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日経平均は8日ぶり反落、需給良化はある程度先取り?

2022/3/24 12:18 FISCO
*12:18JST 日経平均は8日ぶり反落、需給良化はある程度先取り?  日経平均は8日ぶり反落。312.40円安の27727.76円(出来高概算5億8000万株)で前場の取引を終えている。  23日の米株式市場でNYダウは反落し、448ドル安となった。悪天候によるロシア・カザフスタンのパイプライン障害で原油輸出が急減したと伝わり、原油先物相場が大きく上昇。インフレとそれに伴う景気悪化、金融引き締めへの懸念が広がった。2月の新築住宅販売件数の減少などもネガティブ視された。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は-1.31%と反落。日経平均は前日までの7日続伸で2800円超上昇していたこともあり、本日は米株安の流れで売りが先行して346円安からスタートした。寄り付き後は軟調もみ合いの展開となり、朝方には27624.62円(415.54円安)まで下落する場面があった。  個別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎船<9107>といった海運株が大幅に下落。共同出資するコンテナ船会社Ocean Network Express(ONE)が事業説明会を開催したが、数値目標が物足りないなどといった見方が出ているようだ。米半導体関連株が軟調だった流れからレーザーテック<6920>は4%近い下落となり、東エレク<8035>もさえない。また、清水建設<1803>による株式公開買付け(TOB)の成立を発表した日道路<1884>が海運各社などとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、自社株買い実施を発表したトヨタ自<7203>、原油高が買い材料視されたINPEX<1605>は2%超の上昇。ソフトバンクG<9984>や任天堂<7974>は小高い。また、ニッケル価格の急伸で大平洋金<5541>が大きく買われ、ファイズHD<9325>などとともに東証1部上昇率上位に顔を出している。  セクターでは、海運業、小売業、建設業などが下落率上位で、その他も全般軟調。一方、鉱業、非鉄金属、輸送用機器など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は14%となっている。  本日の日経平均は米株安の流れを引き継いで8日ぶりに反落し、下げ幅を400円あまりに広げる場面もあった。ただ、日足チャートを見ると27400円台に位置する75日移動平均線を上回って推移しており、底堅さも感じる。前日までの上昇ピッチが急だっただけに、スピード調整の範囲内と受け止める向きは少なくないだろう。個別・業種別では商品市況の上昇に伴い鉱業や非鉄金属といった関連セクターの一角が堅調だが、個人投資家にも人気の高い海運株やレーザーテックの下げが目立つ。東証1部全体としても8割超の銘柄が下落している。前引けの日経平均が-1.11%なのに対し、東証株価指数(TOPIX)は-0.99%。ここまでの東証1部売買代金は1兆5000億円弱となっている。  新興市場ではマザーズ指数が-0.98%と反落。こちらは朝方にプラスへ転じる場面もあったが続かず、やはり軟調もみ合いの展開となっている。メルカリ<4385>などの主力株はやや軟調で、売買代金トップのグローバルW<3936>が大幅高。値動き重視の小型株物色の様相だ。  さて、前日の米市場では原油先物相場(ウエスト・テキサス・インターミディエート、WTI5月物)が1バレル=114.93ドル(+5.66ドル)に上昇。需給ひっ迫観測が強まったうえ、米在庫の減少も価格を押し上げたという。パイプライン障害による輸出減少を巡っては、折も折だけに政治的意図を疑う向きもあるようだ。一方、10年物国債利回りは2.29%(-0.09pt)に低下した。景気減速懸念に直近の売られ過ぎ感もあって買いが入ったとみられる。また、20年物国債入札の結果が好調だったことも影響しただろう。金融政策の影響を受けやすい2年物の利回りは2.10%(-0.05pt)に低下。期待インフレ率の指標とされる10年物ブレークイーブン・インフレ率(BEI)は2.94%(+0.03pt)に上昇した。  15~16日の連邦公開市場委員会(FOMC)通過後、金利の急上昇にも関わらず米株は需給主導で大きくリバウンドしたが、やはり商品市況の先高観やインフレ、景気悪化、金融引き締めへの懸念が拭いづらいところだろう。金融政策を巡っては、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁が経済データ次第ながら5月FOMCでの0.5ptの利上げやバランスシート縮小決定を示唆。また、米国では新築住宅販売の減少が続き、英国も今年の経済成長率予想を従来の6%から3.8%に下方修正した。実需筋でも売り持ちの解消を迫られている可能性はあるが、かといって積極的に買い持ちに傾くとまでは考えづらい。  国内株式市場の動向も見ておきたい。ここ数日の先物手口を見ると、BofA証券などの外資系証券による買い越しが目立っていた。日経レバETF<1570>の純資産総額が5500億円規模まで膨らんでいるのも気になるところ。ただ、ネット証券の取引状況を見ると日経レバETFはここ数日一貫して売り超となっている。また、18日申込み時点の市場全体の信用買い残高の合計(東名2市場、制度・一般合計)は3兆400億円(-1667億円)と2週連続で大きく減少した。昨年3月以来およそ1年ぶりの低水準となっている。  新年度に向けてリバランス(資産配分の再調整)目的の買いや配当再投資目的の買いといった需給面の押し上げが期待される点はこれまで度々述べた。ただ、株価指数先物の買い戻しが進んだことと、短期リバウンドを見越したものとみられる日経レバETFなどの持ち高の増加により、需給良化はある程度先取りしてしまった感が拭えない。また、緩和相場下で拡大した信用買い残はリバウンド局面を捉え整理が続いていると言える。来週29日の権利付き最終売買日の前後までに一段の上昇もあるかもしれないが、こうした市場動向を踏まえればその余地はかなり減ってきたとも考えられる。  後場の日経平均もまずまず底堅く推移しそうだが、今晩開催される北大西洋条約機構(NATO)や主要7カ国(G7)の首脳会議、それに各国経済指標などを注視しておきたい。(小林大純) 《AK》
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1803 東証プライム
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11/22 15:30
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時価総額 919,408百万円
1804年創業の大手ゼネコン。麻布台ヒルズ(土木)などで施工実績。チャンギ国際空港第3ターミナルなど海外でも実績多数。日本道路などを傘下に持つ。建設事業は生産体制の再構築などで収益力向上を目指す。 記:2024/10/10
1884 東証プライム
1,687
11/22 15:30
+16(%)
時価総額 74,137百万円
清水建設傘下の大手道路建設会社。1929年設立。東京国際空港B滑走路取付誘導路舗装工事などで実績。アスファルト合材・乳剤の製造販売等も手掛ける。建設事業では直接受注の拡大、M&Aによる事業拡大図る。 記:2024/08/02
3936 東証グロース
119
11/22 15:30
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時価総額 4,335百万円
クラウドプラットフォーム構築支援やセールスフォースの導入支援、人材転職サービスの提供、転職口コミサイト「キャリコネ」を運営。。プラットフォームはDX支援が堅調。人件費や開発費重し。継続前提重要事象。 記:2024/08/08
4385 東証プライム
2,097.5
11/22 15:30
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時価総額 344,051百万円
国内で断トツのフリマアプリ「メルカリ」を運営。スマホ決済「メルペイ」や米国開拓に注力。連結子会社に鹿島アントラーズ。メルカードの発行枚数は300万枚を突破。定額払い、メルカードが成長。米国事業も赤字縮小へ。 記:2024/06/09
5541 東証プライム
1,415
11/22 15:30
-22(%)
時価総額 27,701百万円
ステンレス鋼の主原料であるフェロニッケルの製造で国内トップ。日本曹達の鉄鋼部門から分離独立して1949年に誕生。現在は日本製鉄系列。ガス類の製造等も。LIB材料向け原料の製造販売事業の推進等に取り組む。 記:2024/10/22
6920 東証プライム
17,280
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時価総額 1,629,262百万円
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7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
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時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7974 東証プライム
8,166
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時価総額 10,605,103百万円
世界的ゲームメーカー。コンソールゲーム機を展開するグローバル3強の一角。資産の多くをドル建てで保有。海外売上高比率は7割超。新規タイトル、追加コンテンツの継続投入でプラットフォームの活性化を図る。 記:2024/07/28
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
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時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9101 東証プライム
4,975
11/22 15:30
-62(%)
時価総額 2,293,475百万円
海運の国内最大手。1885年創業。三菱グループ。不定期専用船事業、物流事業が柱。定期船事業、航空運送事業等も展開。世界最大規模の自動車専用船を保有。配当性向30%目安。25.3期は最終増益見通し。 記:2024/07/04
9104 東証プライム
5,430
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-9(%)
時価総額 1,968,668百万円
海運国内2位。1884年創業。三井グループ。ドライバルク事業、エネルギー事業、製品輸送事業が柱。LNG船の所有・管理・運航で世界シェアトップクラス。配当性向30%目安。非海運事業のアセット積み増し図る。 記:2024/07/29
9107 東証プライム
2,155
11/22 15:30
-34(%)
時価総額 1,454,996百万円
海運国内3位。1919年設立。自動車船事業などの製品物流部門が主力。ドライバルク事業等も。持分法適用関連会社にコンテナ船事業を行うONE社。LNG船等は順調推移見込む。27.3期経常利益1600億円目標。 記:2024/06/17
9325 東証スタンダード
975
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+12(%)
時価総額 10,552百万円
倉庫内業務の一括受託等を行うオペレーションサービスが主力。アマゾンが主要顧客。大型幹線輸送等のトランスポートサービス、国際物流サービス等も。AZ-COM丸和HD傘下。27.3期売上高450億円目標。 記:2024/06/09
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17