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国内株式市場見通し:日経平均は外部環境次第で上値試す

2020/8/15 14:09 FISCO
*14:09JST 国内株式市場見通し:日経平均は外部環境次第で上値試す ■日経平均は約2カ月ぶり23000円台回復 今週の日経平均は米国株高を追い風に2週連続で上昇し、およそ2カ月ぶりに23000円台を回復した。10日の米国市場は、ハイテク株が軟調に推移しナスダック総合指数は続落したものの、米国の雇用関連指標が予想を上回ったことに加え、トランプ大統領が追加財政措置で大統領令に署名したことも好感されNYダウは357.96ドル高と7日続伸した。この流れを受けて3連休明け11日の日経平均は一段高でスタートし、その後もアジア株高を支援材料に上げ幅を広げる展開となった。日経平均は前週末比420.30円高と4営業日ぶりに反発した。ハイテク株を中心に売りが継続した影響で、11日のNYダウは8日ぶりに反落したものの、12日の日経平均は続伸した。予想を上回った米国の7月生産者物価指数(PPI)を受けて米長期金利が上昇し、1ドル=106円台後半まで円安が進行したことで、朝方は前日終値を挟んで推移していた日経平均は、後場に入りプラス圏で推移。最近の好調な経済指標や四半期決算を受けて、ハイテク株が買い直された12日の米国市場では、NYダウが反発、ナスダック総合指数も4日ぶりに上昇した。また、米製薬大手ファイザーとドイツ企業が共同開発している新型コロナウイルスワクチンの良好な臨床試験が伝えられ、13日の日経平均は、約2カ月ぶりに23000円台を回復して寄り付いた。その後も高値圏で推移し、6月9日の戻り高値23185.85円を上回った。景気敏感系のバリュー株は伸び悩んだものの、グロースハイテク株が上昇した。13日の米国市場は、まちまちの展開だったが、米長期金利の上昇とともに一時1ドル=107円台まで円安が進み、14日の日経平均は堅調スタート。オプション8月限SQ(特別清算指数)通過後は、前日までの急ピッチの上昇から売り買いが交錯しこう着感が強まったものの、後場は小高い水準でもみあった。TOPIX(東証株価指数)は4日ぶりに小反落した一方、日経平均は前日比39.75円高の23289.36円と4日続伸で大引けた。14日の米国市場は米7月小売売上高の伸びが予想を下回った一方、8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想外の上昇を示すなど強弱材料が交錯し、主要3指数はまちまちの展開となった。 ■景気敏感株と半導体関連の動きが焦点 来週の日経平均は、スピード調整を交えながらも上値を試す場面がありそうだ。8月に入り日経平均は2週間で約1500円超の上昇を見せ、13日には6月9日の戻り高値23185.85円を上回ってきた。日経平均が1月22日以来となる24000円台乗せに一気に挑戦するとは考えにくいものの、6月から続いたボックス相場の上限を上抜いてきたことは確かであり、基調の陽転は侮れない。8月以降の上昇相場は、米国市場の上昇と為替の円安、そして新型コロナウイルスに対するワクチン開発の進展が支援材料となっている。アメリカの製薬大手ファイザーとドイツ企業が開発する新型コロナウイルスのワクチン臨床試験において、ウイルスに対する抗体が検出され、ウイルスの働きを弱める中和抗体の量も上昇することが初期段階の結果として確認されたことが英国の科学雑誌「ネイチャー」に掲載された。ワクチン開発が成功した場合、日本政府も来年6月末までに6000万人分の供給を受けることで合意していることが好感されている。まだ結果は不透明ながらも、ワクチン開発にひとまずのメドが付き始めたとみたマーケットは、「脱コロナ」を意識しはじめている。これまで売り込まれたトヨタなど自動車株やコマツ<6301>など機械株といった景気敏感株が値を戻している。この景気敏感株の買い戻しと、SUMCO<3436>や東京エレクトロン<8035>など半導体関連の出直りがどの程度継続するかが、ボックス相場を上抜けた今後の日経平均の上げ幅を左右してこよう。ただ、14日で今回の決算シーズンは一巡したが、景気敏感株およびバリュー株の個々の業績は厳しいものが多く、4-6月期が収益の底と判断するには時期尚早というムードも国内では根強い。為替や海外株高などの外部要因が働かなければ、日経平均は上値の重さが意識される水準にあるともいえる。 ■物色展開に広がり、好業績株の選別物色も継続へ セコム<9735>やオリンパス<7733>が2月の年初来高値を更新してくるなど、循環物色に広がりがみられると同時に、ソニーが5日の年初来高値を更新してくるなどハイテク株にも買いが続いている。また、14日は東証1部のエムスリー<2413>やチェンジ<3962>など好業績株がボリュームを伴って大幅高しており、好業績銘柄への選別買いも継続しそうだ。 ■4-6月期GDP、7月貿易収支、8月NY連銀景気指数 来週の主な国内経済関連スケジュールは、17日に4—6月期GDP速報値、6月鉱工業生産・確報値、19日に7月貿易収支、6月機械受注、21日に7月全国消費者物価指数、7月訪日外客数の発表がそれぞれ予定されている。一方、米国など海外主要スケジュールでは、17日に米8月NY連銀景気指数、米8月NAHB住宅市場指数、18日に米7月住宅着工件数、19日に米7月28、29日開催分のFOMC議事要旨、ユーロ圏7月消費者物価指数、20日に米8月フィラデルフィア連銀景気指数、米新規失業保険申請件数、21日に米7月中古住宅販売、米8月製造業購買担当者景気指数速報値、ユーロ圏8月製造業購買担当者景気指数速報値の発表が予定されている。 《FA》
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