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後場に注目すべき3つのポイント~金利低下続くなか米雇用統計見極め

2019/7/5 13:34 FISCO
*13:34JST 後場に注目すべき3つのポイント~金利低下続くなか米雇用統計見極め 5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ・日経平均は小幅反落、金利低下続くなか米雇用統計見極め ・ドル・円は小動き、米雇用統計の発表待ち ・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■日経平均は小幅反落、金利低下続くなか米雇用統計見極め 日経平均は小幅反落。10.73円安の21691.72円(出来高概算4億6000万株)で前場の取引を終えている。 4日の米株式市場は独立記念日の祝日のため休場だった。本日の日経平均は手掛かり材料に乏しいなかで1円高からスタートすると、前日終値を挟みもみ合う場面が続いた。米国では本日、6月雇用統計の発表が予定されており、その内容を見極めたいとのムードも強かった。ただ、アジア市場では中国・上海株などがさえない展開となっており、日経平均もこれにつれて一時21647.73円(54.72円安)まで下落した。東証1部の値下がり銘柄は全体の5割強、対して値上がり銘柄は4割弱となっている。 個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が2%近く下落しているほか、ファーストリテ<9983>、資生堂<4911>などがさえない。一部証券会社のレーティング引き下げが観測された楽天<4755>は3%超の下落。このところ賑わいを見せている中小型株では日本通信<9424>など利益確定売りに押される銘柄が見られ、日鋳鉄管<5612>は東証1部下落率トップとなっている。一方、第1四半期決算が市場予想を上回った7&iHD<3382>は4%の上昇。その他売買代金上位では任天堂<7974>、ソニー<6758>、東エレク<8035>、ZOZO<3092>などがしっかり。マニー<7730>、乃村工芸<9716>、イオンモール<8905>といった好決算銘柄や、6月の既存店売上高が好調だったラウンドワン<4680>も7&iHD同様に大きく買われた。また、新サービス開始のSMN<6185>はストップ高水準で前場を折り返した。セクターでは、鉱業、水産・農林業、パルプ・紙などが下落率上位。反面、小売業、保険業、空運業などが上昇率上位だった。 前日の米株式市場は休場だったうえ、本日は米6月雇用統計の発表を控えている。東京市場でも売買低調、方向感に乏しい値動きとなるのは致し方ないところだろう。今回の雇用統計に関する市場予想は、非農業部門雇用者数が前年比16万人程度の増加、失業率が5月と同じ3.6%、平均時給が前年比3.2%の増加などとなっているが、先に発表された米雇用サービス会社ADPの全米雇用リポートは市場予想を下回る内容だった。今晩発表される雇用統計が市場予想水準なら経済の堅調さが意識され、大きく下回った場合は米連邦準備理事会(FRB)による利下げ期待が一段と高まりそうだ。 4日の欧州市場で独10年物国債の利回りが過去最低を更新するなど、引き続き世界的に金利低下圧力が強まっている。ただ、再び金融緩和に傾く主要国・地域と比べ、日銀は緩和余地に乏しいとみられている。たびたび指摘しているとおり、世界的な利下げ機運の高まりは円高圧力につながりやすい。今回の雇用統計に対する債券、為替市場の反応はしっかり見極めたいところだ。日本株全体として方向感がつかみにくいなか、国内の大型イベントや都市再開発が追い風となるディスプレイ大手の乃村工芸といった良好な業績モメンタムが期待できる銘柄を個別物色する動きが続きそうだ。 ■ドル・円は小動き、米雇用統計の発表待ち 5日午前の東京市場でドル・円は小動き。今晩の米雇用統計発表前に動きづらく、日本株や中国株を手がかりとした調整にとどまった。 4日は米独立記念日に伴うNY休場となり、本日アジア市場は材料難で朝方から動きづらい展開。日経平均株価は上海総合指数の下落を受け弱含んだが、米株式先物のプラス圏推移でドルの下値は堅そうだ。 ランチタイムの日経平均先物は下げ幅を縮小しており、日本株の目先の反転期待で円買いは後退したようだ。また、中国株は軟調地合いだが、米株式先物はプラス圏を維持し、午後もドル買い基調は続きそうだ。 ここまでの取引レンジは、ドル・円は107円78銭から107円88銭、ユーロ・円は121円60銭から121円71銭、ユーロ・ドルは1.1280ドルから1.1288ドルで推移した。 ■後場のチェック銘柄 ・アクリート<4395>やソネット・メディア・ネットワークス<6185>など、7銘柄がストップ高 ※一時ストップ高・安(気配値)を含みます ・値下がり寄与トップは、ソフトバンクグループ<9984>、同2位はファーストリテ<9983> ■経済指標・要人発言 【経済指標】 ・日・5月家計支出:前年比+4.0%(予想:+1.5%、4月:+1.3%) <国内> ・14:00 5月景気動向指数・先行速報値(予想:95.4、4月:95.9) <海外> ・15:00 独・5月製造業受注(前月比予想:-0.2%、4月:+0.3%) 《HH》
関連銘柄 17件
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時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
2,556.5
11/22 15:30
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時価総額 6,658,547百万円
国内流通グループ最大手。セブン-イレブン・ジャパンやイトーヨーカ堂、セブン銀行等を傘下に収める持株会社。海外コンビニ事業の売上構成比率が高い。海外コンビニ事業は店舗網の拡大、オリジナル商品の強化等に注力。 記:2024/10/24
4395 東証グロース
763
11/22 15:30
+4(%)
時価総額 4,561百万円
SMS(ショートメール)配信サービスを展開。学校安心メール、防犯・防災危機管理緊急連絡システム「自治体安心メール」等も手掛ける。国内SMS配信通数は順調。SMS配信サービスの営業体制強化などに注力。 記:2024/10/24
4680 東証プライム
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11/22 15:30
-3(%)
時価総額 289,319百万円
屋内型複合レジャー施設「ラウンドワン」の運営等を行う。アミューズメント部門の売上高比率が高い。クレーンゲーム専門店の運営等も。米国はスポッチャ収入が好調。新サービス開発や海外の新規出店などに注力。 記:2024/06/18
4755 東証プライム
879.4
11/22 15:30
-12.5(%)
時価総額 1,892,070百万円
国内最大のネットショッピングモール「楽天市場」、旅行予約サービス「楽天トラベル」を運営。楽天モバイル、楽天カード、楽天銀行などを傘下に持つ。クレジットカード関連サービスなどフィンテック部門は順調。 記:2024/07/08
4911 東証プライム
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11/22 15:30
-19(%)
時価総額 1,091,600百万円
大手化粧品メーカー。1872年創業。SHISEIDO、エリクシール、マキアージュ等のブランドを展開。レストラン事業、美容室事業も。DOE2.5%以上目安。米州・欧州・アジアパシフィック事業に経営資源投下。 記:2024/07/05
5612 東証スタンダード
1,126
11/22 15:30
+22(%)
時価総額 3,708百万円
上下水道・ガス用資材のダクタイル鋳鉄製品、ポリエチレン管などの製造・販売を行う。1937年設立。JFEスチールグループ。クボタと製造合弁会社の設立検討。新商品の開発や拡販でコア事業の収益力強化を図る。 記:2024/10/09
6185 東証スタンダード
323
11/22 15:30
-17(%)
時価総額 4,765百万円
広告買付プラットフォームのDSP「Logicad」の提供等を行うアドテクノロジー部門が主力。ソニーグループ。クローズド型アフィリエイト等も。TVBridgeが注力商材。25.3期最終黒字転換見通し。 記:2024/07/02
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
7730 東証プライム
1,742
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時価総額 186,399百万円
手術用縫合針大手。手術用器具、眼科治療機器、歯科治療機器が主力。ステンレス微細加工技術や海外生産体制に強み。サージカル関連製品は好調。眼科ナイフはアジアや欧州、北米などで需要拡大。米国販社設立で拡大へ。 記:2024/11/03
7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
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+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8905 東証プライム
2,000
11/22 15:30
+7(%)
時価総額 455,128百万円
国内最大級の商業ディベロッパー。イオンのショッピングセンターや商業施設の開発に加え、店舗の運営・管理等を行う。海外のモール開発でも実績。国内の既存モールは収益力回復。26.2期営業利益690億円目標。 記:2024/10/28
9424 東証プライム
140
11/22 15:30
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時価総額 23,229百万円
MVNO事業者。2001年に世界で初めてデータ通信MVNO事業を開始。SIM事業、FPoS事業、ローカル4G/5G事業を手掛ける。日本通信SIMの契約回線数は順調増。FPoSの評価定着、事例拡大図る。 記:2024/07/05
9716 東証プライム
778
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時価総額 93,280百万円
ディスプレイ業界最大手。1892年創業。取引顧客数は2900社超。年間プロジェクト受託数は1万5000件超。東京ミッドタウン日比谷などで実績。大型プロジェクトが進行中。26.2期営業利益85.8億円目標。 記:2024/10/29
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17