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後場に注目すべき3つのポイント~バイデン氏勝利の「いいとこ取り」?

2020/10/8 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~バイデン氏勝利の「いいとこ取り」? 8日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発、バイデン氏勝利の「いいとこ取り」? ・ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速 ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がソフトバンクG<9984> ■日経平均は反発、バイデン氏勝利の「いいとこ取り」? 日経平均は反発。213.53円高の23636.35円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えている。 7日の米株式市場でNYダウは反発し、530ドル高となった。トランプ大統領が航空会社や中小企業などに的を絞った追加支援策を支持する意向を示し、財政政策への期待が高まった。9月15-16日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で将来の国債購入に柔軟性を持たせる方針が示唆されたこともあり、終日堅調に推移した。また、米市場の取引終了後には米民主党のペロシ下院議長が「航空会社支援策について明日ムニューシン米財務長官と話し合う」と述べたことが伝わり、本日の日経平均はこうした流れを好感して83.52円高の23506.34円でスタートすると、寄り付き後も上げ幅を拡大。コロナショック後の戻り高値を更新したことで買い戻しや追随買いが広がり、前引けにかけて23669.97円(247.15円高)まで上昇する場面があった。 個別では、東エレク<8035>が3%超、レーザーテック<6920>やアドバンテス<6857>が5%超の上昇となった。前日の米市場で半導体関連を中心としたハイテク株が上昇した流れを引き継いだ。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、トヨタ自<7203>、NTT<9432>など全般しっかり。川崎船<9107>が5%近く上昇するなど海運株の上げが目立つ。また、株式分割実施を発表したコーア商事HD<9273>や決算が好感されたイオンファン<4343>は急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、「携帯電話料金の値下げを検討」と報じられたソフトバンク<9434>はさえない。イオン<8267>は決算発表による材料出尽くし感から3%超の下落。また、ダントーHD<5337>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、海運業、鉄鋼、パルプ・紙などが上昇率上位で、その他も全般堅調。反面、空運業、小売業、倉庫・運輸関連業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の64%、対して値下がり銘柄は31%となっている。 米市場では一部ながら追加経済対策が実現するとの期待が高まり、前日のNYダウは500ドルを超える上昇となった。また、取引終了後には副大統領候補の討論会が行われているが、材料視する向きは少ないようで、NYダウ先物は小じっかりと推移している。米長期金利が0.8%近い水準まで上昇し、ドル円相場は一時1ドル=106円台まで上昇。本日の日経平均はコロナショック後の戻り高値を更新した。前場中ごろを過ぎると上げ幅を急拡大する場面があり、買い戻しや追随買いが広がった可能性も考えられる。 売買代金上位銘柄や業種別騰落率を見ると、半導体関連株や海運株の上昇が目立つ。これらは11月の米大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利することを見越した動きだろう。中国に対するハイテク規制や貿易摩擦の緩和が期待されているものとみられる。一昨日の当欄で指摘したとおり、「シナリオさえ定まってくれば投資資金は動き出す」。直近の世論調査では、バイデン氏が勝敗を左右する激戦州でリードを広げていると伝わっている。上下院も野党・民主党が制すことになれば、拡張的な財政政策が行われて経済は回復。政府債務の増大も加わって長期金利は上昇、といった筋書きだろう。 但し、一部の世論調査ではトランプ氏リードと伝えているものもある。バイデン氏勝利を金融市場が確信しているかどうかは判断しにくい。ここまでの東証1部売買代金は1兆円ほど。先物売買もさほど膨らんでいるようには見えず、薄商いのなか、短期筋の思惑的な売買に相場が振らされている印象は拭えない。それに現在はバイデン氏・民主党勝利のシナリオに基づく「いいとこ取り」な物色といった趣もある。大統領選を前に方向感が出てくるか、慎重に見極める必要があるだろう。 一方、新興市場ではマザーズ指数が4日続伸し、連日で年初来高値を更新している。2018年2月以来、およそ2年8カ月ぶりに1300pt台に乗せ、同年1月の高値1367.86ptも視野に入ってきた。既にマザーズ市場の信用買い残は記録的な水準だが、個人投資家の取引参加が増え、資金回転も利いており、トレンド反転の兆候は見られない。日経平均の方向感が見定めにくいだけに、個人投資家の新興株物色は根強く続きそうだ。 ■ドル・円は上げ渋り、買い一巡後は失速 8日午前の東京市場でドル・円は上げ渋り。日経平均株価の堅調地合いを背景に仲値にかけて買いが強まり、一時106円10銭まで値を上げた。一方で、米株式先物の堅調地合いでドルはリスクオンの売りに押されたほか、国内勢の買いも一服し円に対しやや値を下げている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円93銭から106円10銭、ユーロ・円は124円61銭から124円84銭、ユーロ・ドルは1.1761ドルから1.1771ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・GMOメディア<6180>、ショーケース<3909>など、17銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは東エレク<8035>、同2位がソフトバンクG<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ペンス米副大統領 「バイデン氏の増税措置は驚くべきこと。経済を台無しにする」 「米国の雇用は失われ、中国に降伏することに」 ・ハリス米上院議員(民主党副大統領候補) 「トランプ大統領の減税措置を撤廃し、増税後にインフレ事業を推進」 「米国民に投資するとバイデン氏は言っている」 ・黒田日銀総裁 「必要があればちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」 「政策金利は現在の長短金利の水準、またはそれを下回る水準で推移すると想定」 【経済指標】 ・日・8月経常収支:+2兆1028億円(予想:+2兆315億円、7月:+1兆4683億円) <国内> ・14:00 9月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:44.9、8月:43.9) ・14:00 日銀10月地域経済報告 <海外> ・14:45 スイス・9月失業率(予想:3.3%、8月:3.3%) ・15:00 独・8月貿易収支(予想:+160億ユーロ、7月:+192億ユーロ) 《HH》
関連銘柄 15件
3909 東証スタンダード
360
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時価総額 3,086百万円
Webサイト最適化サービス、オンライン本人確認/eKYCサービスなどのDXクラウド事業が主力。広告・メディア事業等も。ReYuu Japanを傘下に持つ。ノーコードプラットフォームの販売拡大などを図る。 記:2024/07/01
4343 東証プライム
2,976
11/22 15:30
+33(%)
時価総額 58,859百万円
アミューズメント施設運営会社。モーリーファンタジー、スキッズガーデン等のブランドを展開。イオン傘下。店舗数は国内外で1200店舗超。新業態中心に新規出店。国内事業ではメダル部門の販促活動を継続的に強化。 記:2024/10/24
5337 東証スタンダード
319
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 10,642百万円
タイルメーカーの東日本ダントータイルなどを傘下に収める持株会社。1885年設立。淡路島に自社工場を保有。不動産事業、住宅金融事業も展開。タイル事業は高付加価値商品の拡販、プロモーション強化などに注力。 記:2024/07/02
6180 東証グロース
4,055
11/22 15:30
+265(%)
時価総額 7,579百万円
GMOインターネットグループのメディア事業会社。ポイントタウンやコエテコ、キレイパスコネクトの運営等を行うメディア事業が主力。メディア事業は順調。ブロックチェーンゲーム情報メディアの大幅リニューアル実施。 記:2024/07/02
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
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-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8267 東証プライム
3,608
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 3,145,905百万円
流通大手。総合スーパーを軸に、食品スーパーやドラッグストア、金融、不動産などを手掛ける。アセアンなどアジアでも事業展開。GMS事業では食品PB中心に低価格戦略実施。SM事業では地域オリジナル商品を拡充。 記:2024/10/24
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
603
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 25,398百万円
医薬品原薬の輸入専門商社であるコーア商事を中核とする持株会社。注射剤、ジェネリック医薬品の製造・販売等も。原薬製造業者とのネットワークが強み。原薬販売事業では海外サプライヤーとの関係性強化等に注力。 記:2024/08/20
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9434 東証プライム
193.7
11/22 15:30
+0.8(%)
時価総額 9,235,495百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17