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後場に注目すべき3つのポイント~円安一服やアジア株安を嫌気、物色対象も限られる

2019/8/29 12:46 FISCO
*12:46JST 後場に注目すべき3つのポイント~円安一服やアジア株安を嫌気、物色対象も限られる 29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は3日ぶり反落、円安一服やアジア株安を嫌気、物色対象も限られる ・ドル・円は弱含み、米中貿易戦争の再燃に警戒 ・値下がり寄与トップはリクルートHD<6098>、同2位は東エレク<8035> ■日経平均は3日ぶり反落、円安一服やアジア株安を嫌気、物色対象も限られる 日経平均は3日ぶり反落。101.45円安の20377.97円(出来高概算4億3000万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、英国による約5週間の議会休会が明らかとなり、合意なきEU離脱への懸念が強まったことから売りが先行したが、原油相場の上昇や一部主要企業決算が好感され、主要3指数は揃って反発。これにより、シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の20515円となり、円相場は朝方にかけて1ドル106円台を回復するなど、外部環境の落ち着きを背景に本日の日経平均は買い先行でスタート。しかし、先物が小幅な上昇に留まったことから、寄り付き直後に日経平均はマイナスに転じた。前場中ごろに開始されたアジア株式市場も軟調な出足となるなか、海外短期筋による指数先物に対する売りが観測され、日経平均は前引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。 セクターでは、サービス業が1%を超える下落となったほか、ゴム製品、精密機器、繊維製品、非鉄金属などがさえない。指数インパクトの大きいところでは、前引け時点で7%安になったリクルートホールディングス<6098>が1銘柄で日経平均を約26円分押し下げた。同社は、大株主13社が持つ政策保有株1億2150万株の売出(オーバーアロットメント分を含む)実施を発表している。売買代金上位では、KLab<3656>が7%安になったほか、東京エレクトロン<8035>、ZOZO<3092>、三菱商事<8058>、ホンダ<7267>、神戸物産<3038>が軟調。一方で、トヨタ自動車<7203>との資本提携が材料視されたスズキ<7269>が1.5%の上昇になったほか、ソフトバンクG<9984>、楽天<4755>、SUMCO<3436>、武田薬<4502>、アドバンテスト<6857>は堅調。 市場では、米中貿易摩擦長期化に対する懸念に加えて、ジョンソン英首相が10月中旬までの議会休会の方針を表明したことに伴い、10月末の欧州連合(EU)離脱期限までの議会審議時間の大幅短縮が想定されており、合意なき離脱への懸念も不安材料になっている。週末にかけては米中欧における経済指標発表が集中するなかで、景気敏感株のショートカバーによる戻りの側面が強かった日本株に対する押し目買いの動きは現状限られている。本日は、TOPIXリバランスとJPX400の定期入替えに伴うリバランス需給が発生するため見た目上の売買代金は2兆円を超えてくる可能性があろうが、前引け時点での東証1部の売買代金は1兆円を大きく割り込んでおり、やはり個別物色による商いは膨れていない状況とみられる。 直近の価格帯売買高において商いの集中している水準である節目の20500円処では上値の重さが意識されるなか、為替市場でも円安方向に振れていたドル円相場も動きが一服しており、朝方に提携の材料視された自動車セクターにおける大手2社の株価の動きも次第に鈍くなって来ている。新規の材料難ということもあり、物色は好業績銘柄に対する見直しの動きや円高メリット銘柄を主体とした地合いになりそうだ。 ■ドル・円は弱含み、米中貿易戦争の再燃に警戒 29日午前の東京市場でドル・円は弱含み。米中貿易摩擦の再燃が警戒され、株安を手がかりとした円買いでドルは105円後半に沈んだ。 ドル・円は、米中貿易摩擦の再燃に懸念が残り、日経平均株価や上海総合指数の下落を手がかりに円買いが先行。また、欧米株式先物の軟調地合いや米10年債利回りの低下でドル売りもやや優勢となり、105円80銭台に軟化した。 ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き、目先の日本株安高継続を警戒した円買い方向に振れやすい。米株安観測によるドル売りも見込まれる。一方、米10年債利回りは下げ渋っており、現時点でドルの急落は想定しにくい。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円83銭から106円13銭、ユーロ・円は117円28銭から117円63銭、ユーロ・ドルは1.1077ドルから1.1087ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・シンクレイヤ<1724>、ニックス<4243>がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップはリクルートHD<6098>、同2位は東エレク<8035> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・鈴木・日銀審議委員 「具体的な追加緩和措置を講じる場合、効果と副作用を比較衡量しながら適切に対応」 「国内経済は景気後退を示唆するような状況にない」 <国内> ・14:00 鈴木日銀審議委員会見 <海外> ・特になし 《HH》
関連銘柄 16件
1724 東証スタンダード
642
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 3,174百万円
ケーブルテレビシステム、情報通信システム関連の設計・施工・保守を行う。ケーブルテレビシステム機器等の製造・販売等も。愛知県名古屋市に本社。ケーブルテレビ局などが主要取引先。既存顧客の深耕等に注力。 記:2024/09/01
3038 東証プライム
3,580
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 979,488百万円
冷凍・加工食品など食品中心の「業務スーパー」を展開。デザート、菓子類に大ヒット商品多数。独自の輸入ルートに強み。業務スーパーの総店舗数は1070店舗超。中計では26.10期売上高5430億円目標。 記:2024/10/24
3092 東証プライム
4,751
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
3656 東証プライム
186
11/22 15:30
±0(%)
時価総額 8,936百万円
モバイルオンラインゲームの開発・運用等を行う。「BLEACH Brave Souls」、「キャプテン翼」などが主力タイトル。ラピスリライツ等のIP事業も。ハイブリッドカジュアルゲームの新規開発等を推進。 記:2024/08/23
4243 東証スタンダード
694
11/22 15:30
+14(%)
時価総額 1,612百万円
工業用プラスチック精密部品や工業用プラスチック機構部品、NIXAM応用部品、基板実装支援製品等の製造・販売を行う。ソニー、トヨタ等が顧客。プラスチック精密部品などは高付加価値製品の生産能力強化を図る。 記:2024/10/21
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7267 東証プライム
1,362.5
11/22 15:30
+17(%)
時価総額 7,194,000百万円
自動車と二輪車の大手。二輪車は世界トップ。船外機や発電機、航空機などエンジン搭載の多商品を展開。四輪事業は伸長。主力の北米を中心に販売台数が増加。二輪はアジアが好調。中国の持ち分法適用会社が伸び悩み。 記:2024/07/03
7269 東証プライム
1,638
11/22 15:30
-38(%)
時価総額 3,217,992百万円
四輪車、二輪車メーカー。1909年創業。静岡県浜松市に本社。軽自動車に強み。四輪車はインドでトップシェア。船外機なども手掛ける。日本、インド、欧州が主要事業地域。インドは四輪車の累計生産が3000万台超。 記:2024/10/10
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
2,646.5
11/22 15:30
+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17