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前場に注目すべき3つのポイント~エーザイが日経平均のけん引役に、ハイテクの利食い見極め

2020/8/11 8:50 FISCO
*08:50JST 前場に注目すべき3つのポイント~エーザイが日経平均のけん引役に、ハイテクの利食い見極め 11日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:エーザイが日経平均のけん引役に、ハイテクの利食い見極め ■SOMPOHD、1Q経常利益59.0%増 682億円、自動車保険や火災保険の増収が寄与 ■前場の注目材料:トヨタ、研究開発費11年連続増、1位トヨタ、1兆1000億円 ■エーザイが日経平均のけん引役に、ハイテクの利食い見極め 11日の日本株市場は、米国市場の流れを受けて買い先行後は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが357ドル高と上昇する一方で、ナスダックは下落。中国の良好な経済指標や米国の雇用関連指標が予想を上回ったため世界経済の回復期待が強まった。 また、トランプ大統領が追加財政措置で大統領令に署名したことも好感された。中国政府が米上院議員など11人を対象に報復制裁を発表したが、トランプ政権の閣僚を除外した為、米中対立深刻化懸念も緩和した。一方で、トランプ大統領による中国のアプリTikTokやWeChatを禁止する大統領令の影響でハイテク株は引き続き軟調。シカゴ日経225先物清算値は大阪比155円高の22495円。円相場は1ドル105円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行でのスタートとなろう。ただし、ナスダックの下落からハイテク株の上値の重さが意識されやすく、買い一巡後はこう着感が強まる可能性がありそうだ。また、25日線が上値抵抗として意識されやすく、戻り待ちの売り圧力も意識されやすいところだろう。足元でみられているハイテク株への利益確定の流れが続くようだと、日経平均の重石になりやすく、物色の流れも次第にバリュー株へのシフトが意識されてきそうである。 個別ではエーザイ<4523>が米バイオジェンと開発しているアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」について、米食品医薬品局(FDA)から優先審査の指定を受けたと発表。これを受けてADRでは8%程度の上昇をみせており、日経平均のけん引役になりそうである。そのほか、先週末には600社を超える企業が決算を発表しているため、決算を手掛かりとした個別物色の流れも意識されやすいところである。 また、マザーズ指数が足元で強いトレンドを形成しており、引き続き中小型株へは個人主体の値幅取り狙いの資金が向かいやすいところであろう。米国では追加の経済対策がまとまるまでは底堅い相場展開が続くとみられている。一方で米中対立への警戒感が根強く、相場全体の重石になりやすいところではある。それ故に影響を受けづらいであろう中小型株には短期の資金が集中しやすいとみられる。 ■SOMPOHD、1Q経常利益59.0%増 682億円、自動車保険や火災保険の増収が寄与 SOMPOHDが発表した第1四半期決算は、売上高が前年同期比2.2%増の1兆390.08億円、経常利益は同59.0%増の682.07億円だった。自動車保険や火災保険の増収が寄与し、営業費や一般管理費の増加を吸収した。 ■前場の注目材料 ・NYダウは上昇(27791.44、+357.96) ・シカゴ日経225先物は上昇(22495、大阪比+155) ・1ドル105円90-00銭 ・SOX指数は上昇(2179.60、+0.74) ・VIX指数は低下(22.13、-0.08) ・米原油先物は上昇(41.94、+0.72) ・日銀のETF購入 ・米経済対策効果への期待 ・コロナ向けワクチン開発の進展 ・トヨタ<7203>研究開発費11年連続増、1位トヨタ、1兆1000億円 ・PSS<7707>全自動PCR検査装置量産、大館市(秋田)に新工場 ・ソニー<6758>EV公開、年度内に公道試験 ・伊藤忠<8001>学生服ECサイト開設、オンライン試着提案 ・住友商事<8053>MaaS基盤拡充、リトアニア社と業務提携 ・日野自<7205>コネクテッド拡充、安全走行分析機能を追加 ・TDK<6762>車載用チップバリスタ、バッテリーライン向け ・NEC<6701>治験中のがん患者分析、米ボストンジーンと協業 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 6月経常収支(予想:+1328億円、5月:+1兆1768億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 9件
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6762 東証プライム
1,875.5
11/22 15:30
-6.5(%)
時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7205 東証プライム
408.5
11/22 15:30
+1.1(%)
時価総額 234,716百万円
トラック・バスメーカー。大型や中型、小型のトラック、観光バスや路面バスを製造、販売する。ディーゼルエンジンや自動車部品も提供する。トヨタの連結子会社。国内販売台数が増加。海外低調も価格改定進める。 記:2024/07/25
289
11/22 15:30
+10(%)
時価総額 7,996百万円
核酸自動抽出装置や臨床診断装置などの装置部門、研究用試薬などの試薬・消耗品部門が柱。装置のメンテナンス、受託製造・受託検査なども手掛ける。ELITechGroupが主要取引先。生産体制の強化等に取り組む。 記:2024/08/30
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30
8053 東証プライム
3,282
11/22 15:30
+45(%)
時価総額 3,974,827百万円
総合商社大手。1919年設立。メディアなどの非資源に強み。SCSK、食品スーパーのサミットなどを傘下に持つ。中計では27.3期純利益6500億円目標。鉄鋼事業では米国、鉄鋼GX等の新領域での事業拡大図る。 記:2024/06/09