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日経平均は小幅安、売り一巡後は下げ幅を縮小する展開

2023/8/7 12:16 FISCO
*12:16JST 日経平均は小幅安、売り一巡後は下げ幅を縮小する展開  日経平均は小幅安。2.44円安の32190.31円(出来高概算7億2456万株)で前場の取引を終えている。  前週末4日の米国株式市場のダウ平均は150.27ドル安(-0.43%)と続落。7月雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を下回り、金利先高観の後退に伴い買い戻しが先行した。その後も長期金利の低下やアマゾンの好決算を背景に一段高となった。ただ、雇用統計で賃金の上昇が予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測は完全には払しょくされなかった。また、10日に発表を控える消費者物価指数(CPI)への警戒感に加え、アップルの低調な決算を失望した売りが強まると終盤にかけて下落に転じた。ナスダック総合指数は続落、軟調な展開となった米株市場を受けて本日の日経平均は下落スタートとなった。  個別では、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、ソシオネクスト<6526>などの半導体関連株の一角が下落。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株、三菱商事<8058>や三井物産<8031>、丸紅<8002>などの商社株も軟調に推移。また、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ディスコ<6146>、川崎船<9107>なども下落した。そのほか、第1四半期の営業利益がコンセンサス大幅下振れとなったスクエニHD<9684>が急落、ジャストシステム<4686>、大阪チタ<5726>などが値下がり率上位に顔を出した。  一方、NTT<9432>やKDDI<9433>、ソフトバンク<9434>などの通信株のほか、花王<4452>、任天堂<7974>、三菱重工業<7011>、郵船<9101>などが上昇。スプレッド拡大で業績予想を上方修正した日本製鉄<5401>も堅調に推移した。ほか、中国市場回復も加わり4-6月期は増益転換となったユニ・チャーム<8113>、業績・配当予想を上方修正した富山第一銀行<7184>が大幅に上昇した。そのほか、日本シイエムケイ<6958>、大真空<6962>、ヤマシンフィルタ<6240>、栗本鉄工所<5602>などが値上がり率上位に顔を出した。  セクターでは、その他金融業、銀行業、卸売業が下落率上位となった一方で、水産・農林、鉱業、石油・石炭製品が上昇率上位となった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の66%、対して値下がり銘柄は31%となっている。  8月7日の日経平均は前週末比271.47円安の31921.28円と大幅反落でスタート。加えて、決算発表がピークを迎えている他、週末が祝日となることもあって商いは膨らみづらく、短期的な物色に振らされる展開が予想されている。ただ、売り一巡後は押し目買いの動きが目立っており、前引けにかけてじりじりと下げ幅を縮小した。  新興市場も軟調な展開となっている。マザーズ指数やグロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は下落スタート後、じりじりと下げ幅を縮小する展開となっている。米10年債利回りが依然として4%を超えており、バリュエーション面での割高感が意識されやすい新興株を手掛けにくい地合いが続いている。ただ、前週末まで大きく下落していた分、押し目買いの動きも広がっている。前引け時点での東証マザーズ指数は0.16%安、東証グロース市場Core指数は0.66%安。  さて、4日には米7月雇用統計が発表された。7月の非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比18万7000人増で市場予想(20万人)をやや下振れた。一方、失業率は3.5%で前月(3.6%)から低下、平均時給は前月比0.4%上昇と前月と同水準となったほか、前年比では4.4%上昇となった。雇用統計の結果は強弱入り混じる内容で米10年債利回りも4%水準で推移、投資家心理が上下どちらか一方に偏る結果ではなかった。ただ、今週は米国で10日に7月消費者物価指数(CPI)、11日に7月卸売物価指数(PPI)が発表される。仮にインフレ高止まりが意識されると、既に4%を超えている米10年債利回りの一段の上昇にもつながりかねないため、同指標の結果には大きな注目が集まっている。  パウエル議長をはじめ当局者らは、これまで政策はデータ次第との姿勢を一貫して繰り返してきた。今週は、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁とアトランタ連銀のボスティック総裁らの発言も予定されている。また、パウエル議長は今月下旬に、カンザスシティー連銀がワイオミング州ジャクソンホールで開く年次シンポジウムで登壇を予定している。5日に講演したボウマンFRB理事は、物価の完全な安定回復には追加利上げが必要になるかもしれないとの見解を示していた。やはり、9月に開かれる次回連邦公開市場委員会(FOMC)までに、当局関連の発言や今後の雇用統計、最新の物価統計の動向には注視しておきたい。  そのほか、今週は国内で1500社以上の企業決算が発表される。決算を材料とした東証プライム銘柄の個別株物色が主体となることが予想され、商いが膨らむことが想定される。好決算銘柄の買いが優勢となれば、株価指数の回復につながろう。米国と合わせて日本の長期金利の動向に注意を払いたいところだが、直近株価が大きく下落しながらも業績が堅調に推移している銘柄はしっかりとチェックしておきたい。  7月第4週(24~28日)投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物株を738億円買い越した。海外投資家の買い越しは5週連続で、個人投資家は1304億円の売り越しで4週ぶりに売り越した。海外投資家の買い越しが続く中、個人の売り越しが継続するか、今後もチェックを続けたい。さて、後場の日経平均はプラス圏に浮上して上げ幅を広げることができるか。前述のようにインフレ関連指標の発表が控えているが、今週から企業決算が本格化するためプライム市場の個別株物色に注目しておきたい。(山本泰三) 《AK》
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4452 東証プライム
7,273
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+246(%)
時価総額 3,454,675百万円
トイレタリー国内最大手。衣料用洗剤や食器用洗剤、サニタリー製品、スキンケア製品、化粧品のほか、油脂製品等のケミカル事業も手掛ける。バスクリーナーは高付加価値製品が好調。ヘアケア製品などは売上が順調。 記:2024/06/11
4686 東証プライム
3,615
9/27 15:00
-25(%)
時価総額 232,173百万円
パッケージソフト開発・販売会社。日本語入力システム「ATOK」や日本語ワープロソフト「一太郎」等の販売を行う。医療向けオフィス統合ソフト等も。個人向け事業は足踏み。24.3期3Qは法人向け事業が増収。 記:2024/04/16
5401 東証プライム
3,246
9/27 15:00
-22(%)
時価総額 3,084,742百万円
国内最大、世界有数の製鉄会社。自動車用鋼板、電磁鋼板、高級シームレス鋼管で実績。日鉄エンジニアリングなどを傘下に収める。米鉄鋼大手USスチール買収へ。中国減速で需要や市況は伸び悩み。原材料高も響く。 記:2024/06/24
5602 東証プライム
4,205
9/27 15:00
-60(%)
時価総額 55,077百万円
上水道用ダクタイル鉄管の提供等を行うライフライン事業が主力。自動車部品製造の鍛造プレス機等の機械システム事業、産業建設資材事業も。連続式二軸混練機で国内トップシェア。27.3期営業利益80億円目標。 記:2024/06/13
2,585
9/27 15:00
+45(%)
時価総額 95,128百万円
スポンジチタンのトップメーカー。兵庫県尼崎市に本社。低酸素球状チタン粉末や高純度チタン等の高機能材料事業も展開。神戸製鋼所等が主要取引先。配当性向25%~35%目安。球状チタン合金粉末等の拡販図る。 記:2024/09/02
6146 東証プライム
40,700
9/27 15:00
+1,450(%)
時価総額 4,408,502百万円
半導体の精密加工装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。1937年に広島県呉市で創業。ダイシングソーなどで世界トップシェア。パワー半導体向け中心に精密加工装置は出荷順調。生産能力の強化、効率化推進。 記:2024/06/28
6240 東証プライム
512
9/27 15:00
+27(%)
時価総額 36,642百万円
建機向け油圧フィルタで国内首位。産機用や電子部品製造工程用のフィルタも。エアフィルタ事業は堅調。ビル空調用フィルタの交換需要が回復。補助金収入を計上。24.3期3Qは2桁経常増益。通期業績予想を上方修正。 記:2024/04/14
6526 東証プライム
3,098
9/27 15:00
+81(%)
時価総額 551,698百万円
半導体ファブレスメーカー。富士通、パナソニックのシステムLSI事業の統合により誕生。SoCの設計・開発、販売を行う。オートモーティブ、データセンターなどが注力分野。注力分野中心に多くの大型商談を獲得。 記:2024/07/28
6861 東証プライム
71,090
9/27 15:00
-40(%)
時価総額 17,289,657百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
26,235
9/27 15:00
+1,985(%)
時価総額 2,473,593百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。FPD関連装置やレーザー顕微鏡なども手掛ける。High-NA向け含むACTISは引き合い旺盛。生成AI関連HBM向けは需要堅調。 記:2024/06/11
6958 東証プライム
425
9/27 15:00
+4(%)
時価総額 26,808百万円
プリント配線板専業メーカー。車載向けビルドアップ配線板で世界トップシェア。車載用売上高比率が高い。デンソーなどが主要取引先。配当性向30%程度目安。パワートレイン・走行安全系を注力分野に位置付け。 記:2024/06/29
6962 東証プライム
618
9/27 15:00
-8(%)
時価総額 22,370百万円
水晶デバイスが柱の電子部品メーカー。世界首位級の水晶発振器に強み。人工水晶の育成から一貫展開。24.3期3Q累計は車載用が回復。だがPC向け低調。スマホ向けも振るわず。営業外に為替差益。有証売却特益計上。 記:2024/04/15
7011 東証プライム
2,194
9/27 15:00
+102(%)
時価総額 7,401,784百万円
総合重機国内最大手。1884年創立。各種発電システムや航空機用エンジン、物流機器、製鉄機械、特殊車両等を手掛ける。ガスタービンで世界トップシェア。中期経営計画では27.3期売上高5.7兆円以上目標。 記:2024/09/03
7184 東証プライム
1,056
9/27 15:00
-17(%)
時価総額 71,079百万円
富山県地盤の第二地方銀行。石川県、新潟県などにも店舗展開。子会社に富山ファースト・ビジネス、富山ファースト・リースなど。総資産は1兆円超。コンサルティング機能の深化、コアビジネスの強化などに注力。 記:2024/08/30
7974 東証プライム
8,048
9/27 15:00
+52(%)
時価総額 10,451,857百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8002 東証プライム
2,427.5
9/27 15:00
-1(%)
時価総額 4,170,960百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,269
9/27 15:00
+30(%)
時価総額 9,896,528百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8035 東証プライム
27,475
9/27 15:00
+1,715(%)
時価総額 12,958,117百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
8058 東証プライム
3,082
9/27 15:00
+23(%)
時価総額 13,291,070百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8113 東証プライム
5,267
9/27 15:00
+89(%)
時価総額 3,269,933百万円
大手衛生用品メーカー。生理用品、ベビー用紙おむつで国内トップシェア。ペットケア用品、業務用食品包装資材等も。海外売上高比率は6割超。大人用排泄ケア用品は東南アジア地域で商品ラインアップの拡充図る。 記:2024/06/29
1,451
9/27 15:00
-30.5(%)
時価総額 19,272,175百万円
三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJニコスなどを傘下に収める総合金融グループ。世界最大の金融機関の一つ。アジアプラットフォームの強靭化などに取り組む。 記:2024/07/29
2,954.5
9/27 15:00
-6,219.5(%)
時価総額 4,061,525百万円
三井住友銀行、SMBC信託銀行、三井住友ファイナンス&リース、SMBC日興証券、三井住友カードなどを傘下に収める持株会社。総資産は300兆円超。決済ビジネスを強化。政策保有株式の削減交渉は進捗順調。 記:2024/08/22
9101 東証プライム
5,314
9/27 15:00
-36(%)
時価総額 2,711,017百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9107 東証プライム
2,258
9/27 15:00
+23.5(%)
時価総額 1,613,856百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9432 東証プライム
149.8
9/27 15:00
-1.5(%)
時価総額 13,564,437百万円
国内最大の通信会社。傘下にNTT東西、NTTドコモ、NTTデータなど。グローバル事業を強化。総合ICT事業は増収。通信端末機器販売収入、システムインテグレーションサービス収入が増加。24.3期3Qは増収。 記:2024/04/14
9433 東証プライム
4,769
9/27 15:00
-59(%)
時価総額 10,988,634百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9434 東証プライム
191.3
9/27 15:00
-1,785.2(%)
時価総額 915,781百万円
通信キャリア大手。個人向けモバイルサービス、ブロードバンドサービスの提供等を行うコンシューマ事業が主力。メディア・EC事業等も手掛ける。コンシューマ事業では付加価値サービスの拡充等で収益拡大を図る。 記:2024/08/05
5,670
9/27 15:00
-40(%)
時価総額 694,756百万円
スクウェア・エニックス、タイトーなどを傘下に収める持株会社。ファイナルファンタジー、ドラゴンクエストなどRPGで存在感。配当性向30%が基本方針。開発体制の整備、新作タイトルのデジタル販売強化等に注力。 記:2024/07/05
9983 東証プライム
49,110
9/27 15:00
+1,210(%)
時価総額 15,627,833百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業を成長の柱として位置付け。LifeWearの浸透や出店加速で北米、欧州は顧客層が拡大。 記:2024/05/10
9984 東証プライム
9,093
9/27 15:00
+201(%)
時価総額 15,666,821百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17