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後場に注目すべき3つのポイント~8月は本当に「下落の月」?需給状況も再確認

2020/8/11 12:53 FISCO
*12:53JST 後場に注目すべき3つのポイント~8月は本当に「下落の月」?需給状況も再確認 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4日ぶり反発、8月は本当に「下落の月」?需給状況も再確認 ・ドル・円は伸び悩み、106円20銭付近に売り ・値上がり寄与トップはエーザイ<45235>、同2位がファーストリテ<9983> ■日経平均は4日ぶり反発、8月は本当に「下落の月」?需給状況も再確認 日経平均は4日ぶり反発。380.66円高の22710.60円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 日本の3連休中、米株式市場ではNYダウが7日46ドル高、10日357ドル高となった。昨年9月以来の7日続伸で、5カ月半ぶりの高値水準を付けた。7月の米雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びなどが市場予想を上回ったほか、トランプ米大統領が追加経済対策の大統領令を発動したことも好感された。米中対立の影響が懸念されてハイテク株に利益確定の売りが出る一方、景気敏感株を中心に大きく上昇。連休明けの日経平均もこうした流れを引き継いで175円高からスタートすると上げ幅を広げ、前引けにかけて22735.94円(406.00円高)まで上昇する場面があった。 個別では、トヨタ自<7203>などの自動車株や三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>などのメガバンク株が大きく上昇している。日経平均への寄与が大きい値がさ株でもファーストリテ<9983>が堅調。足元軟調だった半導体関連株ではレーザーテック<6920>が急反発している。決算発表銘柄では三菱地所<8802>やSMC<6273>が大きく買われ、アイフル<8515>は商いを伴って急伸。また、エーザイ<4523>は認知症治療薬が米当局から優先審査に指定されて賑わっている。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が2%超下落し、資生堂<4911>やZHD<4689>も軟調。任天堂<7974>やソニー<6758>は小安い。太陽誘電<6976>は決算が嫌気されて6%近い下落。また、LINK&M<2170>などが東証1部下落率上位に顔を出している。 セクターでは、不動産業、鉄鋼、鉱業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。半面、海運業、情報・通信業、その他製品の3業種が下落している。東証1部の値上がり銘柄は全体の77%、対して値下がり銘柄は20%となっている。 日経平均は前週半ばから3連休にかけて売りに押される展開を強いられたが、結果的に連休中の米国株は雇用統計の上振れや追加経済対策の大統領令を受けて一段高となった。年内に新型コロナウイルスワクチンが開発・承認されるとの期待も相場の押し上げに寄与したようだ。連休明けの本日はギャップアップスタートから上げ幅を広げる展開。日経平均や東証株価指数(TOPIX)の日足チャートを見ると、収れんしていた5日移動平均線及び25日移動平均線水準を上放れてきており、売り方の買い戻しを誘っている可能性がある。 売買代金上位を見ると、自動車株やメガバンク株といった大型バリュー(割安)株の堅調ぶりが目立つ。日経平均の上昇に伴い値がさグロース(成長)株の一角も上げているが、バリュー株ほどの勢いはない。前引け時点では日経平均が1.70%の上昇なのに対し、TOPIXは2.13%の上昇。米長期金利が上昇(債券価格は下落)するとともに、為替相場は1ドル=106円近辺とやや円安方向に振れている。「TikTok」「WeChat」といった中国発アプリを禁止する動きが広がっていることもあり、ハイテク関連を中心としたグロース株の売りと景気敏感系を中心としたバリュー株の買い戻しが広がっているものと考えられる。ここまでの東証1部売買代金は1兆3000億円あまりで、お盆休みシーズンに入った割にはまずまず膨らんでいる。 新興市場でもハイテク株安の流れからマザーズ指数が反落。前週のマザーズ指数の上昇をけん引したIT・インターネット関連株に利益確定の売りが出ている。アンジェス<4563>が厚生労働省のワクチン整備事業に採択されて健闘しているが、業績上方修正を発表したミクシィ<2121>は材料出尽くし感から急落する場面もあった。上場2日目のティアンドエス<4055>は公開価格の約2.5倍となる初値を付けている。 アジア株式市場でも香港ハンセン指数が2%超上昇するなど、主要指数は全般堅調。海外勢の一段の買い戻しを誘う可能性があり、日経平均は後場も堅調に推移しそうだ。なお、本日は楽天<4755>、住友不<8830>、NTT<9432>、ソフトバンクGなどが決算発表を予定している。また、海外では独8月ZEW(欧州経済研究センター)景況感指数、米7月生産者物価などが発表される。 さて、先週末の当欄では8月の日経平均について大方の予想する「波乱相場」でなく、「こう着相場」となる可能性が高いかもしれないと述べた。これに対し「8月は株価下落するのが常」とのご意見も数多く頂いたが、果たしてそうだろうか。2015年に株価急落した「チャイナ・ショック」のイメージが強く残っているのだろうが、16年以降の8月の日経平均騰落率を見ると、16年+1.92%、17年-1.40%、18年+1.38%、19年-3.80%と2勝2敗だ。8月が「下落の月」とは言えない(根拠はないが、プラス年とマイナス年が交互に続いている法則性に照らすと、今年はプラスになるとの期待も出てくる)。 また、株価指数先物や日経ダブルイン<1357>の動向を見る限り、中長期目線の個人投資家や海外投資家が「既に」ある程度の売り持ち高を抱えているであろうことも見逃せない。市場は買い持ち一辺倒に傾いている訳でない。また、ここ2週間の動きからは日経平均のもち合い推移を見越した個人投資家の22000円割れ局面での押し目買い意欲が強いことが確認され、商品投資顧問(CTA)などの短期筋も22000円割れから一段と下値を売り込まず、早々に買い戻しに転じた。日経平均が3月安値を付けてから6月初めに22000円台を回復するまでの戻りを日銀や公的年金が主導してきたことも再度指摘しておきたい。これらの保有者は当面売り手とならず、根雪のように株価水準を底上げしているとみられる。 当面のニュースも新型コロナ再拡大に米中対立の深刻化、一方でワクチン開発進展など好悪材料が入り混じると考えられる。これらの要因を挙げたうえで、当面もち合い相場となる可能性があると改めて述べたい。 ■ドル・円は伸び悩み、106円20銭付近に売り 11日午前の東京市場でドル・円は伸び悩み。前週末の底堅い米雇用統計を背景にドル売りが修正されるなか、日経平均株価の強含みでドル買い・円売り基調に振れた。ただ、前日海外市場の高値106円20銭付近で売りが観測され、ドルは上昇を阻止されている。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円93銭から106円17銭、ユーロ・円は124円35銭から124円54銭、ユーロ・ドルは1.1722ドルから1.1750ドル。 ■後場のチェック銘柄 ・菊水化学工業<7953>、田中建設工業<1450>など、9銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはエーザイ<45235>、同2位がファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・ラムスデン英中銀副総裁 「景気減速で市場が動揺すれば量的緩和の加速と強化に動く方針」 【経済指標】 ・日・6月経常収支:+1675億円(予想:+1328億円、5月:+1兆1768億円) <国内> ・14:00 7月景気ウォッチャー調査・現状判断(予想:40.0、6月:38.8) <海外> ・15:00 英・4-6月ILO失業率(予想:4.2%、3-5月:3.9%) 《HH》
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1450 東証スタンダード
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11/22 15:30
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建築構造物解体工事の施工管理等を行う。ホテルオークラ東京本館解体工事などで実績。土壌汚染調査や土壌浄化工事、土木工事、リサイクル品の開発等も。都市再生案件の取り込み、地下関連工事の受注拡大等に注力。 記:2024/08/10
2121 東証プライム
2,802
11/22 15:30
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時価総額 219,203百万円
スマートデバイス向けゲーム「モンスターストライク」などのデジタルエンターテインメント事業が主力。スポーツ事業、家族向け写真・動画共有アプリ等も。モンスターストライクは利用拡大、収益基盤の強化に取り組む。 記:2024/10/06
563
11/22 15:30
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時価総額 63,657百万円
組織開発、人材開発等を支援する経営コンサルティング会社。ALT派遣等を行うALT配置事業、パソコンスクールの運営等を行うキャリアスクール事業なども。モチベーションクラウドシリーズの売上は順調に拡大。 記:2024/09/01
4055 東証グロース
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+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
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4563 東証グロース
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時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
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時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4911 東証プライム
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-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
6273 東証プライム
66,580
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-230(%)
時価総額 4,485,428百万円
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6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6920 東証プライム
17,280
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 1,629,262百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6976 東証プライム
2,149
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-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
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7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7953 東証スタンダード
386
11/22 15:30
+2(%)
時価総額 4,919百万円
建築塗料メーカー。建築仕上げ塗材に強み。屋根用塗料や土木関連商品、アスベスト対策関連商品、建築物の改修改装工事等も手掛ける。環境対策、遮熱・断熱塗料による省エネ対策、漏水対策などの製品拡販に注力。 記:2024/10/22
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
1,825
11/22 15:30
+19(%)
時価総額 24,239,641百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
3,663
11/22 15:30
+64(%)
時価総額 14,375,561百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
8515 東証プライム
327
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時価総額 158,471百万円
大手消費者金融会社。無担保ローンや事業者ローンの提供が主力。カードローンやキャッシングローン、事業サポート等の融資に関するサービスを提供。ビットキャッシュ買収。新規顧客拡大。タイは貸し倒れ増加。 記:2024/11/05
8802 東証プライム
2,108.5
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+18(%)
時価総額 2,680,485百万円
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8830 東証プライム
4,567
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 2,174,285百万円
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9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
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9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
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