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NYの視点:米国の潜在的な生産性、パンデミック前との差少ない

2020/12/9 8:41 FISCO
*08:41JST NYの視点:米国の潜在的な生産性、パンデミック前との差少ない 米労働省が発表した7-9月期非農業部門労働生産性改定値は前期比年率+4.6%と、予想外に速報値+4.9%から下方修正された。1971年来で最大を記録した4−6月期からはペースが鈍化も高水準を保っている。前年同期では+4.0%。同指数はグリーンスパン元FRB議長が国内総生産(GDP)成長を判断する上で最も注視していた。7−9月期GDPは33.1%増と過去最大の伸びを記録。 経済はウイルスパンデミックに起因するリセッションで失った3分の2の生産を回復したが、雇用は3月、4月で失った2220万の56%回復したに過ぎずまだ1000万人近く失業したままだ。生産と雇用回復ペースの大きな差は、リセッション時にはよくあることで、2007年から2009年の金融危機時と同様。パンデミックで最も多く失われた職種は観光やレストラン関連と比較的低賃金で、エコノミストは生産性への影響が少ないと指摘している。比較的小規模の企業が被害を被った一方で、その分、大企業に逆に有利に働いた。大企業は積極的に労働者のかわりとなるテクノロジーを取り入れた。ムーディーズアナリティクのエコノミスト、ザンディ氏は潜在的な生産性は危機前に比べ変化はなく、失った全雇用を回復するには良好な政策が必要となると指摘した。 ムニューシン米財務長官は州や地方政府の支援、中小企業、学校などの保護策も含む9160億ドル規模の追加経済対策案をペロシ下院議長に提示したという。年内の合意成立が叶えば、雇用回復の助けになる。 《CS》