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前場に注目すべき3つのポイント~中国関連への物色も意識されやすいところ

2020/7/8 9:03 FISCO
*09:03JST 前場に注目すべき3つのポイント~中国関連への物色も意識されやすいところ 8日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■株式見通し:中国関連への物色も意識されやすいところ ■前場の注目材料:メガチップス、21/3上方修正 営業利益32.0億円←27.0億円 ■パナソニック、自社製POS国内販売撤退 ■中国関連への物色も意識されやすいところ 8日の日本株市場は、やや神経質な相場展開になりそうだ。7日の米国市場は、NYダウが396ドル安だった。感染が落ち着いたニューヨーク州やニュージャージー州が他州からの旅行者に対する一定期間の隔離要請を拡大する方針を示したことなどを受けて新型ウイルス拡大への懸念が強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の22415円。円相場は1ドル107円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の相場展開になりそうである。ただ、新型コロナウイルス感染症についてはこれまでも相場の重石となっているため、改めて嫌気する流れというよりは、様子見姿勢につながりそうである。本日はETFの分配金支払いのための売り需要が警戒視されていることもあり、手掛けづらい相場展開になりそうである。 また、日経平均は心理的な支持線として意識される25日線や5日線辺りでの攻防になりそうであり、同水準での底堅さを見極めたいところであろう。5日線辺りに接近する局面となるようだと、短期筋の売り仕掛け的な売買が意識されやすいだろう。とはいえ、市場の関心はこのところ中国市場に向かっており、中国市場が強含みの展開となれば安心感につながりやすい。 なお、ブラックロックは中国の景気回復との密接な関連に加え、政策余地のあるアジアの一部市場(日本や韓国、台湾の株式・債券相場)が今後1年にわたり他の市場をアウトパフォームするとみていると伝えられている。中国関連への物色も意識されやすいところであり、相場全体の底堅さが意識されそうだ。そのため、品薄銘柄に対してはETFに絡んだ影響を受けやすいだろうが、流動性のある銘柄の底堅い展開が相場全体を下支えすることになりそうだ。 また、ニューヨーク州やニュージャージー州が他州からの旅行者に対する一定期間の隔離要請を拡大する方針を示したことを受けて、足元で調整が続いているバイオ関連などへは、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。 ■メガチップス、21/3上方修正 営業利益32.0億円←27.0億円 メガチップス<6875>は2021年3月期業績予想の修正を発表。売上高は従来の605億円から550億円と減収を見込んでいるが、営業利益は27億円から32億円に上方修正している。SiTime社が連結子会社から持分法適用の関連会社となることに伴い、第2四半期以降の売上見込分を減額したこと、ゲームソフトウェア格納用LSIの需要が前回想定に対して堅調に推移していること等を反映した。 ■前場の注目材料 ・1ドル107円50-60銭 ・米長期金利は低下 ・日銀のETF購入 ・米財政刺激策への期待 ・コロナ収束後の業績回復期待 ・パナソニック<6752>自社製POS国内販売撤退 ・伊藤忠<8001>伊藤忠都市開発と埼玉・吉川市に物流施設、Eコマース拡大で需要増 ・トヨタ<7203>車修理の見積もり自動化、AI・大量データ活用 ・シンフォニア<6507>電磁クラッチなど次世代AGV向け提案 ・凸版印<7911>eスポーツリーグ設立、今年度50社参加で6タイトル ・NEC<6701>DX基盤の設計概念統一、日・米・印で共同体制 ・第一三共<4568>「エンハーツ」を欧で承認申請、乳がん向け ・日立金属<5486>黄銅棒・銅合金部品事業をサンエツ金属に譲渡 ・大王製紙<3880>三島のバイオマス発電設備稼働 ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:50 5月経常収支(予想:+1兆836億円、4月:+2627億円) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 10件
3880 東証プライム
812
11/22 15:30
+5(%)
時価総額 137,239百万円
製紙メーカー大手。1943年設立。新聞用紙などの紙・板紙部門、衛生用紙や紙おむつなどのホーム&パーソナルケア部門が柱。「エリエール」ブランドで知名度。海外事業における商品戦略及び販売戦略の再構築図る。 記:2024/10/13
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
5486 東証プライム
2,177
12/28 15:00
-3(%)
時価総額 933,724百万円
高機能材料メーカー。高級特殊鋼、希土類磁石、素形材製品が柱。23.3期1Qは需要回復。通期でも収益好転を見込む。米国ファンドが遅延していたTOBを開始。TOB価格は2181円。TOB成立ならば上場廃止に。 記:2022/10/15
5,940
11/22 15:30
+130(%)
時価総額 176,947百万円
半導体製造装置向けアクチュエータ等のモーション機器事業が主力。1917年創業。旧社名は神鋼電機。クリーン搬送システム事業、パワーエレクトロニクス機器事業も。半導体製造装置向け搬送機器の生産能力増強進める。 記:2024/08/10
6701 東証プライム
12,265
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 3,346,505百万円
大手ITサービス会社。1899年設立。システム構築等のITサービス事業、ネットワークインフラ等の社会インフラ事業が柱。顔・虹彩などの生体認証に強み。クラウド、モダナイゼーション、生成AIなどの強化図る。 記:2024/08/10
1,551
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 3,806,846百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6875 東証プライム
5,630
11/22 15:30
+110(%)
時価総額 116,271百万円
ファブレスLSIメーカー。アミューズメント事業が主力。ASIC事業、通信事業も展開。任天堂などが主要取引先。新規の通信事業に経営資源投下。ASIC事業では画像処理・FA機器向けなどで製品開発進める。 記:2024/06/29
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7911 東証プライム
4,026
11/22 15:30
+22(%)
時価総額 1,283,110百万円
大手印刷会社。印刷で2強。マーケティングやコンテンツ等の情報関連、包装資材や建装材、ディスプレイ、半導体関連も手掛ける。DXや半導体関連が堅調。海外のパッケージや建装材も回復傾向。アフリカにも進出。 記:2024/07/28
8001 東証プライム
7,581
11/22 15:30
-4(%)
時価総額 12,015,051百万円
1858年創業の大手総合商社。繊維、金属、食料、機械、エネルギー・化学品、住生活分野などで事業展開。伊藤忠エネクス、伊藤忠食品などを傘下に持つ。総還元性向50%目途。川下ビジネスの開拓・進化等に取り組む。 記:2024/08/30