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配当の再投資への思惑、ソフトバンクGの上昇が支援材料に【クロージング】

2023/3/29 16:12 FISCO
*16:12JST 配当の再投資への思惑、ソフトバンクGの上昇が支援材料に【クロージング】 29日の日経平均は3日続伸。365.53円高の27883.78円(出来高概算13億6000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数は下落したものの、3月期末の配当や株主優待の権利取りを狙った買いのほか、出資する中国電子商取引大手アリババグループの事業分割による投資収益拡大への思惑などからソフトバンクG<9984>が6%超と大幅に反発したことも投資マインドの改善につながった。日経平均は大引けに向けて上げ幅を広げ、戻りのめどとされる25日線(27600円近辺)を大きく上放れた。 東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄が1700を超え、全体の9割超を占めた。セクター別では、海運を除く32業種が上昇し、鉱業、ゴム製品、輸送用機器、パルプ紙、情報通信の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、ファナック<6954>、信越化<4063>が堅調だった半面、東エレク<8035>、第一三共<4568>、テルモ<4543>が軟化した。 週明けの米国市場は、金融不安で金融株から大手ハイテク株へシフトしていた投資資金の巻き戻しや、長期金利の上昇への警戒感から取引終盤にかけてハイテク関連株中心に売られ、主要株価指数は下落。こうした流れから、東エレク、アドバンテス<6857>といった半導体関連株など値がさ株の一角には値を消す銘柄が目立っていた。ただ、東京市場特有の期末を意識した権利取りの動きが強まったほか、1兆1000億円程度と試算されている配当の再投資への思惑も加わり、日経平均はじり高歩調をたどった。また、円相場が1ドル=131円台後半へと円安方向に振れているため、輸出採算の改善への期待感から自動車や機械などの輸出関連株が値を上げたほか、時間外取引での米国株先物が堅調に推移していることも投資家心理の改善につながったようだ。 日経平均は目先の戻りのめどとされた25日線水準を大きく上回り、先高期待が高まりやすいところだ。ただ、きょうの上昇はソフトバンクGの大幅高が大きく寄与したうえ、期末需給といった特殊要因が主体で、今後も需給改善が続くかは未知数だ。また、欧米金融機関の信用問題が完全収束に向っているわけでもなく、先行き不安感も残る。なお、日経平均の配当落ち分は250円程度とみられており、今度は25日線が支持線として意識されることになりそうだ。 《CS》
関連銘柄 9件
4063 東証プライム
5,649
11/22 15:30
+53(%)
時価総額 11,307,558百万円
時価総額世界上位の化学メーカー。1926年設立。塩化ビニル樹脂、シリコンウエハー、合成石英などで世界トップシェア。海外売上比率が高い。先端露光材料の新拠点建設推進。機能材料事業は高機能性製品の販売に注力。 記:2024/10/28
4543 東証プライム
3,073
11/22 15:30
+35(%)
時価総額 4,580,912百万円
医療機器メーカー。北里柴三郎などが発起人となり1921年に設立。血管内治療関連デバイスなどの心臓血管部門が主力。電子体温計、血糖自己測定器等も手掛ける。コスト削減のほか、設備投資で生産能力の拡大図る。 記:2024/08/26
4568 東証プライム
4,435
11/22 15:30
-48(%)
時価総額 8,635,096百万円
大手製薬会社。抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」、抗凝固剤「リクシアナ」などが主力品。かぜ薬「ルル」、解熱鎮痛薬「ロキソニンS」などで知名度高い。米メルクと戦略的提携。がん事業への集中的な資源投入を図る。 記:2024/08/26
6367 東証プライム
18,295
11/22 15:30
-90(%)
時価総額 5,362,521百万円
空調・冷凍機事業が主力。エアコン世界首位。フッ素化学製品等の化学事業、酸素濃縮装置の製造・販売等も。海外売上比率が高い。差別化新商品の投入、増産投資等に取り組む。26.3期営業利益5000億円目標。 記:2024/06/07
6857 東証プライム
9,447
11/22 15:30
+62(%)
時価総額 7,237,734百万円
SoC半導体用試験装置など半導体・部品テストシステム事業が主力。半導体検査装置で世界トップシェア。メカトロニクス関連製品の製造・販売等も。海外売上高比率は9割超。グローバル及びサポート力の増強図る。 記:2024/10/12
6954 東証プライム
4,114
11/22 15:30
+13(%)
時価総額 4,095,154百万円
CNCシステムなどのFA事業、ロボット事業、ロボマシン事業を展開。富士通のNC部門が分離・独立して1972年に誕生。CNCで世界シェアトップクラス。海外売上高比率は8割超。配当性向は60%が基本方針。 記:2024/09/02
8035 東証プライム
22,250
11/22 15:30
+470(%)
時価総額 10,493,834百万円
世界的な半導体製造装置メーカー。TBSの出資で1963年に設立。塗布現像、ガスケミカルエッチング、拡散炉などで世界トップシェア。配当性向50%目処。研究開発投資を積極化。固定費の最適化などにも取り組む。 記:2024/07/07
9983 東証プライム
49,020
11/22 15:30
+550(%)
時価総額 15,599,193百万円
世界的なアパレル会社。「ユニクロ」を主力に、「ジーユー」、「セオリー」等のブランドを世界中で展開。海外ユニクロ事業が成長の柱。グローバル化の加速、ジーユー事業などグループブランドの拡大などに注力。 記:2024/10/25
9984 東証プライム
8,586
11/22 15:30
+36(%)
時価総額 12,621,377百万円
携帯キャリアのソフトバンク、LINEヤフー、ビジョン・ファンド、半導体設計の英ARMなどを傘下に収める持株会社。ソフトバンク事業はメディア・EC事業などが順調。中計では26.3期純利益5350億円目指す。 記:2024/06/17