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後場に注目すべき3つのポイント~SQ値クリアし22000円迫る

2019/9/13 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~SQ値クリアし22000円迫る 13日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は9日続伸、SQ値クリアし22000円迫る ・ドル・円は小じっかり、円売り継続で108円台維持 ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■日経平均は9日続伸、SQ値クリアし22000円迫る 日経平均は9日続伸。187.92円高の21947.53円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米株式市場でNYダウは7日続伸し、45ドル高となった。欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策の再開を決定し、欧州株がほぼ全面高となったことを受けて買いが先行。トランプ政権が10月1日に発動予定だった対中制裁の2週間延期を発表し、中国政府も米農産物の輸入再開を検討していることが伝わり、米中協議の進展期待が高まった。為替相場も1ドル=108円台前半と円安推移しており、本日の日経平均はこうした流れを引き継いで148円高からスタート。寄り付き後は先物・オプション特別清算指数(SQ)算出を通過したことで売りが出る場面もあったが、トランプ氏が中間所得層を対象とする減税を計画しているとの報道が伝わり、一時21999.18円(239.57円高)まで上昇した。なお、SQ値は概算で21981.09円。東証1部の値上がり銘柄は全体の5割ほど、対して値下がり銘柄は4割強となっている。 個別では、ファーストリテ<9983>とソフトバンクG<9984>が揃って2%超上昇し、2銘柄で日経平均を約79円押し上げた。ヤフー<4689>はZOZO<3092>買収を好感した買いが続き4%超の上昇。その他売買代金上位ではトヨタ自<7203>やソニー<6758>が小じっかりで、リクルートHD<6098>や武田薬<4502>は2%前後上昇した。決算発表銘柄では三井ハイテク<6966>が急伸し、ミサワ<3169>はストップ高水準で前場を折り返した。一方、ZOZOが反落したほか、東エレク<8035>や任天堂<7974>もさえない。決算発表のアスクル<2678>は材料出尽くし感もあって売りが先行。ラクスル<4384>はやや売りがかさみ、アイモバイル<6535>はストップ安水準での売り気配が続いた。セクターでは、不動産業、医薬品、水産・農林業などが上昇率上位。反面、証券、銀行業、倉庫・運輸関連業などが下落率上位だった。 日経平均は9日続伸し、節目の22000円にあと1円まで迫る場面があった。前日までの8営業日の間に日経平均はおよそ1140円も上昇。ECB理事会やSQを通過した後の材料出尽くし感の台頭を懸念する向きもあったが、米中の摩擦緩和が期待される動きやトランプ米政権の減税計画などが明らかになり、株価指数先物に買いが入ったとみられる。個別株を見てもファーストリテやソフトバンクGといった日経平均寄与度の大きい銘柄の堅調ぶりが目立つ。反面、ECBが金融緩和を決定したことを受け、金融株はリバウンド一服といった印象だ。 日経平均は上に付けたSQ値を早々にクリアし、取引時間中としては5月7日以来、約4カ月ぶりとなる22000円台回復が期待されてきそうだ。とはいえ、16日が敬老の日のため東京市場は3連休となり、来週も17~18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、18~19日に日銀金融政策決定会合といった重要イベントが控えている。後場に入れば目先の利益を確保する売りも出てくるとみられ、日経平均は22000円手前でややこう着感を強める可能性がある。 ■ドル・円は小じっかり、円売り継続で108円台維持 13日午前の東京市場でドル・円は小じっかり。日本株高を受けたリスク選好の円売りが継続し、108円台を維持した。 ドル・円は、前日NY終値が108円台となったことで底堅さが目立つ。本日は日経平均株価や欧米株式先物堅調地合いを背景に円は一段安となり、ドルは108円台を維持。ユーロ・円の値動きも、ドル・円に影響しているもよう。 ランチタイムの日経平均先物は堅調地合いとなっているほか、欧米株式先物のプラス圏取引でドル買い・円売りの流れが続く。午後の取引では、日経平均が後場22000円を上抜けられれば、円は一段安となりドルを押し上げそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は108円07銭から108円26銭、ユーロ・円は119円58銭から119円71銭、ユーロ・ドルは1.1056ドルから1.1068ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・クラスターテクノロジー<4240>、JMACS<5817>など、8銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップはファーストリテ<9983>、同2位はソフトバンクグループ<9984> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・劉鶴中国副首相 「米中通商協議が進展する可能性は高い」 <国内> ・13:30 7月鉱工業生産確報(速報値:前月比+1.3%) <海外> ・ユーロ圏財務相会合 ・中国休場(中秋節) 《HH》
関連銘柄 17件
2678 東証プライム
1,864
11/22 15:30
-16(%)
時価総額 181,775百万円
オフィス用品通販で成長。個人向けEC「ロハコ」も。ヤフーLINEの傘下。翌日配送を可能とする独自の物流基盤。ロハコが復調。だが法人向け通販の粗利率改善や物流効率化などで増収増益に。総還元性向45%目標。 記:2024/09/08
3092 東証プライム
4,751
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3169 東証スタンダード
685
11/22 15:30
+3(%)
時価総額 4,872百万円
オリジナルの家具やラグ、カーテン、雑貨等を扱うライフスタイルショップ「unico」を展開。自社で商品を企画・開発し、生産は外部に委託。27.1期営業利益5.4億円目標。家具などで新商品開発を進める。 記:2024/10/24
4240 東証グロース
233
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,326百万円
樹脂複合材料「エポハード」、精密成形用機能性コンパウンドなどの機能性材料、精密成形品、樹脂応用品等を手掛ける。ソニー、キヤノンなどが主要納入先。設備更新に加え、原価低減等による収益力向上に取り組む。 記:2024/08/01
4384 東証プライム
1,173
11/22 15:30
+28(%)
時価総額 69,175百万円
印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、テレビCM・動画広告のプラットフォーム「ノバセル」の運営等を行う。ラクスルの累計登録ユーザー数は274万人超。27.7期EBITDA100億円目指す。 記:2024/10/25
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4689 東証プライム
415
11/22 15:30
-3.4(%)
時価総額 2,967,084百万円
ヤフー、LINEなどの再編で2023年に誕生。グループ会社にアスクル、出前館、PayPay、ZOZOなど。LYPプレミアムは有料会員の拡大図る。「LINE Pay」は25年4月末に国内サービスを終了予定。 記:2024/06/28
5817 東証スタンダード
501
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 2,351百万円
防災用電線や通信用ケーブル、計装・制御用ケーブル等の製造・販売を行う。多品種、少ロット、短納期対応などが強み。兵庫県加東市に本社。トータルソリューション事業は縮小。電線事業は高付加価値製品の販売に注力。 記:2024/08/19
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6535 東証プライム
515
11/22 15:30
-5(%)
時価総額 29,946百万円
ふるさと納税サイト「ふるなび」の運営等を行うコンシューマ事業が主力。アドネットワーク、インフルエンサーマーケティング等のインターネット広告事業も。ふるなびはブランド認知度向上、プロモーション活動に注力。 記:2024/09/02
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6966 東証プライム
763
11/22 15:30
-7(%)
時価総額 150,566百万円
モーターコア製品等の製造・販売を行う電機部品が主力。リードフレーム、プレス用金型、平面研削盤等も手掛ける。福岡県北九州市に本社。車載用モーターコアで世界トップシェア。生産性向上、原価低減に取り組む。 記:2024/10/14
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17