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【China Now】官民一体の成長モデル「晋江市」、「匠の精神」育成は成功のカギ

2018/7/16 9:25 FISCO
*09:25JST 【China Now】官民一体の成長モデル「晋江市」、「匠の精神」育成は成功のカギ 中国福建省の地方都市である晋江市の域内総生産(GDP)は2017年、2000億元(約3兆3600億円)に接近。これは1978年の1366倍に相当し、2002年の7.2倍、2012年の1.6倍となった。 これとは対照的に晋江市の不動産価格がほかの地方都市に比べて緩やかな上昇を維持している。実体経済を重視する政府の姿勢や柔軟な政策の取り入れ、「匠の精神」が民営企業の中でしっかりと育成されていることなどが晋江市経済成長の成功カギだと分析されている。 同市の常住人口は2017年に約210万人だったが、年間売上高1億元以上の企業は800社以上に上っている。また、上場企業も46社だと報告されている。これら企業はアパレルや食品・飲料、建材、紙製品、機械設備、化学繊維など幅広い分野で活躍している。 これだけ多くの上場企業や高成長企業を作り出している背景には、商品の精密さに対する追求や品質の向上を重視する匠の精神が企業の中でしっかりと生きていることなどが挙げられている。また、改革精神を持つ晋江市政府による柔軟な政策運営なども企業をサポートしていると評価されている。ほかに、不動産事業など目先の利益を追わず、実体経済を重視する政府や企業の姿勢が経済成長に貢献しているといえる。同市のGDPに占める実体経済の割合は60%以上だという統計データは報告されている。 習近平国家主席は2002年に晋江市の民営企業などを視察し、同市の成長モデルを評価し、全国のほかの地方都市にも広げる必要があると強調していた。 なお、企業の革新性と創造性を育成するため、晋江市政府はこのほど、「晋江国際人材交流協会」を立ち上げ、今月22日創立記念式典を開催する予定だ。この協会を通じて国内外の人材やノウハウの交流を広げていく計画だ。 《AN》