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11日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で反落、中国のコロナ感染拡大を不安視

2022/1/11 16:53 FISCO
*16:53JST 11日の中国本土市場概況:上海総合0.7%安で反落、中国のコロナ感染拡大を不安視 11日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比26.08ポイント(0.73%)安の3567.44ポイント(上海A株指数は0.73%安の3738.64ポイント)と反落した。 新型コロナウイルス感染拡大の影響が改めて不安視される流れ。陝西省西安市(人口約1000万人)に続き、河南省安陽市(人口約550万人)では国内2カ所目となる都市封鎖に踏み切っている。また、北京市に隣接する天津市では、変異ウイルス(オミクロン)の市中感染が週末に確認された。北京冬季五輪の開催まで1カ月を切る中、「ゼロコロナ」政策を続ける政府は行動抑制を強化している。社会活動の停滞で、消費も落ち込むと懸念された。ただ、下値を叩くような売りはみられない。景気腰折れを回避するため、当局は経済対策を強めるとの期待が続いた。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、消費関連の下げが目立つ。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が6.0%安、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が3.0%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.9%安、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が1.8%安、白酒最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.3%安で引けた。 ITハイテク関連株も安い。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が5.3%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が3.5%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が3.1%ずつ下落した。資源・素材株、不動産株、運輸株、防衛関連株なども売られている。 半面、金融株の一角はしっかり。興業銀行(601166/SH)が3.7%、招商銀行(600036/SH)が1.3%、中原証券(601375/SH)が4.1%ずつ上昇した。公益株、医薬品株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.03ポイント(0.01%)高の287.47ポイント、深センB株指数が2.68ポイント(0.23%)高の1182.91ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《FA》