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17日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で反落、科技指数は2.4%下落で最安値

2021/12/17 18:20 FISCO
*18:20JST 17日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で反落、科技指数は2.4%下落で最安値 17日の香港市場は、主要64銘柄で構成されるハンセン指数が前日比282.87ポイント(1.20%)安の23192.63ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が131.65ポイント(1.58%)安の8218.00ポイントとそろって反落した。ハンセン指数は年初来安値を更新している。売買代金は1626億1170万香港ドルに拡大した(16日は1381億1770万香港ドル)。 米国の対中圧力が不安視される流れ。バイデン米政権は16日、中国の少数民族ウイグル人への弾圧、または中国軍を支援しているとして、中国の42企業・団体に対する投資や輸出を制限する制裁措置を科すと新たに発表した。米中関係の悪化、サプライチェーンの混乱拡大が懸念されている。世界の主要な中央銀行がインフレ対応に軸足を移し、金融正常化を速めていることもマイナス材料だ。英国のイングランド銀行は16日、予想外の利上げに踏み切っている。中国では来週20日、最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(銀行貸し出しの指標となる)が公表される予定。「20カ月ぶりに引き下げられる」との観測が浮上しているものの、予断は許されない状況だ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が9.4%安、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が6.0%安、中国スポーツ用品大手の李寧(リーニン:2331/HK)が5.7%安と下げが目立った。信義光能に関しては、太陽光発電部材の価格競争が激化していると伝わったことも売り材料視されている。 プラットフォームを運営するネット大手も急落。美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.3%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.1%安、騰訊HD(テンセント:700/HK)が3.2%安で引けた。ハンセン科技指数は2.4%安で他の指数をアンダーパフォームしている(公表以来の安値更新)。 中国自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が4.2%、長城汽車(2333/HK)が4.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%、吉利汽車HD(175/HK)が2.6%ずつ下落した。 旅行代理店やカジノなどレジャー関連もさえない。携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が10.5%安、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が4.5%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.8%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.4%安と値を下げた。 半面、非鉄や鉄鋼の素材セクターは高い。江西銅業(358/HK)が2.9%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.4%、鞍鋼(347/HK)が3.5%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.3%ずつ上昇した。 一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.16%安の3632.36ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。ハイテク株、資源・素材株、医薬品株、空運株、金融株なども売られた。半面、火力・原子力発電や不動産、海運銘柄の一角は買われている。 亜州リサーチ(株) 《FA》