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後場に注目すべき3つのポイント~ファーストリテや安川電決算控え様子見

2019/7/11 12:45 FISCO
*12:45JST 後場に注目すべき3つのポイント~ファーストリテや安川電決算控え様子見 11日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は反発で底堅さ意識も、ファーストリテや安川電決算控え様子見 ・ドル・円は弱含み、米利下げ観測と地政学リスクで108円割れ ・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はリクルートHD<6098> ■日経平均は反発で底堅さ意識も、ファーストリテや安川電決算控え様子見 日経平均は反発。75.60円高の21609.08円(出来高概算5億6294万株)で前場の取引を終えた。前日の米国株式市場では、決算発表シーズンを控えて上値は限られたものの、パウエルFRB議長が議会証言で米経済は「逆流」の中にあると発言し、今月のFOMCでの利下げが意識されたことから終日堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比30円高の21530円となり、本日の日経平均はその水準をやや上回る水準での寄付きとなった。為替の円高推移を背景に朝方こそ小幅に前日比マイナスに転換した場面もみられた。しかし、前場中ごろから開始された中国・上海総合指数をはじめとしたアジア株式市場が総じて強含むなか、海外短期筋の225先物に対する買いも観測され、日経平均は前引けにかけてじりじりと上げ幅を拡大した。 セクターでは、その他製品が4%高になったほか、鉱業、水産・農林業、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連業が上昇した一方で、輸送用機器や保険業は軟調。売買代金上位銘柄では、千代田化工建設の2部指定替えに伴う日経平均除外で新規採用銘柄となったバンナムHD<7832>がストップ高買い気配、携帯専用機「Nintendo Switch Lite」の発売決定を前日に発表した任天堂<7974>が3%高で年初来高値を更新したほか、ソフトバンクG<9984>、東京エレクトロン<8035>、NTT<9432>、武田薬<4502>、村田製作所<6981>、KDDI<9433>、SUMCO<3436>、ユニファミマ<8028>が上昇。一方で、不適切販売による影響懸念が強まるかんぽ生命保険<7181>が6%安となり連日で上場来安値を割り込み、日経平均新規採用見送りで失望売りの強まったDMG森精機<6141>が9%安になったほか、ZOZO<3092>、トヨタ自動車<7203>、良品計画<7453>などは軟調であった。 日経平均は7月に入り、節目の21500円処をサポートラインとして意識した動きが継続している。依然として東京市場は売買代金2兆円割れの薄商いであるものの、8日と10日に警戒されていた上場投資信託(ETF)の配当金捻出の為の売り需要を無難にこなしている点を考慮すると、ひとまず底堅さは確認した格好であろう。一方で、再び節目の1ドル=108円割れもみせ、円高方向に振れている為替市場の動向は気がかりであり、現状は概ね5月7日から8日にかけて開けたマド(21514-21875円)を埋める展開には至っていない。 昨晩のパウエルFRB議長の証言内容を受けて一部の市場参加者は、「今月の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で0.50ポイントの利下げについて議論される可能性がある」と指摘しており、早期利下げ観測が再燃しているようだ。先週にみせた1ドル=107円台半ばまでの円高調整を意識する向きも多いと見られるほか、本日は大引け後にファーストリテ<9983>や安川電<6506>の決算に関心が集まっている。これらを踏まえると、様子見姿勢から一段と売買を手控えるムードが強まる可能性がある。後場にかけての物色としても、材料株や東証1部の中小型株といった前場で既に動意をみせている銘柄への資金集中に留まろう。 ■ドル・円は弱含み、米利下げ観測と地政学リスクで108円割れ 11日午前の東京市場でドル・円は弱含み。今月末の米利下げと中東情勢を懸念した地政学リスクでドル売り・円買いが進み、108円を割り込んだ。 ドル・円は108円40銭付近で寄り付いた後、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のハト派寄りの見解を受け、米10年債利回りの低下を手がかりにドル売り方向に振れた。また、中東情勢の不安定化で円買いも強まった。 そのためドルは一時107円90銭付近まで軟化。ランチタイムの日経平均先物はプラス圏を維持し目先も日本株高期待は続くものの、米10年債利回りの先安観でユーロ・ドルは上昇。ドルは午後の取引で一段安の可能性もあろう。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円91銭から108円46銭、ユーロ・円は121円65銭から122円11銭、ユーロ・ドルは1.1250ドルから1.1273ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・モブキャストホールディングス<3664>やフェニックスバイオ<6190>など、3銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値上がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はリクルートHD<6098> ■経済指標・要人発言 【要人発言】 ・パウエルFRB議長の下院金融サービス委員会での証言テキスト 「6月のFOMC以降の不透明性が引き続き見通しを抑制」 「貿易、世界成長見通しに不透明性」 「6月FOMCで多くのメンバーがいくらかの緩和政策の論拠が強まったと主張」 「準備通貨としてのドルの地位は揺るがないだろう」 「株式購入などは考慮していない」 ・トランプ米大統領 「イランに関する制裁は、間もなく大幅に拡大」 【経済指標】 米・5月卸売在庫改定値:前月比+0.4% (予想:+0.4%、速報値:+0.4%) 米・5月卸売売上高:前月比+0.1% (予想:+0.3%、速報値:−0.4%) <国内> ・13:30 5月第3次産業活動指数(前月比予想:-0.1%、4月:+0.8%) <海外> ・15:00 独・6月消費者物価指数改定値(前年比予想:+1.6%、速報値:+1.6%) 《HH》
関連銘柄 20件
3092 東証プライム
4,751
11/22 15:30
+61(%)
時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
3436 東証プライム
1,253
11/22 15:30
+4.5(%)
時価総額 438,769百万円
半導体用シリコンウェーハの製造・販売を行う。TSMCなど半導体メーカーが主要取引先。日本、米国、台湾などに製造拠点。海外売上高比率が高い。AI活用による生産性改善などコスト競争力の強化に取り組む。 記:2024/08/30
40
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 1,786百万円
オリジナル食器や調理道具、キッチン雑貨の製造・販売等を行う「ゆとりの空間」、yossyの推し馬チャンネルの運営等を行う「NINJIN」などを傘下に収める持株会社。IP投資育成事業の拡大などに取り組む。 記:2024/08/27
4502 東証プライム
4,113
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 6,543,528百万円
国内製薬最大手。1781年創業。潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤など消化器系疾患領域が柱。アイルランドの製薬大手「シャイアー」等を傘下に持つ。25.3期はENTYVIO、免疫グロブリン製剤などの拡大見込む。 記:2024/06/15
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6141 東証プライム
2,637.5
11/22 15:30
-2.5(%)
時価総額 374,409百万円
工作機械メーカー大手。5軸・複合加工機やターニングセンタ、マシニングセンタ、超音波加工機等を手掛ける。海外売上高比率が高い。機械1台当たりの受注単価は上昇。民間航空機や宇宙、メディカル向け等が需要好調。 記:2024/06/28
6190 東証グロース
364
11/22 15:30
+6(%)
時価総額 1,477百万円
広島大学発のバイオベンチャー。PXBマウスを用いた受託試験サービス、PXBマウス及びPXB-cellsの販売等を手掛ける。年間4000匹以上のPXBマウスを安定生産。核酸医薬品の売上構成比率が上昇。 記:2024/10/09
6506 東証プライム
4,157
11/22 15:30
-70(%)
時価総額 1,108,630百万円
ACサーボモータ等のモーションコントロール、産業用ロボットが柱。1915年創業。鉄鋼用大型プラント設備、環境・エネルギー機器なども手掛ける。欧州地域のロボット生産体制を強化。販売力の強化にも取り組む。 記:2024/10/25
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7181 東証プライム
3,104
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 1,240,650百万円
日本郵政グループの保険会社。1916年に創設された簡易生命保険が前身。総資産は業界最大級。郵便局を通じて保険商品の販売等を行う。個人保険の保有契約件数は1950万件超。商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/10/25
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7453 東証プライム
3,025
11/22 15:30
+25(%)
時価総額 849,360百万円
生活雑貨や衣服、食品等の販売を行う「無印良品」を国内展開。西友のプライベートブランドとして1980年に誕生。海外では「MUJI」を展開。店舗数は国内外で1300店舗超。国内では日用品好調。生産管理を効率化。 記:2024/10/20
3,142
11/22 15:30
-2(%)
時価総額 2,073,720百万円
バンダイ、ナムコの経営統合で2005年に誕生した持株会社。トイホビー事業、デジタル事業が主力。IP活用に強み。アミューズメント施設の運営等も。総還元性向は50%以上目標。トイホビー事業は堅調続く見通し。 記:2024/06/25
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
2,287
11/11 15:00
+2(%)
時価総額 1,159,164百万円
コンビニで国内2位。総合スーパーのユニーを業務提携先のPPIHに譲渡し、コンビニ専業に。21.2期上期はコロナ禍に伴う来店客減少が響き足踏み。親会社の伊藤忠によるTOBが成立。11月12日付で上場廃止に。 記:2020/10/07
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9432 東証プライム
156
11/22 15:30
-0.9(%)
時価総額 14,125,849百万円
国内最大の通信会社。NTT東日本、NTT西日本、NTTドコモ、NTTデータグループなどを傘下に持つ。研究開発部門を有する点が特徴。データセンターを拡張。コンシューマ通信事業では顧客基盤の強化を推進。 記:2024/10/10
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17