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後場に注目すべき3つのポイント~米中摩擦への懸念強まる、決算評価の売買も慎重にさせる

2019/8/5 12:37 FISCO
*12:37JST 後場に注目すべき3つのポイント~米中摩擦への懸念強まる、決算評価の売買も慎重にさせる 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅続落、米中摩擦への懸念強まる、決算評価の売買も慎重にさせる ・ドル・円は105円台に下落、人民元急落で円全面高 ・値下がり寄与トップは、ソフトバンクG<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は大幅続落、米中摩擦への懸念強まる、決算評価の売買も慎重にさせる 日経平均は大幅に続落。496.29円安の20590.87円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えた。トランプ大統領による新たな対中関税策の発表を受けて、世界経済への悪影響が懸念される中、売り優勢の相場展開となっている。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から21000円を割り込んで始まった日経平均は、その後も人民元相場が米中貿易摩擦の対立激化に伴う中国経済の減速懸念から、一時7元台と約11年ぶりの水準まで下落した流れが嫌気され、前引けにかけて下落幅を拡大させている。 東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1988と全体の9割を超える全面安商状となった。セクターでは東証33業種全てが下げており、化学、電気機器、ガラス土石、鉄鋼、機械、不動産の下落率は3%を超えた。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、NTTデータ<9613>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、資生堂<4911>、リクルートHD<6098>が重石に。 日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げており、6月の下落局面で空けていたマド埋めが意識されてきている。さらに6月安値とのボトム形成も見極めるところにきており、売り方の仕掛け的な売買が強まりやすいところであろう。決算を手掛かりとした流れから個別では強い動きをみせている銘柄もみられるが、東証1部の9割を超える銘柄が下落して推移しており、決算評価とした売買についても慎重にさせている。これまで比較的底堅く、リバウンド基調をみせていたマザーズ指数も2%を超える下落から一気に6月安値水準に接近しており、個人のセンチメントは悪化しているだろう。 為替市場では人民元の下落が嫌気されたが、ドル・円についても一時1ドル105円台をつけてきている。225先物は現物の前引け後に20530円まで下落。グローベックスの米株先物はNYダウが200ドル安、ナスダックが100Pt近く下げて推移していることもあり、後場も神経質な相場展開が続きそうである。外部環境の動向を見極めながらの相場展開が余儀なくされるが、薄商いの局面においてはイレギュラー的な価格形成になりやすく、好業績銘柄の押し目拾いのタイミングを待ちたいところであろう。 ■ドル・円は105円台に下落、人民元急落で円全面高 5日午前の東京市場でドル・円は大幅安。米中貿易戦争の泥沼化を背景に人民元が急落し、リスク回避の円買い優勢でドルは105円台に沈んだ。 週明けアジア市場のドル・円は106円半ばから後半で推移していたが、米中貿易戦争の泥沼化を背景に人民元が1ドル=7元を割り込む水準に売り込まれた。それを受け、日本株安などでリスク回避的な円買いが強まり、ドルは一時105円80銭まで下落。 週明けアジア市場朝方の取引で107円半ばに浮揚したが、トランプ大統領が米国産農産物の輸入に消極的な中国を批判。9月の制裁関税発動への可能性で貿易戦争再燃の懸念から円買いが強まり、ドルは一時106円80銭台に急落した。 その後、値ごろ感による国内勢のドル買戻しもみられ、106円台を回復。しかし、ランチタイムの日経平均先物は大幅安が続き日本株の後場下げ幅拡大を警戒したリスク回避の円買いに変わりはない。米10年債利回りの大幅低下もドル売り要因。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は105円80銭から106円68銭、ユーロ・円は117円68銭から118円49銭、ユーロ・ドルは1.1102ドルから1.1133ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・アリアケジャパン<2815>、アシックス<7936>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ソフトバンクG<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・中国人民銀 「人民元は妥当でバランスの取れた水準を維持できる」 「人民元に対する短期的な投機には断固たる措置を取る」 ・菅官房長官 「為替市場動向を注視している」 「内需を支えるファンダメンタルズはしっかりしている」 【経済指標】 ・中・7月財新サービス業PMI:51.6(予想:52.0、6月:52.0) <国内> 特になし <海外> ・カナダ休場(市民の日) 《HH》
関連銘柄 10件
2815 東証プライム
5,060
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-70(%)
時価総額 166,014百万円
調味料メーカー。畜産系天然調味料で国内トップシェア。原料から最終製品まで一貫生産体制を構築。中国・⻘島工場の設備を増強。単独売上は2桁増。子会社売上はアジア、欧州が堅調。24.3期3Q累計は増収。 記:2024/04/09
4911 東証プライム
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時価総額 1,695,200百万円
大手化粧品メーカー。世界でも有数。スキンケアやメイクアップ、フレグランス、化粧用具等の高級化粧品を製造、販売する。23年12月期は国内が黒字化。欧米やアジアが堅調も、中国の日本製品買い控えが影響した。 記:2024/02/24
6,460
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時価総額 10,955,902百万円
国内最大の人材関連サービス企業。米国発祥の求人情報検索サイト「Indeed」や不動産の「SUUMO」、求人・企業情報サイト「Glassdoor」を運営。マッチング&ソリューション好調で3Q累計は営業増益。 記:2024/02/22
6367 東証プライム
20,230
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時価総額 5,929,696百万円
エアコン世界首位。世界で唯一、空調と冷媒の両方を手掛け、インバータ搭載機に定評。フッ素樹脂も展開。換気や除菌機能搭載商品、IoT活用サービスなどにも注力。業容好調で売上高、営業利益ともに過去最高を更新。 記:2024/02/06
6954 東証プライム
4,554
4/24 11:30
+154(%)
時価総額 4,597,477百万円
工作機械向けNC装置世界首位。小型工作機械や射出成形機も手掛ける。産業用ロボット、協働ロボットなどロボットでも高シェア。FA部門はCNCシステムが伸び悩む。24.3期3Q累計はサービス部門が増収。 記:2024/04/07
7936 東証プライム
6,794
4/24 11:30
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時価総額 1,289,984百万円
スポーツ用品メーカー。スポーツシューズやウエア、スポーツ用具等を製造、販売。ランニングシューズに強み。日本はオニツカタイガーなどが販売堅調。23.12期通期は大幅増益。24.12期は増収増益見通し。 記:2024/02/24
8035 東証プライム
34,590
4/24 11:30
+2,090(%)
時価総額 16,313,785百万円
世界的半導体製造装置メーカー。半導体の成膜や洗浄の前工程からテストまでの製造装置を展開。リソグラフィーでトップシェア。24.3期3Q累計はウェーハボンディング/デボンディング装置の量産受注が拡大。 記:2024/02/24
9613 東証プライム
2,534.5
4/24 11:30
+94(%)
時価総額 3,554,636百万円
NTT傘下のSI大手。金融分野や公共・社会基盤分野向けに強み。24.3期3Q累計は親会社との海外通信事業統合会社がフル連結化。公共、金融案件の獲得も順調。営業外の金融費用増。通期営業最高益・増配を見込む。 記:2024/03/07
9983 東証プライム
42,830
4/24 11:30
+650(%)
時価総額 13,629,405百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。24.8期1Qは2桁増収増益。海外ユニクロ事業は堅調。マーケティング強化等が奏功し、中国大陸は販売好調。 記:2024/01/27
9984 東証プライム
7,744
4/24 11:30
+226(%)
時価総額 13,342,556百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10