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29日の香港市場概況:ハンセン1.0%安で4日続落、美団は8.1%急落
2023/5/29 18:42
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*18:42JST 29日の香港市場概況:ハンセン1.0%安で4日続落、美団は8.1%急落 連休明け29日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比195.81ポイント(1.04%)安の18551.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.59ポイント(1.30%)安の6251.04ポイントとそろって4日続落した。ハンセン指数は約半年ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1104億8330万香港ドルと薄商いが続いた(25日は1155億4700万香港ドル)。 米中対立の警戒感が重し。中国の王文涛・商務部長は先週、レモンド米商務長官やタイ通商代表部(USTR)代表と相次いで対面会談したが、通商関係を改善するには至っていない。レモンド長官は27日の記者会見で、「中国のマイクロン製品調達規制を容認しない」などと強く非難した。 中国景気の回復遅れも懸念されている。27日に報告された1〜4月の中国工業企業利益は前年同期比20.6%減。マイナス幅は1〜3月の21.4%減から縮小したものの、依然として低迷が続いている。米国のデフォルト(債務不履行)懸念払しょくなどを手がかりに買い先行したものの、上値は重く、指数は前引けにかけてマイナスに転じた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が8.1%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.2%安、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.9%安と下げが目立った。 セクター別では、自動車が安い。華晨中国汽車HD(1114/HK)が9.6%、長城汽車(2333/HK)が4.2%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.1%安、蔚来集団(9866/HK)が3.5%安ずつ下落した。 石炭や天然ガスのエネルギー関連も急落。エン鉱能源集団(1171/HK)が8.4%安、中国中煤能源(1898/HK)が5.9%安、中国燃気HD(384/HK)が4.0%安、新奥能源HD(2688/HK)が3.1%安と値を下げた。 半面、半導体セクターは物色される。ASMPT(522/HK)が5.1%高、中芯国際集成電路製造(981/HK)が2.8%高、華虹半導体(1347/HK)が2.0%高と値を上げた。米国が同盟国に働きかけ、対中半導体輸出規制を強化する中、中国当局は国内半導体産業の支援をより厚くすると期待されている。 中国発電セクターも高い。華電国際電力(1071/HK)が10.4%、華能国際電力(902/HK)が8.1%、華潤電力HD(836/HK)が4.7%、中国電力国際発展(2380/HK)が2.6%ずつ上昇した。 他の個別株動向では、中国オンラインゲーム大手の網易(9999/HK)が7.2%高。1〜3月期決算の50%増益が材料視されている。 一方、本土市場は小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.28%高の3221.45ポイントで取引を終了した。石油株が相場をけん引。発電株、銀行株、メディア・娯楽株、ハイテク株の一角も買われた。半面、消費関連株は安い。素材株、医薬品株、不動産株、保険・証券株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》
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