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後場に注目すべき3つのポイント~警戒感くすぶりスタンス分かれるところだが…

2021/2/19 12:29 FISCO
*12:29JST 後場に注目すべき3つのポイント~警戒感くすぶりスタンス分かれるところだが… 19日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日続落、警戒感くすぶりスタンス分かれるところだが… ・ドル・円は反落、日本株の失速で円売り後退 ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は3日続落、警戒感くすぶりスタンス分かれるところだが… 日経平均は3日続落。288.67円安の29947.42円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米株式市場でNYダウは4日ぶりに反落し、119ドル安となった。週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、長期金利が高水準で推移していることも重しとなった。ただ、追加経済対策への期待は根強く、朝方に300ドル超下落した後は下げ渋った。本日の日経平均も米国株が下落した流れを引き継いで265円安からスタート。寄り付き後は半導体関連株を中心に買いが入り下げ渋る場面もあったが、NYダウ先物の時間外取引での下落やアジア株の軟調な出足を受けて再び弱含み、前引けにかけて一時29913.49円(322.60円安)まで下落した。 個別では、ファーストリテ<9983>が3%近い下落となり、1銘柄で日経平均を約113円押し下げている。朝方には取引時間中の上場来高値を連日で更新したが、今週に入ってからの上昇ピッチが急だっただけに利益確定売りが出ているようだ。任天堂<7974>も軟調で、ソフトバンクG<9984>やソニー<6758>は小安い。また、ビットコイン価格の急騰とともに買われてきた関連銘柄の下げが目立ち、セレス<3696>などが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、東エレク<8035>、村田製<6981>、レーザーテック<6920>といったハイテク株が逆行高。半導体関連は米アプライド・マテリアルズの決算内容が好感されているようだ。太平洋セメ<5233>はリチウムイオン電池正極材に参入と報じられて4%超の上昇。また、キーパー技研<6036>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。 セクターでは、鉱業、空運業、石油・石炭製品などが下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのはパルプ・紙と海運業の2業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の75%、対して値上がり銘柄は21%となっている。 本日の日経平均は節目の3万円を割り込み、前引けにかけて下げ幅を300円超に広げる場面もあった。高値警戒感がくすぶっていたところに米国・アジアなどの海外株安を受け、利益確定の売りが広がっている。東証1部銘柄の7割超が下落しているが、特に前日まで日経平均の下支え役となっていたファーストリテ、それにビットコイン価格の急騰とともに賑わっていた関連銘柄の下げが目立つ。ここまでの東証1部売買代金は1兆2000億円あまりにとどまっており、1日を通じても前日(2兆8854億円)を下回ってくる可能性がある。引き続き利益確定の売りが出る一方、前日までより押し目買いが鈍く、薄商いとなっている印象だ。 米国では週間の新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、ペロシ下院議長ら要人の発言も相まって追加経済対策への期待が高まった。これが株式相場を下支えする一方、大規模な財政支出の成立が視野に入って長期金利は高水準で推移しており、警戒ムードも根強いようだ。株式相場への影響について見方は割れており、日米株とも高値圏で売り買いが交錯しやすいだろう。 実際、前日の先物手口を見ると、ゴールドマン・サックス証券が日経平均先物の買い越しトップ、一方でモルガン・スタンレーMUFG証券が売り越しトップだった。前日に述べたとおり、今週に入ってから外資系証券の先物売買に目立った傾きは見られなかったが、ここにきてスタンスの違いが出つつある。 国内勢はやはり高値警戒感から売り目線だろう。東京証券取引所が18日発表した2月第2週(8~12日)の投資部門別売買状況によれば、海外投資家は現物株を3170億円買い越した。一方、投資信託は1288億円、信託銀行は722億円、個人は4119億円の売り越しだった。 日経平均も急ピッチの3万円台回復による過熱感を冷ます動きとなるのはやむを得ないだろう。ただ、前日のNYダウの下げ渋りなどを見ると、海外勢の株買い姿勢が大きく後退したようには思われない。マザーズ市場でも同様の動きは見られる。マザーズ指数は1%近い下落で前場を折り返したが、海外機関投資家が積極的に取引参加しているだろうメルカリ<4385>やフリー<4478>といった時価総額上位銘柄は堅調。また、本日マザーズ市場に新規上場したWACUL<4173>には買いが殺到しており、個人投資家の物色意欲が衰えたわけでもないと考えられる。 こうした動きに支えられ、日経平均は目先、3万円近辺でもみ合う展開になるとみておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は反落、日本株の失速で円売り後退 19日午前の東京市場でドル・円は反落。仲値にかけて105円台後半で小幅に値を上げたが、米株式先物の軟調地合いで日経平均株価が30000円を割り込むとリスク選好の円売りが後退。一方、警戒感からドルには買いが入りやすいものの、円買いで上昇を抑えられている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円63銭から105円74銭、ユーロ・円は127円67銭から127円86銭、ユーロ・ドルは1.2082ドルから1.2098ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ベクター<2656>、グローバルウェイ<3936>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはファーストリテイリング<9983>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・1月消費者物価指数(生鮮品除く):前年比-0.6%(予想:-0.6%、12月:-1.0%) ・豪・1月小売売上高速報値:前月比+0.6%(予想:+2.0%、12月:-4.1%) 【要人発言】 ・イエレン米財務長官 「今後数週間のうちに1.9兆ドル規模の追加経済対策の成立を期待」 「超党派の支持を望む」 「失業率は適切な基準で10%に近い」 「大規模な救済策が非常に重要」 「刺激策の有効性はコストを大幅に上回る」 「経済の損傷リスクはインフレを大幅に上回る」 <国内> 特になし <海外> ・16:00 英・1月小売売上高(自動車燃料含む)(前月比予想:-3.0%、12月:+0.3%) ・16:00 英・1月公的部門純借入額(銀行部門除く)(予想:+250億ポンド、12月:+341億ポンド) 《CS》
関連銘柄 16件
2656 東証スタンダード
124
4/25 15:00
±0(%)
時価総額 2,387百万円
ソフトトウエア販売会社。ビジネスやセキュリティのソフトウエアダウンロード販売とサイト広告販売を展開。「みんなの電子署名」や「みんなのタイムスタンプ」に注力。サーバー費計上もあり、3Q累計は利益水面下。 記:2024/03/26
3696 東証プライム
1,707
4/25 15:00
+32(%)
時価総額 20,272百万円
ポイントサイト「モッピー」を運営。サイト経由で得る広告収入が収益源。ビットバンク社を通じ、三井住友トラストHDとデジタルアセットの保管管理事業参入へ向けた設立準備会社を設立。23.12期は大幅経常増益。 記:2024/02/10
3936 東証グロース
143
4/25 15:00
-1(%)
時価総額 5,206百万円
クラウドプラットフォーム構築支援やセールスフォースの導入支援を行う。転職・就活情報サイト運営も。24.3期3Q累計はエンジニア拡充で構築・導入支援が好伸。スキルシェアは先行投資が続く。通期5割増収を計画。 記:2024/03/12
4173 東証グロース
469
4/25 15:00
-6(%)
時価総額 3,319百万円
DXソリューション会社。3.8万超のサイトと1万超の事例に基ずくデータ分析やマーケティングのDXのコンサルティング、人材マッチング等のサービスを提供する。今期3Q累計はリカーリングとプロジェクトが好調。 記:2024/01/16
4385 東証プライム
1,783.5
4/25 15:00
-25(%)
時価総額 286,913百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は250万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。24.6期2Qは大幅増益。 記:2024/02/13
4478 東証グロース
2,755
4/25 15:00
-85(%)
時価総額 156,696百万円
中小企業向けにクラウド会計・人事労務ソフトを提供。販売管理ソフトや電子契約サービスも。オンラインマーケティング中心に広告投資実施。有料課金ユーザー企業数は45万8196件と増加。24.6期1Qは2桁増収。 記:2024/01/27
5233 東証プライム
3,478
4/25 15:00
+4(%)
時価総額 424,264百万円
セメントメーカー最大手。セメントや生コンクリートの製造、販売に加え、骨材や石灰石製品、コンクリート二次製品など、事業を多角的に展開する。今上期は二桁の増収、利益は黒字転換した。国内外のセメントが増加した。 記:2024/01/15
6036 東証プライム
4,385
4/25 15:00
-80(%)
時価総額 124,012百万円
カーコーティング製品メーカー。カーコーティング剤「キーパー」やコーティング施工に加え、専門店「キーパーLABO」を運営。キーパー製品等関連事業は好調。フレッシュキーパー等が貢献。24.6期2Qは増収増益。 記:2024/03/31
6758 東証プライム
12,760
4/25 15:00
-80(%)
時価総額 16,091,406百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6920 東証プライム
33,360
4/25 15:00
-1,230(%)
時価総額 3,145,381百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6954 東証プライム
4,455
4/25 15:00
-158(%)
時価総額 4,497,532百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
6981 東証プライム
2,822
4/25 15:00
-27.5(%)
時価総額 5,721,444百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7974 東証プライム
7,406
4/25 15:00
-104(%)
時価総額 9,618,098百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
33,600
4/25 15:00
-1,210(%)
時価総額 15,846,869百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
41,540
4/25 15:00
-1,540(%)
時価総額 13,218,900百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,603
4/25 15:00
-152(%)
時価総額 13,099,619百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10