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巴川紙 Research Memo(7):2024年3月期は5.4%増収、新製品立ち上げ費用等が嵩み営業減益予想

2023/7/10 12:27 FISCO
*12:27JST 巴川紙 Research Memo(7):2024年3月期は5.4%増収、新製品立ち上げ費用等が嵩み営業減益予想 ■今後の見通し ● 2024年3月期の連結業績予想 巴川製紙所<3878>の2024年3月期の連結業績予想は売上高36,000百万円(前期比5.4%増)、営業利益1,500百万円(同26.9%減)、経常利益1,500百万円(同30.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益600百万円(同58.6%減)とした。 半期ごとの業績予想については、上期は売上高17,500百万円、営業利益600百万円、経常利益600百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益200百万円、下期は売上高18,500百万円、営業利益900百万円、経常利益900百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益400百万円としている。 同社はセグメント別予想を開示しておらず、中期経営計画の見直し(後述)により各報告セグメントも名称変更しているが、ポートフォリオ別では現在の主力事業で前期比2.6%増、成熟事業と低成長事業を合わせて横ばい、新規成長分野で40.7%増を見込む。現在の売上区分での2024年3月期見通しは、主力のトナー事業についてトナー事業は大手顧客の在庫調整、価格競争激化で収益状況が厳しい予想も、カラー化やデジタル印刷などで緩やかに成長するとする見方が一般的で、収益性の高い製品にシフトしMIX良化を目指す計画である。半導体・ディスプレイ関連事業については半導体関連事業の調整局面が継続、新製品寄与も1年程度遅れる見通しとして収益低迷を見込む。機能性シート事業は2023年3月期下期から拡大してきた機能性不織布拡販に期待している。全体として増収の中心は各事業における新規成長分野の拡大となっている。 利益面では増収効果は見込むものの、半導体製造装置向けを中心とした新製品立ち上げ費用の支出が佳境に入ってくること、引き続き原材料価格の上昇が影響し600百万円強の影響を被る見通しである。円安効果も見込まないなかで、さらに人件費増や業務効率化などに向けた投資コスト増など、一時的な費用700百万円を見込み、営業減益予想(一時費用を除くと7.2%増予想)とした。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘) 《SI》
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1914年創業の高機能性材料メーカー。電気絶縁紙を初めて国産化。現在はトナーや半導体実装用テープ、光学フィルム、カード製造等を手掛ける。半導体製造装置向け新製品「フレキシブル面状ヒーター」は引き合い多い。 記:2024/06/25