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後場に注目すべき3つのポイント~外部環境悪化や国内需給要因など重なる

2019/7/18 12:47 FISCO
*12:47JST 後場に注目すべき3つのポイント~外部環境悪化や国内需給要因など重なる 18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は大幅に3日続落、外部環境悪化や国内需給要因など重なる ・ドル・円は下げ渋り、米長期金利にらみ ・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位は京セラ<6971> ■日経平均は大幅に3日続落、外部環境悪化や国内需給要因など重なる 日経平均は大幅に3日続落。343.06円安の21126.12円(出来高概算5億4956万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、住宅着工・建設許可件数が予想を下振れたほか、米中貿易摩擦を巡る先行き懸念から下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の21330円となり、本日の日経平均はその水準にサヤ寄せする格好で売りが先行した。その後、軟調な出足となった中国株などのアジア株式市場や為替市場における円高・ドル安進行を背景に、短期筋などによる指数先物への売りも観測された。これにより、日経平均は前引けにかけて下げ幅を拡大する展開となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の9割強を占め、その数は2000社を超えるかたちになった。 セクターでは、東証33業種全てが下落するなか、原油相場の下落が嫌気されて石油石炭製品が4%安になったほか、鉱業、倉庫・運輸関連業、繊維製品の下落が目立った。売買代金上位銘柄では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、キヤノン<7751>、バンナムHD<7832>、日立<6501>、武田薬<4502>、三菱商事<8058>、日本電産<6594>、太陽誘電<6976>などが下落した。キヤノンは、19年12月期営業利益が前期比4割減の2000億円強に留まり従来予想を大きく下回るとの観測報道が伝わっており、業績下振れを織り込む動きになった。 本日の日経平均は、米中貿易摩擦を巡る先行き懸念や1ドル=107円70銭レベルまでの円高調整を受け、6月末のG20前の水準までの調整を見せている。市場では、下落スピードに拍車がかかった要因に関しては、株主総会シーズンを通過した3月期決算企業による持ち合い株の解消売りなどといった需給要因を指摘する向きがある。また、7月末にかけては、国内企業の4-6月期決算発表の本格化や米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えていることからも、持ち高を手仕舞う動きも意識されているようだ。 前日の米国市場において、トランプ大統領が追加関税を示唆したことで中国側が反発するなど、米中貿易摩擦に対する先行き懸念は依然拭えず、外部環境の悪化から日本株に対しても押し目買いを入れ辛い状況である。目先は、前述した7月末に控える国内外のイベントを前に積極的にポジションを傾けにくい展開は継続する可能性が濃厚だろう。相場全体として上値の見込みにくいなか、後場にかけての物色は引き続き直近で好業績が既に確認された銘柄や個別材料株への短期売買に留まりそうだ。 ■ドル・円は下げ渋り、米長期金利にらみ 18日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。前日からのドル売り基調が続き一時107円60銭台まで下げたが、米長期金利の低下が一服しドルは小幅に戻した。 ドルの過大評価を指摘した国際通貨基金(IMF)のレポートが材料視され、前日からドル売りの流れが続く。また、今月末の連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測も広がり、ドル・円は一時107円65銭まで下落。 その後、米10年債利回りが下げ止まり、ドル売りはいったん収束。ただ、ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続き日本株安継続を警戒した円買いがドルの戻りを抑えそうだ。欧米株安観測もドル買いを弱めよう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円65銭から108円00銭、ユーロ・円は120円97銭から121円25銭、ユーロ・ドルは1.1224ドルから1.1241ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・日本アビオニクス<6946>や曙ブレーキ工業<7238>など、6銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位は京セラ<6971> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・6月貿易収支:+5895億円(予想:+4035億円、5月:-9683億円) ・豪・6月失業率:5.2%(予想:5.2%、5月:5.2%) ・豪・6月雇用者数増減:+0.05万人(予想:+0.9万人、5月:+4.23万人) <国内> 特になし <海外> ・G7財務相・中銀総裁会議(最終日、仏シャンティイ) 《HH》
関連銘柄 14件
4502 東証プライム
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時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
6501 東証プライム
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時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6594 東証プライム
2,858
11/22 15:30
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時価総額 3,408,362百万円
総合モーターメーカー最大手。旧社名は日本電産。京都府京都市に本社。精密小型モーター、車載・産業用モーター、商業・産業用ロボットなどを手掛ける。電動パワステ用モーターなどに強み。車載向けは収益性最優先。 記:2024/10/14
6758 東証プライム
2,948
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-3.5(%)
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世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6861 東証プライム
65,660
11/22 15:30
-20(%)
時価総額 15,969,037百万円
センサや測定器、画像処理システム、制御・計測機器等を手掛けるFAの総合メーカー。製造は国内外の協力会社に委託。取引先は全世界に35万社超。グローバル直販体制が強み。販売力の強化などで海外事業の拡大図る。 記:2024/10/12
6946 東証スタンダード
2,570
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時価総額 43,086百万円
航空・宇宙用製品、防衛・産業用製品等を手掛ける情報システム部門が主力。抵抗溶接機、赤外線サーモグラフィ等の電子機器部門も。信号処理、画像処理技術等に強み。新規顧客獲得に向けてマーケティングを強化。 記:2024/09/02
6971 東証プライム
1,468
11/22 15:30
-1(%)
時価総額 2,217,376百万円
大手電子部品メーカー。セラミック技術に強み。セラミックパッケージや半導体製造装置向けセラミック部品等で高シェア商品多数。京都府京都市に本社。事業の選択と集中を推進。中計では26.3期売上高2.5兆円目標。 記:2024/10/20
6976 東証プライム
2,149
11/22 15:30
-60.5(%)
時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
7238 東証プライム
115
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±0(%)
時価総額 15,639百万円
ブレーキ、ブレーキ用摩擦材の開発・生産・販売等を行う。1929年創業。自動車用ディスクブレーキ等が主要製品。トヨタ自動車などが主要取引先。中国系完成車メーカー向けに高付加価値製品の拡販などに取り組む。 記:2024/07/04
7751 東証プライム
5,054
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 6,740,838百万円
精密機器大手。1937年設立。オフィス複合機やレンズ交換式カメラ、FPD露光装置などで世界トップシェア。バランスの取れた事業構造が強み。海外売上比率は7割超。商業印刷、産業印刷分野はラインアップ強化図る。 記:2024/10/21
3,142
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-2(%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8058 東証プライム
2,646.5
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+0.5(%)
時価総額 11,059,771百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17