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日経平均は続落、米中懸念の売りはひとまず落ち着く

2019/5/7 12:03 FISCO
*12:03JST 日経平均は続落、米中懸念の売りはひとまず落ち着く  日経平均は続落。171.36円安の22087.37円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。  6日の米株式市場でNYダウは66ドル安と反落して取引を終えたが、朝方には下げ幅を470ドル超に広げる場面があった。トランプ大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税引き上げを10日から実施すると表明し、アジア・欧州株がほぼ全面安となり、米国株も売りが先行。ただ、中国側は貿易協議を継続する姿勢を示し、合意への期待から値を戻した。為替相場もリスク回避的な動きから1ドル=110円台後半と円高方向に振れ、10連休明けの日経平均は74円安からスタートすると、前場中ごろには一時21965.60円(293.13円安)まで下落した。しかし、中国株の反発を支えに前引けにかけて下げ渋った。東証1部の値下がり銘柄は全体の5割強、対して値上がり銘柄は4割強となっている。  個別では、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>などがさえない。ファナック<6954>など中国関連とされる銘柄の軟調ぶりが目立った。今期2ケタ減益見通しがネガティブサプライズとなった村田製<6981>は急落し、太陽誘電<6976>などの電子部品株にも売りが波及。その他の決算発表銘柄ではコマツ<6301>も売りがかさみ、信越化<4063>は朝安後にやや下げ幅を縮めた。また、太陽誘電や村田製とともにサンデンHD<6444>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、売買代金トップのソフトバンクG<9984>は買い先行。傘下の投資ファンドが上場を検討しているなどと報じられた。決算が好感されたソニー<6758>や日立<6501>のほか、ZOZO<3092>、第一三共<4568>などは上げが目立つ。また、イーブック<3658>やM&Aキャピ<6080>はストップ高水準で前場を折り返した。セクターでは、機械、鉱業、ガラス・土石製品などが下落率上位。反面、医薬品、不動産業、水産・農林業などが上昇率上位だった。  前日のNYダウが一時急落したことや為替の円高推移を受け、連休明けの東京市場では売りが先行した。年初からの世界的な株価上昇の背景には米中貿易協議の合意期待があっただけに、トランプ氏による対中関税引き上げ表明にネガティブな反応が出てくることはやむを得ないだろう。しかし、トランプ氏一流の交渉術であるとの見方もあり、米中の主要株価指数は売り一巡後に値を戻してきている。協議の行方を注視する必要はあるが、日経平均も節目の22000円を大きく割り込む流れとはならないだろう。  企業決算はソニーなどがポジティブ視される一方、村田製やコマツはネガティブ視され、引き続き強弱分かれる格好だ。個別の決算対応が中心となり、日経平均は22000円台でのもち合いが続きそうだ。なお、本日はヤマハ発<7272>、オリックス<8591>などが決算発表を予定している。また、新興市場ではマザーズ指数が1%を超える上昇となっているが、大型連休明けとあって中小型株に再び資金流入しているようだ。新興市場も今週から決算発表が本格化し、値幅取りを狙った物色が活発化しそうだ。(小林大純) 《AK》
関連銘柄 18件
3092 東証プライム
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時価総額 1,427,552百万円
国内最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営。LINEヤフー傘下。ファッションメディア「WEAR」の運営等も。配当性向70%目安。ZOZOTOWN事業では取扱アイテム、ブランドの拡充図る。 記:2024/06/09
4,745
2/1 15:00
+15(%)
時価総額 27,179百万円
電子書籍販売会社。「ebookjapan」での電子書籍販売サービスと、オンライン書店「bookfan」での紙書籍の販売が事業の2本柱。今上期の売上高は過去最高を更新した。マーケティングの強化も寄与した。 記:2021/11/29
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
2,550
11/22 15:30
+29(%)
時価総額 80,985百万円
M&A仲介会社。2016年に同業のレコフなどと経営統合。売手・買手の間に立ってM&A成立に向けたアドバイザリー業務を行う。大型案件で業界随一の実績。コンサルタント数は180名超。成約件数は過去最高水準。 記:2024/06/28
6301 東証プライム
4,116
11/22 15:30
+67(%)
時価総額 4,008,206百万円
世界2位の総合建設機械メーカー。1921年設立。自動車産業向け大型プレスなど産業機械も。エンジンなどは国内で自社開発。海外売上比率は8割超。配当性向40%以上目安。坑内掘りハードロック事業の拡大図る。 記:2024/10/07
6444 東証スタンダード
157
11/22 15:30
+1(%)
時価総額 17,536百万円
カーエアコン用コンプレッサー、空調室内ユニット等の製造・販売を行う自動車機器事業を展開。カーエアコン用コンプレッサーは世界シェアトップクラス。群馬県伊勢崎市に本社。熱マネジメントシステムの販売を強化。 記:2024/10/10
6501 東証プライム
3,821
11/22 15:30
+71(%)
時価総額 17,716,330百万円
総合電機大手。金融ソリューションや社会インフラITシステム、原子力関連ビジネス、鉄道システム、ビルシステム等を手掛ける。日立エナジーは受注残が増加。デジタルシステム&サービスはLumada事業が拡大。 記:2024/06/15
6758 東証プライム
2,948
11/22 15:30
-3.5(%)
時価総額 18,404,653百万円
世界的AV機器メーカー。ゲーム機や映画、音楽でも世界的。CMOSイメージセンサーで世界トップシェア。モバイル機器向けイメージセンサーは堅調続く。今期はイメージング&センシング・ソリューションの増収見込む。 記:2024/06/29
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
6976 東証プライム
2,149
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時価総額 279,838百万円
電子部品メーカー。積層セラミックコンデンサ等のコンデンサが主力。インダクタや通信用デバイス、アルミニウム電解コンデンサ等も。自動車、情報インフラ・産業機器が注力市場。インダクタや複合デバイスは売上順調。 記:2024/06/11
6981 東証プライム
2,562
11/22 15:30
-8(%)
時価総額 5,099,951百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
7203 東証プライム
2,664.5
11/22 15:30
-10(%)
時価総額 42,085,743百万円
自動車メーカー最大手。カローラ、クラウン、プリウスなど人気車種多数。ダイハツ工業、日野自動車等を傘下に持つ。海外販売台数比率は7割超。グローバル生産累計3億台超。ソフトウェア、AIなどへの投資を加速。 記:2024/08/01
7272 東証プライム
1,335.5
11/22 15:30
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時価総額 1,403,146百万円
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7974 東証プライム
8,166
11/22 15:30
-37(%)
時価総額 10,605,103百万円
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8591 東証プライム
3,303
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-11(%)
時価総額 4,013,016百万円
大手金融サービス。自動車やICT関連機器等のリース・レンタル、不動産開発・賃貸管理、企業投資、環境エネルギー、生命保険、銀行など多角的に事業展開。輸送機器、不動産運営、コンセッションは回復傾向続く。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17