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*08:08JST 【中国の視点】ロシアで高級車市場が好調、止まらぬルーブル安で国民が「自衛」に走る ロシアでポルシェなど高級スポーツカーが飛ぶように売れていると報じられている。止まらぬ通貨ルーブル安に加え、インフレ率の加速が背景にある。ロシアのインフレ率は年初からすでに9.1％まで加速しており、これとは対照的に高級車の上昇ペースは5-7％にとどまっている。また、ルーブルの先安感が強まっていることも国民を「自衛」に走らせている。 ルーブルは米ドルに対して年初から約40％下落しており、保有するルーブル預金を米ドルやユーロに両替する動きはすでに数カ月前から始まっている。原油価格の先安感が強まっている中、一段のルーブル安が避けられるとの見方が優勢。高級車のほか、日用品を数週間前から買いだめする国民が相次いでいることも報じられている。 中国の専門家は、ルーブル安を食い止めるには4つの手段があると指摘。ここでは、◇預金金利の引き上げ◇米ドルの供給拡大◇資源輸出の拡大◇財政支出の圧縮が挙げられた。預金金利の引き上げや米ドルの供給拡大が実施されているが、現時点ではルーブル安の食い止め効果がまだ現れていない。また、プーチン大統領はこのほど、来年の財政支出を当初の予定から減らす必要があるとの認識を示した。 なお、バンク・オブ・アメリカ／メリルリンチ（BOA／ML）はこのほど、2015年のロシアの成長率について、マイナス1.5％に転落すると予測した。 原油価格は来年に一段と下落するとの観測から、ロシアが1998年のようにデフォルト（債務不履行）に陥る恐れがあるとの警告も出ている。 《ZN》