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後場に注目すべき3つのポイント~それでも28600円には届かない

2021/5/25 12:22 FISCO
*12:22JST 後場に注目すべき3つのポイント~それでも28600円には届かない 25日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日続伸、それでも28600円には届かない ・ドル・円は弱含み、国内勢の売りが下押し ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■日経平均は4日続伸、それでも28600円には届かない 日経平均は4日続伸。169.66円高の28534.27円(出来高概算4億7000万株)で前場の取引を終えている。 週明け24日の米株式市場でNYダウは3日続伸し、186ドル高となった。暗号資産(仮想通貨)ビットコイン価格が反発したうえ、長期金利が一時1.6%を下回るなど落ち着いていることから、ハイテク株に買いが入った。ナスダック総合指数は1.4%の上昇。さらに、新型コロナウイルスワクチンの普及に伴って景気敏感株なども買われた。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで152円高からスタートすると、前場中ごろには一時28576.97円(212.36円高)まで上昇。引き続き28600円に迫る場面では利益確定の売りが出て上値を抑えられたが、アジア株がおおむね上昇していることを追い風に、前引けにかけても堅調に推移した。 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>やレーザーテック<6920>が3%前後の上昇。前日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2%超上昇し、レーザーテックなど半導体関連株の支援材料となっている。マネックスG<8698>は暗号資産相場とともに急反発。その他売買代金上位ではソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>などが堅調。また、クロスマーケ<3675>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、HOYA<7741>やTDK<6762>が軟調で、郵船<9101>は小安い。緊急事態宣言の延長が警戒されてかH2Oリテイル<8242>の下げが目立ち、オリバー<7959>などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、その他製品、鉄鋼、証券などが上昇率上位。一方、パルプ・紙、繊維製品、水産・農林業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の38%、対して値下がり銘柄は57%となっている。 前日の米国株を好感し、本日の日経平均は3ケタの上昇で前場を折り返した。物色の方向感としては、米ハイテク株高の流れを受け、前日(景気敏感株買い、グロース(成長)株売り)の動きのリバーサル(株価の反転)といった様相。米ブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)や長期金利の上昇一服でグロース株は持ち直しているものの、ここ数日の動きを見ると、かねて当欄で予想していたとおり物色が一方向に傾くまでには至っていない。米国のインフレ観測や金融政策の先行きを睨み、物色の向かう先はまだまだ日替わりとなりそうだ。 また、本日の日経平均はここまで堅調とはいえ、前日高値(28584.18円)を前に足踏み。ここまでの東証1部売買代金は1兆円あまりにとどまっている。前日の日経平均は28600円手前で失速、上げ幅を縮める展開となったが、この日の東証1部売買代金は2兆1506億円とやはり低調。株価指数先物も積極的な取引が行われた印象に乏しかったが、野村證券が日経平均先物を売り越していた。東証株価指数(TOPIX)先物ではBofA証券が買い越す一方、モルガン・スタンレーMUFG証券が売り越し。ネット証券売買代金ランキングでは日経レバETF<1570>が売り超となっていた。 日経レバETFの24日時点の純資産総額は3834億円と引き続き高水準。株式市場全体の信用買い残の状況を見ても、個人投資家がかなり買い持ちに傾いている状況に変わりはないと考えられる。また、ネット証券での取引状況からは、上値では個人投資家から散発的な利益確定売りが出ていることが窺える。薄商いだけに、これをこなして上値を試す動きは期待しにくいだろう。 振り返れば日銀は4月21日以降、前日まで19営業日にわたって上場投資信託(ETF)買い入れを実施していない。その分、個人投資家らの押し目買いが下値を支えていること、また売り持ちが積み上がりづらくなったことが、戻り局面での上値の重さにつながっている可能性もありそうだ。 また、海外勢の一部からTOPIX先物の買い戻しが入っている感はあるが、いまだ根強く売りを出す向きがあるのも気になるところ。27日に予定されるMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数構成銘柄見直し(日本株全体で6000億円規模の資金流出と試算)を見越してのものか、あるいは緊急事態宣言の延長観測やワクチン普及の遅れによるものであれば一時的だろうが、さらに目線を先にやれば日本は夏から秋にかけて「政治の季節」を迎えることになる。既に政治情勢に対する海外からの問い合わせが増えているという話も聞く。米国株に対する出遅れを本格的に取り戻しに行く展開となるか、慎重に見極めたい。 (小林大純) ■ドル・円は弱含み、国内勢の売りが下押し 25日午前の東京市場でドル・円は弱含み、108円後半から半ばにやや値を下げた。米10年債利回りの上げ渋りや米株式先物の堅調地合いでドル売りに振れやすく、主要通貨は対ドルで底堅い。一方、ドルは国内勢の売りが観測されるが、アジア株高で円買いは縮小している。 ここまでの取引レンジは、ドル・円が108円68銭から108円86銭、ユーロ・円は132円82銭から132円99銭、ユーロ・ドルは1.2212ドルから1.2230ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ランシステム<3326>、カイノス<4556>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がファーストリテイリング<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・4月シカゴ連銀全米活動指数:0.24(予想:1.20、3月:1.71) 【要人発言】 ・米国務省 「新型コロナ理由に、日本への渡航中止を勧告」 <国内> 特になし <海外> ・15:00 独・1-3月期GDP改定値(前年比予想:-3.3%、速報値:-3.3%) 《CS》
関連銘柄 15件
3326 東証スタンダード
435
3/29 15:00
-5(%)
時価総額 1,906百万円
複合カフェ「自遊空間」、アミューズメントカジノ「ジグー」、カプセルホテル「コミカプ」を運営。システム事業等も手掛ける。エンターテインメント事業は黒字転換。増収効果等により、24.3期2Qは営業黒字転換。 記:2024/01/06
559
3/29 15:00
+8(%)
時価総額 11,163百万円
マーケティング支援会社。国内最大級のパネルネットワークによるデータ収集や分析、デジタルマーケティング等を行う。24.6期2Qはデジタルマーケティング事業が堅調。メディア・プロモーション分野は受注単価回復。 記:2024/02/26
4556 東証スタンダード
1,197
3/29 15:00
-12(%)
時価総額 5,457百万円
臨床検査薬メーカー。腎・肝機能検査や腫瘍マーカー検査に強み。輸血関連機器の製販も。24.3期上期は輸血検査装置の新規設置に遅れ。だが検査試薬の販売が堅調で小幅営業増益に。今年1月に敗血症検査試薬を発売へ。 記:2024/01/17
6758 東証プライム
12,985
3/29 15:00
+55(%)
時価総額 16,375,150百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6762 東証プライム
7,481
3/29 15:00
+89(%)
時価総額 2,908,403百万円
電子部品大手。リチウムイオン電池や受動部品に強み。磁性材料がコア技術。24.3期2Q累計はコンデンサが増収。セラミックコンデンサは自動車市場向け販売が堅調。センサ応用製品も自動車市場向け販売が増加。 記:2023/12/11
6920 東証プライム
41,800
3/29 15:00
-1,130(%)
時価総額 3,941,155百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7741 東証プライム
18,740
3/29 15:00
-95(%)
時価総額 6,766,564百万円
半導体ブランクスやHDDガラス基板で世界首位。眼鏡レンズやコンタクトレンズにも強い。内視鏡を強化中。24.3期上期は眼鏡レンズや白内障眼内レンズが好調。だが半導体関連の在庫調整長期化。HDD関連も冴えず。 記:2024/01/14
7959 東証1部
3,770
9/13 15:00
-10(%)
時価総額 48,920百万円
家具・インテリア事業が主力。オフィスや宿泊施設向けにオリジナル家具の企画・製造、海外商品の輸入販売等を手掛ける。家具・インテリア事業は収益堅調。大型オフィス移転案件等が寄与。21.12期2Qは2桁増益。 記:2021/07/06
7974 東証プライム
8,196
3/29 15:00
-63(%)
時価総額 10,644,063百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
39,570
3/29 15:00
+310(%)
時価総額 18,662,518百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
1,945
3/29 15:00
+14(%)
時価総額 243,516百万円
阪急阪神東宝グループの大手百貨店。傘下に阪急阪神百貨店や関西フードマーケットなど。阪急・阪神電鉄沿線で強固な顧客基盤を構築。百貨店中心に全セグメント好調で、24.3期3Q累計営業利益は過去最高を更新。 記:2024/02/04
8698 東証プライム
887
3/29 15:00
-7(%)
時価総額 237,225百万円
大手ネット証券会社。マネックス証券を中核に、株式や先物・オプション、投信、債券、FXのオンライン取引サービスを提供する。NTTドコモと資本業務提携。今期3Q累計は国内と米国が堅調、増収、大幅増益となった。 記:2024/03/03
9101 東証プライム
4,073
3/29 15:00
-77(%)
時価総額 2,077,902百万円
海運最大手。コンテナ船等の定期船に加え、ドライバルクやエネルギー等の不定期専用船を展開。海洋資源開発等も。物流事業は足踏み。ターミナル関連部門は国内で取扱量が増加。24.3期3Qは不動産業が増益確保。 記:2024/02/23
9983 東証プライム
47,140
3/29 15:00
+430(%)
時価総額 15,000,938百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,962
3/29 15:00
±0(%)
時価総額 15,441,114百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10