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前場に注目すべき3つのポイント~日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい~

2023/6/23 8:34 FISCO
*08:34JST 前場に注目すべき3つのポイント~日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい~ 23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。 ■日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい ■岡部、23/12下方修正 営業利益 41億円←57億円 ■前場の注目材料:村田製作所、シリコンキャパシターの生産能力3倍、スマホなど用途拡大 ■日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい 23日の日本株市場は、米ハイテク株高の流れから買い優勢となろう。22日の米国市場は、NYダウが4ドル安、ナスダックは128ポイント高だった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、上院銀行委での証言で年内2回の追加利上げが適切になる可能性があると繰り返したため、警戒感から売りが優勢となった。ただし、売り一巡後はハイテク株が買い戻され、ナスダックはプラス圏を回復し、ダウもハイテクに支えられ下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比275円高の33445円、円相場は1ドル143円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株には買いが入りやすく、日経平均をけん引することになりそうである。日経225先物はナイトセッションで33110円まで売られた後は買い優勢の展開となり、一時33490円まで買われる場面が見られた。ボリンジャーバンドの+1σを支持線としたトレンドを継続するなか、同水準までの調整を経て、反発を見せた格好。これまでのトレンドを継続するなか、押し目狙いの買いは入りやすいだろう。 また、円相場が1ドル143円台と円安に振れて推移するなか、日米金利差を狙った海外投資家による資金流入が引き続き意識されやすい。需給面では四半期末に伴うリバランス売りや7月に入るとパッシブ型ETFの決算を控えているため、売り需要が警戒されている。そのため強いトレンドの中でも積極的な買いは限られていることから、過熱感は警戒されるほど強まっていないとみられる。 物色の流れとしては指数インパクトの大きい値がさハイテク株のリバウンドが期待される一方で、昨日買戻しの動きが目立っていた金融株については、米国市場の流れから利食いが入りそうだ。その他、円安を手掛かりとした輸出関連への物色も意識される。また、昨日は利食いに押されたソフトバンクG<9984>がリバウンドをみせてくるようだと、生成AI関連への買いに波及する可能性はあるだろう。さらに、IPOラッシュが続くなかで個人主体による中小型株への物色も注目されよう。 ■岡部、23/12下方修正 営業利益 41億円←57億円 岡部<5959>は2023年12月期業績予想の修正を発表。売上高は820億円から793億円、営業利益を57億円から41億円に下方修正した。建設関連製品事業において、国内は概ね想定通りに推移しているものの、米国においては材料価格の下落に伴い販売価格が想定より下回っている。また、利上げに伴う米国の住宅市場の低迷により、住宅向け建設資材の販売が想定以上に落ち込んでいる。 ■前場の注目材料 ・ナスダック総合指数は上昇(13630.61、+128.41) ・1ドル=143.00-10円 ・シカゴ日経先物は上昇(33445、大阪比+275) ・SOX指数は上昇(3569.87、+20.15) ・VIX指数は低下(12.91、-0.29) ・米国景気は拡大 ・日銀は金融緩和を継続 ・村田製作所<6981>シリコンキャパシターの生産能力3倍、スマホなど用途拡大 ・パナHD<6752>パナソニック、エアコン生産国内回帰、草津に2ライン新設 ・住友電工<5802>豪でレドックスフロー電池初受注 ・三菱商事<8058>欧でグリーン水素新会社、オランダ子会社と設立 ・三菱商事<8058>チリ銅鉱山開発に21億円、30年めど年5万トン生産へ ・丸紅<8002>スペイン社と船舶向け風力推進装置で提携 ・三井物産<8031>シェブロンと地熱回収の新技術実証 ・NTN<6472>すべり軸受50%増産、電動車・ウエアラブルなど新用途開拓 ・横河電機<6841>実験データをクラウドで統合管理、新システム開発 ・エスペック<6859>高発熱対応の環境試験器、半導体を大量検査 ・岩谷産<8088>新中計、5年で4700億円投資、水素を軸に成長目指す ☆前場のイベントスケジュール <国内> ・08:30 5月全国消費者物価コア指数(前年比予想:+3.1%、4月:+3.4%) <海外> ・特になし 《ST》
関連銘柄 12件
5802 東証プライム
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時価総額 2,291,314百万円
ワイヤーハーネス、自動車電装部品等の自動車関連事業が主力。1897年創業。送配電用電線・ケーブル、光ファイバ・ケーブル、電子ワイヤー等も。環境エネルギー関連事業では電動車用平角巻線の拡販等に注力。 記:2024/10/07
5959 東証プライム
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時価総額 38,989百万円
構造機材製品や仮設・型枠製品、土木製品等の販売を行う建設関連製品事業が主力。1917年創業。浮魚礁製品で国内トップシェア。自動車関連製品事業等も。海外ガバナンスの強化、事業ポートフォリオの選択と集中推進。 記:2024/07/26
6472 東証プライム
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時価総額 125,236百万円
大手ベアリングメーカー。1918年創業。ハブベアリング、ドライブシャフトで世界シェアトップクラス。ロボット用モジュール等も手掛ける。27.3期売上高8300億円目標。アフターマーケットビジネスの拡大図る。 記:2024/06/29
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時価総額 3,596,991百万円
電機大手のパナソニックを中核とする持株会社。1918年創業。家電や住宅設備、AV機器、デジカメ、電子部品、産業電池・車載用電池等を手掛ける。配当性向30%目安。車載電池、空質空調等を投資領域に位置付け。 記:2024/09/02
6841 東証プライム
3,333
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-30(%)
時価総額 895,327百万円
生産制御システム、流量計、差圧・圧力伝送器等の制御事業が主力。1915年創立。波形測定器、光通信関連測定器等の測定器事業も。分散形制御システムに強み。マテリアル部門は化学、マイニングの顧客基盤拡大図る。 記:2024/10/10
6859 東証プライム
2,593
11/29 15:30
-24(%)
時価総額 61,664百万円
環境試験器、エナジーデバイス装置、半導体関連装置の装置事業が主力。環境試験器で世界トップシェア。アフターサービス・エンジニアリング、受託試験・レンタル等も。国内における生産能力の増強などに取り組む。 記:2024/10/10
6981 東証プライム
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時価総額 4,996,439百万円
大手電子部品メーカー。コンデンサやインダクタ、EMI除去フィルタ等を手掛ける。チップ積層セラミックコンデンサ等で世界トップシェア。海外売上高比率が高い。コンデンサはモビリティ向けなどで販売増を見込む。 記:2024/06/04
8002 東証プライム
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時価総額 3,778,558百万円
大手総合商社。芙蓉グループ。生活産業、食料・アグリ、素材産業、エナジー・インフラソリューション、社会産業・金融分野などで事業展開。みずほリースと資本業務提携。総還元性向は30%~35%程度が目安。 記:2024/08/30
8031 東証プライム
3,136
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-48(%)
時価総額 9,493,886百万円
大手総合商社。鉄鉱石や原油・LNGなど資源分野に強み。機械・インフラ、化学品、生活産業などの事業を多角的に展開。インドネシアのパイトン発電事業の持分売却は完了。中計では26.3期当期利益9200億円目標。 記:2024/06/04
8058 東証プライム
2,525.5
11/29 15:30
-22.5(%)
時価総額 10,554,110百万円
大手総合商社。原料炭や銅、液化天然ガスなど資源分野で世界有数の優良権益を有す。非資源分野は食品卸売に強み。自動車・モビリティ、複合都市開発等も。総還元性向40%程度目処。LNG事業の拡張などを図る。 記:2024/07/07
8088 東証プライム
1,856
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時価総額 434,762百万円
総合エネルギー事業を主力とする独立系専門商社。LPガス等の供給、水素ガスや産業用ロボット、次世代自動車向け二次電池材料等を手掛ける。コスモエネルギーHDと資本業務提携。カーボンオフセットガスの販売を強化。 記:2024/06/11
9984 東証プライム
8,936
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-112(%)
時価総額 13,135,875百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17