マーケット
4/16 15:15
38,471.20
-761.60
37,735.11
-248.13
暗号資産
FISCO BTC Index
4/17 1:09:33
9,606,420
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色

2021/1/21 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色 21日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色 ・ドル・円は反落、仲値後は買い後退 ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がアドバンテスト<6857> ■日経平均は反発、「決算で材料出尽くし」懸念と新興株物色 日経平均は反発。204.22円高の28727.48円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引 を終えている。 20日の米株式市場でNYダウは続伸し、257ドル高となった。バイデン大統領の就任式が混乱なく進んだほか、新型コロナウイルスのワクチンの普及が加速するとの見方などもあり、投資家心理が上向いた。動画配信のネットフリックスが決算を受けて急伸したこともあり、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は2.0%の上昇。S&P500指数を合わせた主要3指数が揃って最高値を更新した。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで187円高からスタートすると、朝方には一時28846.15円(322.89円高)まで上昇。ただ、その後はやや上値が重く、28700円台でもみ合う場面が多かった。 個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで4%近く上昇し、日経平均を約72円押し上げている。出資先の中国アリババ集団の株価上昇などが支援材料となっているようだ。新型コロナワクチンの輸送・保管向け保冷容器を開発したと報じられたパナソニック<6752>は4%の上昇。その他ではトヨタ自<7203>、キーエンス<6861>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>がしっかり。また、北興化<4992>などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂<7974>のほか、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>といった半導体製造装置関連株が軟調。また、防衛関連の豊和工<6203>や石川製<6208>が東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、情報・通信業、サービス業、石油・石炭製品などが上昇率上位。半面、その他製品、鉱業、電気・ガス業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は35%となっている。 米国で主要株価指数が揃って最高値を更新し、本日の日経平均も朝方300円を超える上昇となる場面があった。トランプ前米大統領の熱狂的な支持者によるデモなどが警戒されていたなか、バイデン大統領の就任式は厳戒態勢ながら混乱なく終わった。進捗の遅れが懸念されていた米国での新型コロナワクチンの投与も、足元でペースが加速してきたと伝わっている。日本は米ファイザーから2021年中に1億4400万回(7200万人)分のワクチン供給を受けることが正式に決まり、2月中旬にも接種が開始されるという。先行きへの期待の高まりが日米株の上昇を後押しした。 ただ、日経平均は朝方にこの日の高値を付けると、やや上値が重い。下押し役になっているのは東エレクやアドバンテス<6857>といった半導体製造装置関連株だ。半導体露光装置で世界トップのオランダASMLが20日発表した決算は市場予想を上回る内容だったが、同日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は小幅ながら下落。本日の東京市場もこうした流れを引き継いでいる。半導体関連株は今年「スーパーサイクル」入りとの期待からこのところ株価が大きく上昇していた。来週から国内でも企業決算の発表が本格化するのを前に、ASMLの決算に対する半導体関連株の反応には「決算発表で材料出尽くし」との懸念が出てくる可能性もある。積極的に上値を追いづらいところか。 とはいえ、引き続き投資家の物色意欲は根強く、その矛先は新興株に向いているようだ。マザーズ指数は3%近い上昇で前場を折り返した。これまで上値の重い展開を強いられていたBASE<4477>やマクアケ<4479>が急伸し、JTOWER<4485>は上場来高値を更新。米長期金利の上昇に目先一服感が出てきて、米ハイテク株は好決算もあって大幅に上昇。日経平均は29000円を前にやや上値が重くなり、前述したとおり決算発表前の主力大型株に対する様子見ムードも加わって、新興株に物色が向かいやすいタイミングだろう。決算発表シーズン入りまではこうした幕間つなぎの中小型株物色が中心となるかもしれない。 コロナ禍の影響が強かった昨年4-6月期に対し、7-9月期の増収ペースが鈍化したことが新興株の調整の一因と言われる。しかし、既に発表済みのSansan<4443>などの9-11月期決算を見ると、企業のデジタル化投資はなお堅調で、関連する新興企業は息の長い成長が期待できそうだ。 一定の期間中に市場平均を上回るパフォーマンスを達成しなければならない機関投資家、あるいは専業の個人投資家などにとって「バリューリバーサル(株価の反転上昇)」は魅力的なシナリオだが、投資期間に制約がなく、長期の資産形成を目的とする大方の個人投資家にとってすべきことは常に「継続的に企業価値の向上が期待できる銘柄に投資すること」であると付言しておきたい。 (小林大純) ■ドル・円は反落、仲値後は買い後退 21日午前の東京市場でドル・円は反落。日経平均株価の堅調地合いを背景に仲値にかけてドル買いが優勢となったが、買い一巡後は値を下げる展開に。米大統領就任式が無難に通過し、リスク選好ムードでドル売りが主導している。その影響でクロス円も上昇基調に振れた。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は103円50銭から103円67銭、ユーロ・円は125円32銭から125円60銭、ユーロ・ドルは1.2104ドルから1.2131ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ポバール興業<4247>、大谷工業<5939>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは東京エレクトロン<8035>、同2位がアドバンテスト<6857> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・米国家安全保障会議(NSC)報道官 「バイデン大統領は中国に対抗できるよう両党のリーダーとともに協力」 「中国は非生産的でシニカル」 【経済指標】 ・日・12月貿易収支:+7510億円 (予想:+9305億円、11月:+3668億円←+3661億円) ・豪・12月失業率:6.6% (予想:6.7%、11月:6.8%) ・豪・12月雇用者数増減:+5.0万人 (予想:+5.0万人、11月:+9.0万人) <国内> ・日銀金融政策決定会合(21日まで) ・15:30 黒田日銀総裁会見 <海外> 特になし 《CS》
関連銘柄 19件
4247 東証スタンダード
1,266
4/16 9:03
-16(%)
時価総額 3,336百万円
産業用ベルトやガラス研磨材を製造・販売。接着・加工技術に強み。24.3期3Q累計は次世代半導体用研磨材などを拡販。だが工場棟建替え費用や製造DX導入準備費用が利益の重石に。通期では営業増益・増配を見込む。 記:2024/03/11
4443 東証プライム
1,445
4/16 15:00
+34(%)
時価総額 180,654百万円
柱の法人向け名刺管理サービスは営業DXサービスに進化中。インボイス管理サービスなども。24.5期上期はインボイス管理の有料契約件数が倍増。営業DXの契約件数や名刺アプリの利用者数も順調に増えて収益急改善。 記:2024/02/06
4477 東証グロース
281
4/16 15:00
-10(%)
時価総額 31,469百万円
低コスト・専門知識不要でネットショップの作成・運営ができるプラットフォーム「BASE」を運営。決済サービスも。PAY.JP事業は売上伸長。利用ショップ数、利用金額は増加続く。23.12期通期は2桁増収。 記:2024/02/25
4479 東証グロース
702
4/16 15:00
-18(%)
時価総額 8,823百万円
応援購入型クラウドファンディングサイトを運営。ユーザーデータを用いた大企業向け新商品開発コンサルティングも展開。応援購入総額は増加。プロジェクト単価は引き続き上昇。24.9期1Qは2桁増収、損益改善。 記:2024/02/10
4485 東証グロース
3,700
4/16 15:00
-20(%)
時価総額 94,949百万円
通信インフラ会社。携帯キャリアの携帯基地局の装置やアンテナ、構造物、電源等のシェアリングする事業を展開する。タワーシェアリングも行う。今上期はタワー移管が順調に推移した。施設内のシェアリングも拡大した。 記:2024/01/15
4992 東証スタンダード
1,457
4/16 15:00
-12(%)
時価総額 43,690百万円
全農系の農薬メーカー。水稲用や園芸用に強み。樹脂硬化剤や医薬中間体などの化学品も。上期に収益偏重傾向。順調な海外販売により、農薬事業は売上堅調。23.11期通期は小幅増収。24.11期も増収見通し。 記:2024/02/02
5939 東証スタンダード
7,090
4/16 15:00
-110(%)
時価総額 5,530百万円
配電・通信線用の架線金物、鉄塔・鉄構が主力。開発・設計から製造まで手掛ける一貫体制が強み。北陸電力が主顧客。電力通信部門は堅調。電柱の建替工事が増加。24.3期2Qは2桁増収増益。通期業績予想を上方修正。 記:2024/01/09
6203 東証スタンダード
807
4/16 15:00
-20(%)
時価総額 10,126百万円
産業用機械メーカー。工作機械の製造・販売が主力。防音サッシやパワーチャックも手掛ける。路面清掃車でトップシェア。建材は防音サッシ、一般サッシが売上増。火器は防衛省向け装備品が堅調。24.3期3Qは増収。 記:2024/02/26
6208 東証スタンダード
1,373
4/16 15:00
-45(%)
時価総額 8,768百万円
段ボール製函印刷機やチップ外観検査機、繊維機械などの製造販売を行う。機雷等の防衛機器も手掛ける。レンゴーが筆頭株主。紙工機械は受注伸び悩むが、売上高は増加。防衛機器は受注伸長。24.3期2Qは増収増益。 記:2024/01/16
1,397
4/16 15:00
-1(%)
時価総額 3,428,318百万円
総合家電大手。家電、住設設備、FA機器、電池も。24.3期上期は家電、FAが低迷も自動車部品が好調。米国の補助金も効いて増収増益に。液晶子会社解散で税負担減。通期最高純益を計画。自動車部品子会社は売却へ。 記:2023/12/12
6758 東証プライム
12,935
4/16 15:00
+75(%)
時価総額 16,312,096百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や半導体画像センサに強み。モバイル機器向けイメージセンサーは販売数量が伸びる。映画分野は劇場興行収入などが増加。金融ビジネス収入は大幅増。24.3期3Q累計は2桁増収。 記:2024/02/22
6857 東証プライム
5,715
4/16 15:00
-223(%)
時価総額 4,378,656百万円
半導体の動作を試験するテスター大手。メモリ向け世界トップシェア。ディスプレイ・ドライバーIC用テスタでもトップシェア。半導体・部品テストシステム事業部門はスマホ向けが足踏み。24.3期2Qは業績伸び悩む。 記:2024/01/09
6861 東証プライム
65,200
4/16 15:00
+500(%)
時価総額 15,857,162百万円
世界有数のFA用センサメーカー。商品開発や直接販売に特化し、生産現場と開発分野用途のセンサ、測定器を展開。国内は売上横ばいだが、海外は売上増。24.3期2Qは増収。収益面は販管費の増加などが重し。 記:2024/01/09
6920 東証プライム
40,620
4/16 15:00
-1,560(%)
時価総額 3,829,897百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
7203 東証プライム
3,649
4/16 15:00
-118(%)
時価総額 59,533,388百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
7974 東証プライム
7,524
4/16 15:00
-144(%)
時価総額 9,771,344百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。当期ミリオンセラータイトル数は自社17、他社7の計24本。新作タイトル好調や円安で3Q累計は増収増益。 記:2024/02/27
8035 東証プライム
37,660
4/16 15:00
-1,630(%)
時価総額 17,761,699百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9983 東証プライム
40,870
4/16 15:00
-750(%)
時価総額 13,005,692百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
8,108
4/16 15:00
-214(%)
時価総額 13,969,711百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10