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売り先行スタートも半導体関連株の急速な戻りで切り返す【クロージング】

2023/5/25 16:23 FISCO
*16:23JST 売り先行スタートも半導体関連株の急速な戻りで切り返す【クロージング】 25日の日経平均は3日ぶりに反発。118.45円高の30801.13円(出来高概算12億6000万株)で取引を終えた。前日の米国株の下落を映して売り先行で始まったものの、米半導体大手エヌビディアが時間外取引で急騰したことを受け、アドバンテス<6857>や東エレク<8035>など半導体関連株が急速に上げに転じたことが投資マインドを改善させ、日経平均はプラスに転じ前場中盤にかけ上げ幅を広げると、後場の取引開始直後には30889.98円まで上昇した。また、円相場が1ドル=139円台後半まで円安が進んだため、輸出関連株の一角もしっかりしたことも好影響を与えた。 東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄が1000を超え、全体の6割近くを占めた。セクター別では、電気機器、金属製品、ガラス土石など8業種が上昇した半面、海運、銀行、保険、陸運、繊維製品など24業種が下落し、その他金融が変わらずだった。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス、東エレク、信越化<4063>、エーザイ<4523>が堅調で、アドバンテスと東エレクの2銘柄で日経平均を約210円押し上げた。一方、第一三共<4568>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、リクルートHD<6098>が軟調だった。 前日の米国市場は、債務上限問題を巡る政府と野党・共和党の交渉に進展がみられず、先行き警戒感からリスク回避の動きが強まり、主要株価指数は続落した。これを受けて、東京市場も売りが先行して始まった。ただ、米国市場の取引終了後に、市場予想を上回る先行きの好業績見通しを示した米半導体大手エヌビディアが時間外取引で急騰。東京市場でも朝安の半導体関連株中心に切り返す銘柄が増えた。関係者からは「半導体の国内生産・開発は、経済安全保障にとって死活問題」と受け止める向きが多く、国策関連としての側面もあり、人気が継続している。一方、中国での新型コロナウイルスの感染再拡大を背景にインバウンド(訪日旅行者)需要の伸び悩みを警戒して、小売や空運、陸運などの銘柄には売りが続いた。 日経平均は、スピード調整のためにも目先的には利食い売りをこなしながらの展開となりそうで、30000円から31000円のレンジ内での動きが続きそうだ。一方、米国では、1-3月期のGDP改定値やシカゴ連銀全米活動指数、カンザスシティ連銀製造業活動指数などの経済指標の発表が予定されているほか、リッチモンド連銀のバーキン総裁やボストン連銀のコリンズ総裁の発言機会も予定されている。米国の債務上限問題、利上げ動向に関する発言内容を見極めたいとの考える向きが多いこともレンジ内での動きにとどまらせる要因とみられる。 《CS》
関連銘柄 8件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4523 東証プライム
4,650
11/22 15:30
+31(%)
時価総額 1,379,037百万円
国内製薬大手。神経領域、がん領域が重点領域。抗がん剤「レンビマ」、不眠症治療剤「デエビゴ」などが主力製品。一般用医薬品でチョコラBBなど。アルツハイマー病治療剤「レケンビ」に積極的な成長投資実施。 記:2024/10/20
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
9,824
11/22 15:30
+288(%)
時価総額 16,208,048百万円
米国発の求人情報サイト「Indeed」等のHRテクノロジー事業、リクナビNEXTやSUUMO等のマッチング&ソリューション事業、人材派遣事業を展開。人材派遣事業は需要増により、日本の稼働人数が順調。 記:2024/06/28
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9433 東証プライム
5,030
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 11,024,985百万円
国内シェア2位の大手通信キャリア。auブランドの携帯電話が主力。沖縄セルラー電話、JCOMなどを傘下に持つ。ローソンへのTOBは成立。au PAYカードの会員数が944万人を突破するなど金融事業は順調。 記:2024/06/04
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25