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後場に注目すべき3つのポイント~「堅調な指数とリバーサルの繰り返し」続く理由

2020/11/12 12:52 FISCO
*12:52JST 後場に注目すべき3つのポイント~「堅調な指数とリバーサルの繰り返し」続く理由 12日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は8日続伸、「堅調な指数とリバーサルの繰り返し」続く理由 ・ドル・円は弱含み、欧米コロナまん延で ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がファナック<6954> ■日経平均は8日続伸、「堅調な指数とリバーサルの繰り返し」続く理由 日経平均は8日続伸。109.53円高の25459.13円(出来高概算6億1000万株)で前場の取引を終えている。 11日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに小幅反落し、23ドル安となった。全米での新型コロナウイルス感染者数が急増を続けており、ニューヨーク州も外出禁止令を発令したことなどからワクチン開発期待が相殺され、引けにかけて下落した。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は2%の上昇。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が追加金融緩和に前向きな姿勢を示したこともあり、本日の日経平均は89円高からスタートした。景気敏感株に売りが出る一方、「ウィズコロナ」関連の値がさグロース(成長)株が買われ、日経平均は朝方に一時25587.96円(238.36円高)まで上昇。しかし、前引けにかけて伸び悩む展開となった。新興株中心のマザーズ指数は1.83%の上昇で前場を折り返している。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、キーエンス<6861>などが堅調。ソニーは本日、家庭用ゲーム機「プレイステーション5」を発売し、好調な滑り出しと伝わっている。「ウィズコロナ」関連とされる任天堂<7974>やエムスリー<2413>は上げが目立つ。決算発表銘柄ではNISSHA<7915>などが急伸。中小型株では再生可能エネルギー発電を手掛けるレノバ<9519>が賑わい、モバイルWi-Fiの会員数が大幅に伸びたベネフィットJ<3934>はストップ高を付けている。一方、トヨタ自<7203>や三菱UFJ<8306>は反落。JR東<9020>が2%超、三越伊勢丹<3099>や高島屋<8233>が5%超下落するなど、新型コロナ再拡大への警戒感も窺える。決算発表銘柄では電通グループ<4324>が大きく売られ、アイフル<8515>は東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、その他製品、情報・通信業、精密機器などが上昇率上位。半面、不動産業、鉄鋼、保険業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の33%、対して値下がり銘柄は64%となっている。 本日の日経平均は8日続伸で前場の取引を終え、取引時間中としてはバブル崩壊後の戻り高値を連日で更新している。ただ、東証1部全体では値下がり銘柄が半数を超えており、東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら8日ぶり反落。米国株が高安まちまちだったのと同様、東京市場でも値がさグロース株が買われ日経平均を押し上げる一方、景気敏感系の大型バリュー(割安)株を中心に利益確定売りが出ている格好だ。 前日までは米大統領選の大勢が判明したことによるあく抜け感に、米製薬大手ファイザーなどが開発する新型コロナワクチンへの期待も重なって、米長期金利の上昇とともに景気敏感系バリュー株のリバーサル(株価の反転上昇)が生じた。しかし、米国では新型コロナによる入院患者数が過去最多の水準となっており、ニューヨーク州は飲食店に夜10時の閉店を求めるなど営業規制の再強化に踏み切った。日本でも東京都の新規感染者数が11日、317人と8月20日以来の300人超えとなった。ファイザーなどのワクチンを巡っては、長期的な有効性や安全性が立証されたわけでないとの専門家の指摘が出ているほか、超低温での供給体制構築といった課題も残る。目先の感染拡大リスクとワクチンに対する冷静な受け止めが本日の「リバーサルのリバーサル」につながったのだろう。 景気敏感株の反落でさすがに株価指数の上昇にも一服感が出てきたが、日経平均は前日までの7日続伸で2400円近く上昇した割に調整らしい調整を強いられていない。これにもいくつかの理由が考えられる。まず第1に、米大統領選という最大のリスクイベントを通過したことによる株価変動率(ボラティリティー)の低下が挙げられる。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は11日、23.45(-1.35)まで低下した。節目とされる20を下回ってくるかまでは見通しづらいが、運用リスクを積極的に取りに行く動きにつながっていると考えられる。 世界的な新型コロナ再拡大やねじれ議会による米政治の停滞などの懸念がなお燻るなかでの株高に、「市場はリスク感覚が鈍くなった」との指摘も多く見られる。しかし、こうしたリスクシナリオが顕在化した際は米連邦準備理事会(FRB)など主要中央銀行による追加緩和が見込めると市場参加者は判断しているのだろう。これが一見すると過度とも受け止められるようなリスクテイクにつながっているもう1つの理由として挙げられる。先週6日の当欄でも述べたが、コロナショック後の戻り相場では売り向かっていたファンド勢がことごとく敗北を認める状況となった。一様に敗戦の弁として「FRBの資金供給の影響が想定以上だった」と述べており、その記憶が鮮明なうちは積極的に売りに傾きづらいだろう。 日本株固有の株価押し上げ要因としても、バイデン米大統領誕生による米中摩擦の緩和期待、企業の業績見通し改善などがある。 もちろん、筆者もこのまま一本調子の株高が続くとまでは楽観視していない。FRBはコロナ渦中の過度な資産高に警鐘を鳴らしているし、新型コロナ克服と緩和的な金融環境が長期間共存するとの市場の見方は楽観的に過ぎるように思われる。とはいえ、上述したような足元の環境を踏まえると、株価指数は大幅な調整を強いられそうにないし、新型コロナ感染状況とワクチン開発動向を睨み短期リバーサルを繰り返す相場展開が続くと考えられる。 ■ドル・円は弱含み、欧米コロナまん延で 12日午前の東京市場でドル・円は弱含み。朝方は105円半ばで推移したが、欧米での新型コロナウイルスのまん延で前日のリスク選好的な円売りは後退し、クロス円の下落がドル・円を下押し。また、中国株や米株式先物の軟調地合いも、円売りを抑制した。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円21銭から105円48銭、ユーロ・円は123円98銭から124円23銭、ユーロ・ドルは1.1773ドルから1.1780ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・不二硝子<5212>、ベネフィットジャパン<3934>など、4銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位がファナック<6954> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・安達日銀審議委員 「経済全体は持ち直したが、回復ペースは属性によってばらつき」 「経済を持ちこたえさせるとの意味で政策目標はおおむね達成されつつある」 【経済指標】 ・日・10月国内企業物価指数:前年比-2.1%(予想:-2.0%、9月:-0.8%) ・日・9月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比-4.4%(予想:-1.0%、8月:+0.2%) <国内> ・13:30 9月第3次産業活動指数(前月比予想:+1.2%、8月:+0.8%) ・14:00 安達日銀審議委員会見 <海外> ・16:00 英・7-9月期GDP速報値(前年比予想:-9.4%、4-6月期:-21.5%) ・16:00 英・9月鉱工業生産(前月比予想:+1.0%、8月:+0.3%) ・16:00 英・9月貿易収支(予想:-93.0億ポンド、8月:-90.1億ポンド) ・16:00 独・10月消費者物価指数改定値(前年比予想:-0.2%、速報値:-0.2%) 《HH》
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2413 東証プライム
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日本最大級の医療従事者専用サイトを運営。製薬企業の営業支援や医師・薬剤師の転職支援、治験支援、病院経営支援などを展開。予防医療分野への取り組みを推進。新型コロナ関連の特需が一巡も、3Q累計は増収確保。 記:2024/02/29
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4324 東証プライム
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時価総額 3,601百万円
医療用ガラス器具メーカー。注射剤容器のアンプルに強み。管瓶・試験管も。昨年11月にMBOに向けたTOB実施を発表。TOB価格は1700円。TOB成立し、3月19日付で上場廃止に。24.3期3Q累計は増益。 記:2024/03/09
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時価総額 15,108,081百万円
世界有数のFA用センサメーカー。商品開発や直接販売に特化し、生産現場と開発分野用途のセンサ、測定器を展開。国内は売上横ばいだが、海外は売上増。24.3期2Qは増収。収益面は販管費の増加などが重し。 記:2024/01/09
6954 東証プライム
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時価総額 4,295,622百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。24.3期2Qはロボット部門が増収。欧米はEV関連向け、一般産業向けともに堅調。 記:2023/12/11
7203 東証プライム
3,472
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時価総額 56,645,635百万円
自動車メーカー最大手。自動車生産台数で世界トップ。コンパクトカーやセダン、SUV、ワゴン、商用車、トラックを製造、販売する。ダイハツや日野を傘下に持つ。今期3Q累計はHEVを中心に販売台数が増加した。 記:2024/02/29
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時価総額 78,471百万円
電子デバイスメーカー。加飾フィルムや蒸着紙等の産業資材、フィルムタッチセンサーやガスセンサー等のデバイス、医療機器の3事業を展開。今期3Q累計は医療機器の開発製造受託が堅調も、産業資材やデバイスが足踏み。 記:2024/01/10
7974 東証プライム
7,387
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時価総額 9,593,423百万円
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8233 東証プライム
2,212.5
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1,485
4/19 11:24
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時価総額 19,723,763百万円
国内最大の金融グループ。傘下に三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJニコス、三菱UFJモルガンスタンレー証券。アセットマネジメント事業を強化。金利上昇や国内外の預貸金収益増加で3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/28
8515 東証プライム
475
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時価総額 230,195百万円
大手消費者金融会社。無担保ローンや事業者ローンの提供が主力。カードローンやキャッシングローン、事業サポート等の融資に関するサービスを提供。今期3Q累計は営業貸付金利息等が増加も、広告宣伝費等が増加した。 記:2024/02/12
9020 東証プライム
2,826
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国内首位、世界でも最大級の鉄道会社。関東や東北地方を中心に、新潟県、山梨県、長野県、静岡県までが事業エリア。不動産や駅ナカでの物品販売、ホテルなども展開。全セグメント好調で、24.3期3Q累計は利益急伸。 記:2024/02/04
9519 東証プライム
1,321
4/19 11:24
-44(%)
時価総額 104,350百万円
再エネ発電所を開発・運営。太陽光を軸にバイオマスも。24.3期上期は熊本人吉太陽光の稼働が売上に貢献。だが四日市太陽光の持分譲渡益が剥落。燃料費増も響いて利益足踏み。下期にバイオマス4案件が運転開始予定。 記:2023/12/12
9983 東証プライム
40,220
4/19 11:24
-730(%)
時価総額 12,798,849百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,514
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時価総額 12,946,276百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10