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後場に注目すべき3つのポイント~米中懸念は目先後退、「長期戦」へ

2021/2/2 12:39 FISCO
*12:39JST 後場に注目すべき3つのポイント~米中懸念は目先後退、「長期戦」へ 2日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続伸、米中懸念は目先後退、「長期戦」へ ・ドル・円は下げ渋り、日本株高で円売り ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■日経平均は大幅続伸、米中懸念は目先後退、「長期戦」へ 日経平均は大幅続伸。285.15円高の28376.20円(出来高概算5億6000万株)で前場の取引を終えている。 週明け1日の米株式市場でNYダウは反発し、229ドル高となった。前週に市場の混乱を招いた個人投資家による投機的売買やヘッジファンドによる持ち高の手仕舞いが一巡し、金融システムに与える影響は限定的との見方が広がった。また、追加経済対策を巡りバイデン大統領が共和党上院議員と代替案を協議したことなども期待感につながった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで116円高からスタートすると、朝方マイナスに転じるなど伸び悩む場面もあったものの、香港ハンセン指数を中心にアジア株が堅調な出足だったことから上げ幅を拡大。この日の高値で前場を折り返した。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニー<6758>、村田製<6981>、エムスリー<2413>、東エレク<8035>などが堅調。前日の米市場で半導体関連を中心としたハイテク株が堅調だった流れを引き継いだ。ルネサス<6723>は半導体業界再編の思惑もあって5%超の上昇。決算発表銘柄ではローム<6963>などが買われ、資生堂<4911>は7%近い上昇。また、レシップHD<7213>はストップ高水準で前場を折り返した。一方、売買代金トップの任天堂<7974>は前引け時点で小幅に下落。ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売好調などから業績予想を上方修正したが、材料出尽くし感も出ているようだ。レーザーテック<6920>も好決算ながらさえない。今期見通しが物足りないと受け止められた大塚商会<4768>は急落。また、CEHD<4320>などが東証1部下落率上位に顔を出した。 セクターでは、非鉄金属、鉄鋼、鉱業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。半面、証券、医薬品、電気・ガス業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は19%となっている。 本日の日経平均は朝方こそ伸び悩む場面があったものの、結局300円近い上昇で前場を折り返した。米国ではゲーム専門店のゲームストップ株が急反落。ネット証券のロビンフッドやSNS「レディット」を舞台にした個人の投機的取引、これに伴うヘッジファンド等の持ち高解消の動きはひとまず和らいだとみられている。また、中国人民銀行(中央銀行)による公開市場操作(オペ)は前週末から3営業日連続で資金供給超。ひとまず春節(旧正月)前の資金需要に対応した格好だろう。これにより中国当局による金融引き締めへの警戒感が和らぎ、本日の香港ハンセン指数は大幅続伸している。 これらの動きから、米国の過剰投機問題や中国の金融引き締め観測に対する目先の懸念は大きく後退したと言えるだろう。こうなると出遅れていた投資家にとっては格好の「買い場」だ。任天堂や半導体関連などといった従来の「人気株」は上値の重さが拭えないが、堅調な企業決算を手掛かりに再び物色が活発化するとみられる。 上述した米中の諸問題はいわば「長期戦」に移行したのかもしれない。米国ではゲームストップ株などの乱高下を巡る調査が行われ、様々な立場の人間から意見が噴出するだろう。「市場に混乱を招いたのはヘッジファンドか?個人投資家か?」この1点だけでも議論が混乱しそうだが、いずれにせよ何かしらの金融規制につながってくるようであれば市場にとって好ましいことだろうか。リーマン・ショックを受けて「ボルカールール」を導入したのはオバマ元大統領だが、米国は再び民主党政権となったことを忘れてはならないだろう。また、一部メディアが報じているとおり、ロビンフッドのビジネスモデルやSNSを用いた個人の投機的取引には危うさをはらむ。SNS物色の矛先は次に「銀」へと向かったようで、第2のゲームストップ株が出てくる可能性は残るだろう。 また、中国も先の人民銀幹部の発言から「インフレ懸念」を意識していることは明白だ。春節前の短期金融市場の動揺が落ち着けば、人民銀は再び資金吸収に傾く可能性がある。 こうした様々な問題が残るとはいえ、株式市場ではなお「買いたい投資家」が多いのも事実。異変の兆候に目を凝らしつつ、戻りを試す相場にもしっかり対応していきたい。 (小林大純) ■ドル・円は下げ渋り、日本株高で円売り 2日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。早朝の取引で105円付近から104円80銭付近に弱含んだが、その後は小幅に値を戻した。日経平均株価が前日比300円近く上昇し、日本株高を好感した円売りが主要通貨を押し上げた。ドル売りも続くが、ドル・円は円売りに押し上げられた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は104円83銭から104円96銭、ユーロ・円は126円48銭から126円80銭、ユーロ・ドルは1.2056ドルから1.2087ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・グランディーズ<3261>、アーキテクツ・S・J<6085>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位がアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・バイデン米大統領 「共和党上院議員とコロナ対策で実質的かつ生産的な協議ができた」 「超党派の支持により自身の対策案が可決されると願う」 ・楊・中国共産党政治局員(外交担当) 「中国と米国の双方に予測可能で建設的な関係に戻すよう求めている」 【経済指標】 ・日・1月マネタリーベース:前年比+18.9%(12月:+18.3%) <国内> 特になし <海外> ・12:30 豪準備銀行が政策金利発表(0.10%に据え置き予想) 《CS》
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医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
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4320 東証スタンダード
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+2(%)
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471
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時価総額 3,763,677百万円
大手半導体メーカー。車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、EV向け製品の売上が増加。米GaNパワー半導体会社買収へ。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6857 東証プライム
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時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
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半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
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時価総額 570,917百万円
半導体・電子部品メーカー。LSI事業、半導体素子事業が柱。パワーダイオードや小信号ダイオードは世界シェア上位。SiCなどパワーデバイスは生産能力増強進める。LSIの新商品開発で新規需要の獲得図る。 記:2024/10/20
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
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時価総額 5,099,951百万円
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7213 東証スタンダード
512
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時価総額 8,137百万円
運行機器メーカー。バスや鉄道のワンマンシステム機器や運賃箱、ICカードシステム、運航管理システム、表示機器を提供する。バス用や鉄道用の運賃箱でトップシェア。移動需要回復が追い風。海外比率20%以上目指す。 記:2024/07/25
7974 東証プライム
8,166
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17