マーケット
11/22 15:15
38,283.85
+257.68
44,296.51
+888.04
暗号資産
FISCO BTC Index
11/24 8:36:32
15,128,579
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

後場に注目すべき3つのポイント~米国景気回復の見方から高値保合い上放れ

2020/9/3 12:37 FISCO
*12:37JST 後場に注目すべき3つのポイント~米国景気回復の見方から高値保合い上放れ 3日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は続伸、米国景気回復の見方から高値保合い上放れ ・ドル・円は底堅い、ユーロ・ドルはじり安 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が信越化学工業<4063> ■日経平均は続伸、米国景気回復の見方から高値保合い上放れ 日経平均は続伸。313.86円高の23561.01円(出来高概算5億2175万株)で前場の取引を終えている。 前日の米国株式相場は続伸。ダウ平均は454.84ドル高の29100.50ドル、ナスダックは116.78ポイント高の12056.44ポイントで取引を終了した。7月耐久財受注改定値や7月製造業受注が予想を上回り上昇して寄り付いた。さらに、FRBが公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)でペースは緩慢ながら全米の経済活動の拡大継続が確認されると、ウイルスパンデミックからの回復を期待し、引けにかけ上昇幅を拡大した。 米国株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。日本でも米国景気の回復が続いているとの見方が広がり買いを誘った。また、国内政局に絡み次期政権でも現行の財政・金融政策が継続されるとの見方が大勢で、買い安心感となった。さらに、外為市場で1ドル=106円20銭前後と昨日午後の円の安値から10-20銭ほど円安・ドル高に振れていることも株価下支え要因となった。なお、取引開始前に財務省が発表した対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は8月23-29日に国内株を2週連続で売り越した。売越額は5905億円だった。また取引時間中に発表された8月の財新中国サービス業PMIは前月比0.1ポイント低下の54.0だった。 個別では、第1四半期連結営業利益が前年同期比51.4%増となったスカパーJ<9412>が10%を超す大幅高となったほか、「3密回避システム」の導入実績を発表したアステリア<3853>、8月の既存店とEコマース計の売上高が前年同月比29.8%増加したと発表したファーストリテ<9983>、8月の既存店売上高が3カ月連続で前年同月比プラスとなった良品計画<7453>、21年2月期の連結純利益予想を上方修正したパイプドHD<3919>、米大統領選候補のバイデン陣営がゲームソフト「あつまれどうぶつの森」を選挙活動に活用すると伝えられた任天堂<7974>が高くなった。 また、菅官房長官の地方銀行の数は多過ぎるとの発言を受け再編の動きが加速するとの思惑などから福島銀行<8562>など地銀株の一角やSBI<8473>などが物色された。 一方、8月の国内既存店売上高が前年同月比19.0%減となったと発表したキュービーネットHD<6571>、東証と日証金が信用取引に関する臨時措置を強化すると発表したGダイニング<7625>、20年3-8月期連結営業利益が前年同期比5割近く減ったようだと報じられた久光製薬<4530>が安くなった。 セクターでは、非鉄金属、証券商品先物、その他製品、金属製品、不動産業などが上昇率上位。一方、水産・農林業、石油石炭製品が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は26%となっている。 前場の日経平均は高値保合いを上放れて始まり、その後も底堅い動きとなった。ただ、ここからさらに上値を追うには、こなさなければならない課題もありそうだ。その一つに株式の需給関係が挙げられる。この秋は株式市場の需給に影響しそうなイベントが相次ぐ。ごく簡単に見ておこう。 まず、ソフトバンクグループ<9984>によるソフトバンク<9434>株の売出し。追加売出しを含めると最大1.4兆円程度になるとされている。野村証券によると1.4兆円は民営化案件を除く売出しでは過去最大だとしていると日本経済新聞が伝えている。売り出し価格は9月14-16日の間に決定する予定だ。 また、10月にはキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)の上場も控えている。日本経済新聞によると、上場に伴う2156万株の新株発行での資金調達は853億円程度にとどまる見通しだが、追加売出しを含め約7395万株の株式売出しを実施する予定だ。キオクシアHDが上場した際の時価総額は2兆1300億円になるとみられ、今年最大の新規株式公開(IPO)の案件になるという。 民営化案件以外では過去最大となるソフトバンクの売出し、今年最大となるキオクシアHDのIPO。株式市場活性化の起爆剤となるか、株価の重い蓋となるか、そろそろ見極めなければならないかもしれない。 さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。今週に入り昨日までの3日間で日経平均は350円を超す上げとなっており、目先の高値警戒感を指摘する向きも多い。一方、前場に見られたように株価が弱含む場面ではすかさず押し目買いが入る。こうした売買が交錯し、後場はやや方向感を欠く展開となる可能性が高い。 ■ドル・円は底堅い、ユーロ・ドルはじり安 3日午前の東京市場でドル・円は底堅い値動き。ユーロ・ドルが1.18ドル台半ばから前半にじり安となり、ドルを小幅に押し上げている。また、日経平均株価の強含みでリスク選好的な円売りも観測される。ただ、材料難で様子見ムードが広がり、狭いレンジ内での値動きが続く。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は106円14銭から106円26銭、ユーロ・円は125円58銭から125円93銭、ユーロ・ドルは1.1821ドルから1.1856ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・ビープラッツ<4381>、フレンドリー<8209>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位が信越化学工業<4063> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・デイリー米サンフランシスコ連銀総裁 「金利に関するさらなるフォワードガイダンスを与える必要性を感じない」 「平均2%のインフレと雇用の不足が相殺されるまで緩和的な政策を示すために長い道のりを歩むことになる」 ・バルニエEU主席交渉官 「ブレグジットで英国側は失望をもたらし続けている」 ・片岡日銀審議委員 「物価が勢いをもって安定目標に近づいていく状況を見通すのは難しい情勢」 「長短金利操作について政策金利の維持ではなく、低下を明示したうえで積極的な国債買入れを行うことが適当」 「物価が目標と乖離した場合、追加緩和を約束するのが有効」 【経済指標】 ・豪・7月貿易収支:+46.07億豪ドル(予想:+53.50億豪ドル、6月:+81.49億豪ドル+82.02億豪ドル) ・中・8月財新サービス業PMI:54.0(予想:53.9、7月:54.1) <国内> ・14:00 片岡日銀審議委員会見 <海外> ・15:30 スイス・8月消費者物価指数(前年比予想:-0.8%、7月:-0.9%) ・16:55 独・8月サービス業PMI改定値(予想:50.8、速報値:50.8) 《HH》
関連銘柄 16件
3853 東証プライム
536
11/22 15:30
+37(%)
時価総額 9,375百万円
データ連携ツール「ASTERIA Warp」、モバイルアプリ作成ツール「Platio」などの提供を行う。Warpは1万社超の導入実績。Platioは受注社数が順調に拡大。サブスク売上高比率は上昇。 記:2024/07/01
3919 東証スタンダード
2,794
10/28 15:00
-1(%)
時価総額 23,059百万円
情報資産プラットフォーム「SPIRAL」をクラウドで提供する。政治・選挙情報サイト「政治山」なども運営。広告セグメントは成長。23.2期2Qは増収増益。MBO成立により、22年10月31日付けで上場廃止。 記:2022/10/30
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4381 東証グロース
581
11/22 15:30
-17(%)
時価総額 1,391百万円
サブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」の開発・提供を行う。SaaSサービスを一元管理するクラウドサービス「サブかん」等も。契約社数は250社超。通信インフラコストの縮減などに取り組む。 記:2024/07/08
4530 東証プライム
4,277
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 364,251百万円
経皮鎮痛消炎剤「モーラステープ」等の医療用医薬品、消炎鎮痛剤「サロンパス」等の一般用医薬品を手掛ける。1847年創業。鎮痛消炎貼付剤に強み。重点地域へのリソース集中などサロンパスの海外展開に注力。 記:2024/08/19
1,009
11/22 15:30
+11(%)
時価総額 13,243百万円
低価格ヘアカット専門店「QB HOUSE」を展開。へアサロン業態も。海外は米国や台湾、香港、シンガポールなどに進出。国内売上は増加。来店客数は横ばいだが、価格改定効果などが寄与。海外展開の強化を図る。 記:2024/06/15
7453 東証プライム
3,025
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 849,360百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1300店舗超。国内では日用品好調。生産管理を効率化。 記:2024/10/20
7625 東証スタンダード
360
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 3,739百万円
和食レストラン「権八」、イタリアンレストラン「ラ・ボエム」、エスニックレストラン「モンスーンカフェ」などの運営を行う。米国でも事業展開。総店舗数は40店舗超。インバウンド需要の取り込みなどに注力。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8209 東証スタンダード
397
11/22 11:20
±0(%)
時価総額 1,134百万円
セルフうどん「香の川製麺」をチェーン展開。関西地盤。ジョイフル傘下。1954年にすし専門店として誕生。現在はうどん業態に経営資源を集中。高単価商品の導入でうどんカテゴリーの単価は上昇。収益構造の改善図る。 記:2024/06/17
8473 東証プライム
3,562
11/22 15:30
+48(%)
時価総額 1,078,349百万円
ネット証券で国内トップ。SBI新生銀行、住信SBIネット銀行、SBI生命保険、SBI損害保険など証券関連、銀行、保険をコアに多様な事業展開。フィンテック、バイオ等に投資も。証券は口座数増。銀行テコ入れへ。 記:2024/08/19
8562 東証スタンダード
221
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 7,713百万円
福島県地盤の第二地銀。1922年創業。ふくぎんリース&クレジット、東北バンキングシステムズを傘下に持つ。SBIHDと資本業務提携。29.3期当期利益13億円以上目標。住宅ローン強化など資産形成支援に注力。 記:2024/06/13
852
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 253,624百万円
スカパーJSATを中核とする持株会社。衛星通信事業や宇宙関連事業、放送・配信事業、FTTH事業を手掛ける。静止衛星を保有・運用する世界有数の衛星通信事業者。衛星画像販売サービスの強化等で収益拡大図る。 記:2024/07/05
9434 東証プライム
193.7
11/22 15:30
+0.8(%)
時価総額 9,235,495百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17