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後場に注目すべき3つのポイント~市場参加者限られ好材料の反応も限定的

2019/12/23 12:42 FISCO
*12:42JST 後場に注目すべき3つのポイント~市場参加者限られ好材料の反応も限定的 23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は4営業日ぶりに反発、市場参加者限られ好材料の反応も限定的 ・ドル・円は下げ渋り、国内勢の売りが先行 ・値上がり寄与トップは第一三共<4568>、同2位はテルモ<4543> ■日経平均は4営業日ぶりに反発、市場参加者限られ好材料の反応も限定的 日経平均は4営業日ぶりに反発。42.23円高の23858.86円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えている。先週末の米国市場の上昇のほか、米中首脳が20日夜に電話協議したとの報道が材料視された。米中が13日に第1段階合意を発表した後、両首脳が協議したのは初めてとなり、合意文書の正式署名はまだ調整中ではあるが、相場の安心感につながった格好。しかし、主要な参加者はクリスマス休暇入りによって商いは膨れず、買い先行で始まったものの、その後はこう着に。結局、日経平均は寄り付き直後に付けた23923.09円が高値となり、前場半ばには23834.17円まで上げ幅を縮める局面もみられていた。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、医薬品、サービス、精密機器、その他製品、小売、繊維がしっかり。半面、鉱業、非鉄金属、電力ガス、パルプ紙、鉄鋼、石油石炭が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>、オリンパス<7733>、エムスリー<2413>、テルモ<4543>が堅調。一方で、TDK<6762>、塩野義<4507>、オムロン<6645>が若干の重石となっている。 出来高は5億株を下回っており、市場参加者が限られていることが明確である。第一三共やファーストリテが日経平均を支えている状況であり、全体としてはやや利食い優勢の流れでもある。今週は2019年最終の受け渡しを迎えることもあるため、節税対策に伴う売りなども意識されやすいところではある。ただし、悪材料が出た銘柄などへは嫌気売りが集中しているが概ね利食いの範囲内でもあり、参加者が限られているものの全体としては底堅さが意識されている状況でもある。 しかし、積極的に押し目を拾う参加者も限定的であるため、日経平均は5日線を挟んでの攻防が続いている、5日線が心理的な上値抵抗として意識されてくるようだと、利食い優勢の流れのほか、リバランス中心からの売買からは脱せない状況でもある。マザーズ指数も買い先行で始まったが、結局のところは、これまで上値を抑えられていた5日線での攻防である。米中電話会議の報道でも反応が限られている状況を鑑みると、やはり参加者が限られている状況が方向感を掴みづらくさせているようである。 もっとも、IPOの好スタートが続いており、個人の需給状況は良好である。また、global bridge HOLDINGS<6557>は、コンセンサス付近で寄り付いた後に売りが優勢となっているが、インパクトは限られるとみられていたカクヤス<7686>は、コンセンサスを上回る初値形成後も上げ幅を広げている。株価水準ともあろうが、物色意欲の強さが窺える。 ■ドル・円は下げ渋り、国内勢の売りが先行 23日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。国内勢の売りが先行したが、日本株高を受けた円売りで、ドルは下値の堅さが目立った。 欧米のクリスマス休暇を控え、週明け23日のアジア市場は国内勢のドル売りが先行。ただ、20日に発表された米国内総生産が底堅い内容となり、ドルは売りづらい展開で109円40銭付近では底堅さが目立った。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いで、日本株高継続を見込んだ円売りに振れやすい地合い。また、109円前半ではドルの押し目買いも観測される。ただ、上海総合指数は軟調で、日本株高を好感した円売りを抑制しよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は109円40銭から109円54銭、ユーロ・円は121円16銭から121円35銭、ユーロ・ドルは1.1073ドルから1.1082ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・アズーム<3496>、日本ロジテム<9060>など、5銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは第一三共<4568>、同2位はテルモ<4543> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・トランプ米大統領 「中国の習国家主席と、米中貿易合意に関して、非常に良い会談をした」 「中国はすでに大規模な米農産物などの購入を始めている」 「米中貿易協議「第1段階」合意の正式な署名を巡る準備は整っている」 「北朝鮮に関しても協議した」 ・習国家主席 「トランプ米大統領の求めに応じて電話で会談」 「米との第1段階合意は相互尊重の下で達した」 「米中の国益は相互に結び付いている一方で、一部に相違を見出す可能性もある」 「台湾、香港、チベット関連の米国の言及や行動を強く懸念、内政干渉だ」 「両国な関係と主要なアジェンダに支障が生じないよう、過去に中国と達した重要なコンセンサスを実行に移すことに注力を」 【経済指標】 米・7-9月期GDP確定値:前期比年率+2.1%% (予想:+2.1%、改定値:+2.1%) 米・7-9月期個人消費確定値:前期比年率+3.2% (予想:+2.9%、改定値:+2.9%) 米・7-9月期価格指数確定値:前期比+1.8% (予想+1.8%、改定値+1.8%) 米・11月コアPCE価格指数:前年比+1.6% (予想:+1.5%、10月:+1.7%←+1.6%) 米・11月個人所得:前月比+0.5% (予想:+0.3%、10月:+0.1%←0.0%) 米・11月個人消費支出:前月比+0.4% (予想:+0.4%、10月:+0.3%) <国内> ・13:30 10月全産業活動指数(前月比予想:-4.3%、9月:+1.5%) ・14:00 10月景気動向調査・先行改定値(速報値:91.8) <海外> 特になし 《HH》
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2413 東証プライム
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時価総額 967,675百万円
医療従事者専門サイト「m3.com」を運営。製薬企業の薬剤プロモーション・マーケティング支援、薬剤師向け求人情報サイト「薬キャリ」の運営等も。メディカルプラットフォームでは医療現場のDX化支援が順調。 記:2024/07/29
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+160(%)
時価総額 47,553百万円
月極駐車場サブリースサービスなどの遊休資産活用事業が主力。CGグラフィックデータの制作・販売等を行うビジュアライゼーション事業も。サブリース台数は2.4万台超。月極駐車場以外の収益基盤創出などに取り組む。 記:2024/10/13
4507 東証プライム
2,094.5
11/22 15:30
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時価総額 1,863,334百万円
製薬会社大手。1878年創業。抗HIV薬、抗インフル薬など感染症分野に強み。自社創薬比率が高い。HIVフランチャイズなどロイヤリティー収入が収益源。国内における急性呼吸器感染症薬の販売拡大などを図る。 記:2024/08/06
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6557 東証グロース
1,547
11/22 15:30
+1(%)
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認可保育所「AIAI NURSERY」、児童発達支援や放課後等デイサービス等を提供する多機能型事業所「AIAI PLUS」の運営を行う。施設数は順調増。保育所等訪問支援「AIAI VISIT」の拡大図る。 記:2024/07/28
6645 東証プライム
5,011
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時価総額 1,033,494百万円
制御機器大手。電子部品や車載機器、自動改札機、血圧計等の健康医療機器も手掛ける。家庭用血圧計で世界トップシェア。オランダの遠隔医療会社買収。ヘルスケアは堅調。人員を大幅削減、構造改革費用重し。 記:2024/06/15
6762 東証プライム
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時価総額 3,645,709百万円
大手電子部品メーカー。1935年創業。二次電池などエナジー応用製品が主力。スマホ内臓バッテリーで世界トップシェア。海外売上高比率は9割超。高収益事業の強化図る。中計では27.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/08/29
7686 東証スタンダード
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時価総額 13,860百万円
酒類量販チェーン「なんでも酒やカクヤス」などを運営するカクヤスが中核の持株会社。飲食店向け売上構成比率が高い。配達サービスなどに強み。PB商材の提案強化などにより、個人飲食店を中心に販売拡大を図る。 記:2024/07/28
7733 東証プライム
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時価総額 2,895,375百万円
医療機器メーカー。1919年創業。消化器内視鏡で世界トップシェア。外科手術用エネルギーデバイス、人工骨補填材、整形外科用器具等も。海外売上比率が高い。消化器内視鏡システム「EVIS X1」の拡販図る。 記:2024/06/24
9060 東証スタンダード
3,540
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時価総額 4,896百万円
3PLサービスを軸に、共同配送等の輸送サービス、物流センターの運営、不動産賃貸等を行う。日清製粉系。低温物流事業の拡大を図る。25.3期はセンター事業の取扱量の増加、アセット事業の拡大などを見込む。 記:2024/07/04
9983 東証プライム
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時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25