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13日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で反落、カジノとネットに売り

2021/9/13 18:00 FISCO
*18:00JST 13日の香港市場概況:ハンセン1.5%安で反落、カジノとネットに売り 週明け13日の香港市場は、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比392.10ポイント(1.50%)安の25813.81ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.85ポイント(1.58%)安の9238.99ポイントとそろって反落した。売買代金は1503億3620万香港ドルとなっている(10日は1498億3330万香港ドル)。 内外環境の不透明感が嫌気される流れ。米国ではインフレ高進を背景に、テーパリング(量的緩和の縮小)前倒しの不安が強まっている。中国では、8月の人民元建て新規融資とマネーサプライ(通貨供給量)M2が予想を下回った。産業締め付けの警戒感もくすぶる。人力資源社会保障部は10日、プラットフォームを有するネット大手10社を集め、労働者の権利保護について指導した。また、外電が12日報じたところによれば、中国政府はアリペイの事業分割を検討している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.5%安、同業の銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.1%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)4.8が%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が4.5%安と下げが目立った。 ネット株も急落し、ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.3%安。主要な構成銘柄では、上記した美団のほか、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.2%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が2.5%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.4%安と値を下げている。 上述したカジノに加え、エアラインや旅行代理店、映画館やチケット販売などレジャー関連もさえない。中国南方航空(1055/HK)が2.5%安、中国東方航空(670/HK)が2.4%安、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が6.0%安、阿里巴巴影業集団(アリババ・ピクチャーズ・グループ:1060/HK)が2.4%安、猫眼娯楽(マオイェン・エンターテインメント:1896/HK)が5.3%安で引けた。中秋節や国慶節など稼ぎ時の大型連休を間近に控える中、中国の一部地域で新型コロナウイルスが再び拡大していることを不安視している。 半面、石炭・石油セクターは高い。エン州煤業(1171/HK)が9.1%、中国中煤能源(1898/HK)が7.7%、中国神華能源(1088/HK)が3.8%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が5.0%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.7%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.3%ずつ上昇した。 一方、本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.33%高の3715.37ポイントで取引を終了した。素材株が高い。不動産株、エネルギー株、海運株、公益株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。消費関連株、医薬品株、金融株も売られた。 亜州リサーチ(株) 《FA》