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後場に注目すべき3つのポイント~米インフレ懸念拭えず、日本の期待材料は…

2021/3/23 12:27 FISCO
*12:27JST 後場に注目すべき3つのポイント~米インフレ懸念拭えず、日本の期待材料は… 23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反発、米インフレ懸念拭えず、日本の期待材料は… ・ドル・円は弱含み、欧米の対中姿勢を嫌気 ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がエムスリー<2413> ■日経平均は3日ぶり反発、米インフレ懸念拭えず、日本の期待材料は… 日経平均は3日ぶり反発。69.29円高の29243.44円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えている。 週明け22日の米株式市場でNYダウは反発し、103ドル高となった。長期金利(10年物国債利回り)が1.69%(-0.03%)となり、上昇一服を好感した買いがハイテク株などに入った。キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント・マネジメントが強気な見方を示した電気自動車(EV)のテスラなどが買われ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は1.2%の上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.2%の上昇となった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで207円高からスタートすると、朝方には一時29496.83円(322.68円高)まで上昇。ただ、先行きへの警戒感は根強く残り、買いが一巡すると上値の重い展開となった。 個別では、米半導体株高の流れから東エレク<8035>が2%超の上昇。任天堂<7974>、エムスリー<2413>、レーザーテック<6920>といった値がさグロース(成長)株も堅調ぶりが目立つ。その他売買代金上位ではトヨタ自<7203>、ソニー<6758>、キーエンス<6861>などがしっかり。また、株式分割の実施等を発表したコーア商事HD<9273>が東証1部上昇率トップで、ミクシィ<2121>との提携を発表したハブ<3030>はストップ高水準での買い気配が続いている。一方、ソフトバンクG<9984>やファーストリテ<9983>が小安く、三菱UFJ<8306>などのメガバンク株は軟調。JAL<9201>やANA<9202>といった空運株は国内線予約の増加が伝わったが、材料出尽くしムードが強く下げが大きい。また、わかもと<4512>が急反落し、東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、電気・ガス業、その他製品、ゴム製品などが上昇率上位。一方、空運業、海運業、銀行業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の43%、対して値下がり銘柄は53%となっている。 前日のハイテク関連を中心とした米国株の上昇を受け、本日の東京市場でも買いが先行する展開となった。米長期金利の上昇が一服する局面では、アークのような長期的な視座に立った投資家や、追加経済対策に基づく給付金を受け取った米個人がハイテク株に押し目買いを入れる場面も出てくるだろう。また、郵船<9101>でPBR1.3倍台となるなど、景気敏感系バリュー(割安)セクターもまずまずバリュエーション改善が進んできた。このところ金利上昇局面ではいわゆる「ディープバリュー(超割安)」銘柄の上げが目立ってきたのも、割安感で買える銘柄が乏しくなってきたことを窺わせる。もっとも、ディープバリュー銘柄は割安な状況に置かれる相応の理由があり、積極的に買い上がってもよいか慎重に検討する必要があるだろう。 一方、前引けにかけて値がさグロース株は上げ幅を縮めてきており、米長期金利の上昇に対する警戒感は根強い。バイデン米政権は最大3兆ドル(約330兆円)規模の経済対策を計画しており、週内にも提示される見通しと伝わっている。一段の景気押し上げが期待される一方、インフレ加速で米連邦準備理事会(FRB)が政策修正を迫られるとの見方が強まる可能性がある。実際、米国のブレークイーブン・インフレ率(期待インフレ率の指標)は22日、2.33%(+0.02)まで上昇しており、米長期金利の上昇に歯止めがかかるとは期待しにくい。 また、以前当欄で述べたが、直近の経済協力開発機構(OECD)による経済見通し修正や金融政策の方向感の違いを考慮すれば、米国株対比で日本株の上昇の勢いが鈍ってきたのもやむを得ないだろう。ただ、日本でも衆院解散・総選挙の前倒し観測が浮上。東京都議選を7月に控え、新型コロナウイルスの感染状況さえ落ち着けば、連立を組む公明党などから「春解散」待望論が出てくる可能性は高い。高橋洋一内閣官房参与が一部メディアで10万円給付金の再実施を容認する発言をしたり、参院自民党が子育て世帯への現金給付を提言したりといった動きが出てきており、解散・総選挙に向けた経済対策も期待できそうな印象だ。今後の動向を注視しておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は弱含み、欧米の対中姿勢を嫌気 23日午前の東京市場でドル・円は弱含み、108円後半から半ばに値を下げた。欧米諸国がウイグル自治区の人権問題をめぐる厳しい対中姿勢で警戒感が広がり、リスク回避的な円買いが主要通貨を押し下げた。一方、米長期金利の過度な上昇は抑えられ、ドルの方向感は乏しい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円69銭から108円87銭、ユーロ・円は129円63銭から129円92銭、ユーロ・ドルは1.1922ドルから1.1941ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ケア21<2373>、ゼネテック<4492>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がエムスリー<2413> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・米・2月中古住宅販売件数:622万戸(予想:650万戸、1月:666万戸←669万戸) ・米・2月シカゴ連銀全米活動指数:-1.09(予想:0.72、1月:0.66) 【要人発言】 ・イエレン米財務長官(予定原稿) 「2022年に完全雇用が戻る可能性」 「経済対策で景気回復可能と確信している」 ・メルケル独首相 「現在非常に深刻な状況。食料品店のみ営業可能」 ・米S&P 「トルコの資本規制のリスクは高まっているが、基本シナリオではない」 <国内> ・3月政府月例経済報告 <海外> ・16:00 英・11-1月ILO失業率(予想:5.2%、10-12月:5.1%) 《CS》
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2121 東証プライム
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2413 東証プライム
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医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
3030 東証スタンダード
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時価総額 9,507百万円
英国風パブ「HUB」を大都市圏に出店。スポーツイベントによる集客に強み。MIXIの持分法適用会社。店舗数は100店舗超。アプリメンバースタンプラリー企画は好評。メンバーズシステム活用で新規獲得図る。 記:2024/06/03
4492 東証スタンダード
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11/22 15:30
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時価総額 6,042百万円
システム開発等を行うシステムソリューション事業、3次元シミュレーションソフトウェアの販売等を行うエンジニアリングソリューション事業が柱。エンジニアリングソリューション事業ではDXソリューションを強化。 記:2024/08/19
4512 東証スタンダード
238
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時価総額 8,291百万円
医療用眼科用剤等を手掛ける医薬事業、強力わかもと等のヘルスケア事業、グローバル事業等を展開。1929年設立。29.3期ROE8%以上目標。グローバル事業では乳酸菌事業の拡大、強力わかもとの販路拡大図る。 記:2024/07/26
6758 東証プライム
2,948
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時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
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時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
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時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9201 東証プライム
2,413
11/22 15:30
+23(%)
時価総額 1,054,828百万円
大手航空会社。航空旅客事業や貨物郵便事業、マイル/金融・コマース事業などを展開。LCCのZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどを傘下に持つ。スマホ決済「JAL Pay」のサービス拡充図る。 記:2024/08/30
9202 東証プライム
2,838
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 1,374,426百万円
国内最大手の航空会社。全日本空輸(ANA)が中核。ピーチ、エアージャパンなども傘下に持つ。航空事業のほか、旅行事業、商社事業等も手掛ける。国際線、国内線ともに旅客需要増。貨物事業の拡大等に取り組む。 記:2024/08/02
603
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 25,398百万円
医薬品原薬の輸入専門商社であるコーア商事を中核とする持株会社。注射剤、ジェネリック医薬品の製造・販売等も。原薬製造業者とのネットワークが強み。原薬販売事業では海外サプライヤーとの関係性強化等に注力。 記:2024/08/20
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17