップシェア。家庭用調理品は売上増。炒飯を中心に米飯類の販売数量は回復。低温物流は効率化を進める。 記:2024/06/04
3936 東証グロース
119
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時価総額 4,335百万円
クラウドプラットフォーム構築支援やセールスフォースの導入支援、人材転職サービスの提供、転職口コミサイト「キャリコネ」を運営。。プラットフォームはDX支援が堅調。人件費や開発費重し。継続前提重要事象。 記:2024/08/08
4427 東証グロース
250
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 2,557百万円
テストセンター事業が主力。各種資格・検定試験や大学入試等にテストセンターを提供。テスト運営・受託事業、オンライン英語テスト「CASEC」の提供等も行う。増進会HDと資本業務提携。テストセンター事業は順調。 記:2024/07/08
4502 東証プライム
4,113
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時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
2,409
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 192,958百万円
精密研磨材メーカー。半導体シリコンウェハー向け研磨材で世界トップシェア。コーティング材料「溶射材」の製造等も。連結配当性向55%以上目標。トヨタ「新型センチュリー」のボディ鏡面磨きに同社製品が採用される。 記:2024/06/03
5401 東証プライム
3,125
11/22 15:30
+12(%)
時価総額 2,969,753百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5411 東証プライム
1,757
11/22 15:30
+7.5(%)
時価総額 1,123,493百万円
国内2位の鉄鋼メーカー。日本鋼管と川崎製鉄の経営統合により発足。鋼板を中心に多数の高付加価値製品を抱え、自動車用高級鋼板に強み。価格転嫁進める。高付加価値製品比率高まる。構造改革と海外拡大も進める。 記:2024/06/25
5935 東証スタンダード
2,075
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 8,005百万円
金属屋根製品の専門メーカー。住宅向けから大型建築物向けまで幅広く展開。自社品使用の屋根施工請負等も行う。神奈川県藤沢市に本社。フランチャイズ組織の始動により、一般住宅向け金属屋根製品の拡販を図る。 記:2024/10/25
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
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-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6908 東証プライム
2,683
11/22 15:30
+15(%)
時価総額 65,959百万円
大手コネクタメーカー。カーナビなど車載機器向けが主力。一般家電市場、インダストリアル機器向けなども。海外売上比率が高い。豊富な販売実績が強み。センサー分野などが注力分野。電動車向け拡販の加速図る。 記:2024/10/10
6952 東証プライム
1,076.5
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 268,071百万円
「G-SHOCK」シリーズなどの時計事業、関数電卓や電子辞書などのEdTech事業が柱。電子ピアノなどの電子楽器、電子文具等も。関数電卓は世界で高シェア。時計事業では直営店、直販ECビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
6971 東証プライム
1,468
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-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
7203 東証プライム
2,664.5
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自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
8002 東証プライム
2,395.5
11/22 15:30
+6.5(%)
時価総額 4,015,766百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
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3,305
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 10,005,514百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
11/22 15:30
-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17