マーケット
4/25 15:15
37,628.48
-831.60
38,460.92
-42.77
暗号資産
FISCO BTC Index
4/26 4:11:22
10,049,036
フィスコポイント
保有フィスコポイント数
  
今月フィスコポイント数
  

日経平均は反落、引き続き米長期金利上昇を警戒

2021/2/24 12:10 FISCO
*12:10JST 日経平均は反落、引き続き米長期金利上昇を警戒  日経平均は反落。232.21円安の29923.82円(出来高概算8億1412万株)で前場の取引を終えている。  前日23日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は15.66ドル高の31537.35ドル、ナスダックは67.85ポイント安の13465.20で取引を終了した。パウエルFRB議長の議会証言を控え金融緩和縮小への警戒感に寄り付き後、大きく下落した。特にナスダックは一時4%近く急落。しかし、パウエル議長が強力な金融緩和を続ける方針を改めて強調すると、長期金利の上昇も一服し、下げ幅を縮小。ダウは引けにかけてプラスに転じ、ナスダックは下げ幅を縮小した。東京市場の休日前に比べ、ダウ平均は43.03ドル上昇、ナスダックは409.26ポイント下落となった。  米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。米長期金利の上昇が警戒されたことに加え、朝方の外為市場で1ドル=105円20銭台と一昨日22日15時頃に比べ40銭ほど円高・ドル安に振れたことなどが株価の重しとなった。一方、国内で新型コロナの新規感染が縮小傾向となり、政府が6府県で緊急事態宣言を今月末に解除する方向で調整に入ったと報じられるなど、経済活動の本格的な再開への期待が株価下支え要因となった。また、パウエルFRB議長が金融緩和を続ける姿勢を改めて強調したことも買い安心感となったが、前場は概ね売り優勢の展開だった。  個別では、2月度の既存店売上高が前年同月度比0.6%減と2カ月連続で前年割れとなった西松屋チェ<7545>、ビットコイン価格の下落が嫌気されたマネックスG<8698>、ナスダックの不安定な動きから投資事業の収益不透明感が台頭したソフトバンクG<9984>が下げた。また、米国市場でハイテク株が下げたことを受けキーエンス<6861>、村田製<6981>、日本電産<6594>などのハイテク株やレーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、ルネサス<6723>など半導体関連株が総じて軟調だった。  一方、販売用不動産16物件724戸の販売を発表したグッドコムA<3475>、自社株買いを発表した東亜建<1885>、コクヨ<7984>、21年3月期純利益予想を上方修正したペガサス<6262>、脱炭素技術の実用化推進すると化学工業日報で報じられた洋エンジ<6330>が上げた。また、コロナ収束後の業績回復が期待されたJAL<9201>、ANA<9202>の空運株なども堅調だった。  セクターでは、精密機器、電気機器、情報・通信業、パルプ・紙、金属製品などが値下がり率上位。一方、空運業、不動産業、鉱業、海運業、鉄鋼などが値上がり率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は42%となっている。  一昨日22日の当欄で、日経平均や米国ダウ平均の銘柄入れ替えについて簡単に触れた。少し詳しく見てみる。ダウ平均30銘柄の中で、現在注目度が高いのは、30年前には構成銘柄ではなかったアップルやマイクロソフト、セールスフォース・ドットコムなどだ。米国での新興企業の成長は、市場関係者の間では「新陳代謝」といったキーワードで語られることがあるが、本質を表しているのだろうか。  目を国内に転じてみる。20年4-12月期決算発表で印象に残った企業の一つに富士フイルム<4901>がある。21年3月期純利益予想を過去最高に上方修正し、株価は上場来高値に躍り出た。同社はその社名にあるように、元々は写真フィルムのメーカーだが、その市場は今はほぼない。しかし変革を繰り返し、今の姿になった。一方、フィルムの時代に同社の目標だったコダックは時代に対応できず倒産した(現在のコダックは当時とは別法人)。  米国は次々と新しい企業が華々しく出てきて古い企業は消え去る。片や日本は、新しい企業が派手に出てくることは少ないが、既存の企業が時間を掛けながら事業構造を大きく変える。結果、株価指数を構成する「銘柄」は米国では派手に入れ替わるが、日本は指数を構成する「事業」が大きく変わる。事業の変革は、利害関係者に負荷をかけることが少ない「日本流の新陳代謝」と言えるのではないだろうか。こうした、自らを新陳代謝する企業をみつけ、資金を投じることこそ、投資家にとっての醍醐味のような気もする。  昨日のダウ平均は31537ドル。今日前場の日経平均は29923円。その差1614。久しぶりにダウの背中が見えてきた。逆転すれば、およそ5年ぶりのことだ。アフターコロナでは「日本流の新陳代謝」が進み、再び日経平均がダウ平均をリードする姿を見たいものだ。  さて、後場の東京市場で日経平均はもみ合いとなりそうだ。経済活動の本格的な再開への期待が強く、押し目買い意欲は引き続き強そうだ。一方、米長期金利上昇への警戒感は継続しており、特にナスダックをはじめ米ハイテク株の動向を見極めたいとするムードが強く、積極的な買いは限定的となりそうだ。ただ、前場のTOPIXは0.89%下落しており、日銀によるETF買い観測が強まれば、底堅く推移する可能性もある。(小山 眞一) 《AK》
関連銘柄 17件
1885 東証プライム
1,066
4/25 15:00
-21(%)
時価総額 95,918百万円
海洋土木会社。港湾建設や海外保全、浚渫、埋立等の海上土木に加え、陸上土木や建築工事、土地開発、建設コンサルタント等も行う。今期3Q累計は売上高と利益が過去最高を更新した。国内土木、建築が大幅伸長した。 記:2024/02/10
3475 東証プライム
809
4/25 15:00
+6(%)
時価総額 24,653百万円
東京23区を中心に投資用新築マンションを開発・販売。神奈川、埼玉、千葉に事業地域を拡大中。24.10期1Qは投資用マンションの販売が順調。賃料収入も増えて増収・大幅営業増益に。通期最高業績・増配を見込む。 記:2024/04/16
3,323
4/25 15:00
-84(%)
時価総額 4,133,403百万円
富士フイルムグループの持株会社。デジカメや写真関連、医薬品製造開発受託、高機能材料、オフィス関連等を手掛ける。イメージング部門は堅調。デジタルカメラなどの販売が伸びる。24.3期3Q累計は増収増益。 記:2024/02/25
6262 東証プライム
513
4/25 15:00
+6(%)
時価総額 12,737百万円
工業用ミシンメーカー。環縫いミシンで世界トップ級。自動車用ダイカスト部品やシートベルト巻取り装置、ヘッドライト、ワイパー、オーディオ関連部品などオートモーティヴも展開。工業用ミシン停滞で3Q累計は足踏み。 記:2024/02/22
6330 東証プライム
906
4/25 15:00
-17(%)
時価総額 34,934百万円
大手エンジニアリング会社。エネルギーや石油化学、ガス開発、医薬、環境等の産業プラント、電力や鉄道、水処理等の社会インフラの設計や工事を行う。今期3Q累計は二桁の増収、増益と伸長。手持ち案件が順調に進捗。 記:2024/03/07
6594 東証プライム
6,886
4/25 15:00
+92(%)
時価総額 4,106,012百万円
世界最大の総合モーターメーカー。HDDや車載、家電・産業向けモーターに加え、機器装置や電子・光学部品を展開。精密小型モータは売価改善等で増益。24.3期3Qは2桁増益。水冷モジュールの生産能力を拡大。 記:2024/04/16
2,534
4/25 15:00
+12.5(%)
時価総額 4,957,589百万円
車載用マイコンで世界首位級。海外での大型買収により、電圧制御用や通信用の半導体を拡大。自動車向け事業は堅調。円安や自動運転支援、xEV向け製品の売上が増加。金融費用減少。23.12期通期は2桁最終増益。 記:2024/02/13
6861 東証プライム
64,580
4/25 15:00
-1,340(%)
時価総額 15,706,373百万円
業用計測制御機器大手。FA用センサで高シェア。開発・販売に専念し、生産は外部に委託。直販体制に強み。24.3期3Q累計は欧米堅調。円安や部材調達改善で粗利率も改善。だが日本や中国が足踏み。人件費増も重石。 記:2024/04/15
6920 東証プライム
33,360
4/25 15:00
-1,230(%)
時価総額 3,145,381百万円
半導体関連装置メーカー。シェア独占のEUVマスク欠陥検査装置に強み。24.6期上期は半導体市況軟化の影響で受注足踏み。だが受注残の消化を進めて大幅増収増益に。最高業績を見込む通期計画を上方修正。増配予定。 記:2024/02/08
6981 東証プライム
2,822
4/25 15:00
-27.5(%)
時価総額 5,721,444百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやEMI除去フィルタ高周波モジュールを手掛け、積層セラミックコンデンサで高シェア。業界最高水準の車載向けメタルパワーインダクタを商品化。生産減少や値下がりで3Q累計は一服。 記:2024/02/04
7545 東証プライム
2,200
4/25 15:00
-22(%)
時価総額 153,096百万円
ベビー用品や子供衣料、マタニティグッズ、育児用品等の専門店を全国展開。出店はロードサイド中心。1109店舗展開。公式オンラインストアは売上伸長。24.2期通期は増収増益。25.2期は2桁増益見通し。 記:2024/04/17
16,230
4/25 15:00
-660(%)
時価総額 1,648,806百万円
大手半導体製造装置メーカー。ウェーハ洗浄装置やコータ・デベロッパ、熱処理装置などを手掛け、洗浄装置で世界トップシェア。枚葉式洗浄装置「SU-3400」が日経産業新聞賞を受賞。業容好調で3Q累計は増収増益。 記:2024/03/24
7984 東証プライム
2,633
4/25 15:00
+22(%)
時価総額 338,978百万円
国内最大の文具メーカー。オフィス家具やオフィス用品通販でも高シェア。ファニチャー事業は好調。ビジネスサプライ流通事業では大企業向け購買が堅調。23.12期通期は増収増益。24.12期は2桁最終増益計画。 記:2024/02/13
8698 東証プライム
821
4/25 15:00
-21(%)
時価総額 219,574百万円
大手ネット証券会社。マネックス証券を中核に、株式や先物・オプション、投信、債券、FXのオンライン取引サービスを提供する。NTTドコモと資本業務提携。今期3Q累計は国内と米国が堅調、増収、大幅増益となった。 記:2024/03/03
9201 東証プライム
2,839.5
4/25 15:00
-17.5(%)
時価総額 1,241,270百万円
大手航空会社。国内線や国際線、LCC、貨物輸送の航空運送、旅客サービス、空港内地上サービス等を提供する。今期3Q累計は国際旅客収入が増加した。国内旅客収入は単価が上振れ。航空燃油費等の増加を吸収した。 記:2024/04/03
9202 東証プライム
3,032
4/25 15:00
-43(%)
時価総額 1,468,379百万円
大手航空会社。国内線と国際線トップの全日空が中核。国内線や国際線、貨物運送を展開する。傘下にLCCのピーチやエアージャパン。今期3Q累計は国際線、国内線が好調だった。営業益は過去最高を大幅に更新した。 記:2024/03/03
9984 東証プライム
7,603
4/25 15:00
-152(%)
時価総額 13,099,619百万円
大手投資会社。傘下にビジョンファンドや通信会社、LINEヤフー等を持ち、AIやインターネット等の分野の企業に投資。今期3Q累計は増収、利益は改善傾向となった。デリバティブ関連や公開投資先の株価上昇が寄与。 記:2024/02/10