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三機工業 Research Memo(9):過去10年間の総還元性向(加重平均)は91.6%

2023/6/28 12:09 FISCO
*12:09JST 三機工業 Research Memo(9):過去10年間の総還元性向(加重平均)は91.6% ■株主還元策 三機工業<1961>は株主還元にも積極的である。配当について、同社では2014年3月期まで年間15円を基本としてきたが、2015年3月期から利益構造が変わったことで、増配を実施してきた。2020年3月期は年間95円とする増配を行い、その後も2021年3月期は普通配当70円に特別配当10円を加え年間80円配当を、2022年3月期は年間85円(うち特別配当15円)配当を、2023年3月期は年間75円(配当性向87.4%)配当を実施した。2024年3月期は年間70円(配当性向71.9%)が予定されているが、仮に2024年3月期の業績が上方修正されれば、増配の可能性もあると弊社では見ている。 また、同社は株式市場での積極的な自己株式の取得及び消却も行っている。2020年3月期中には1,958千株を取得し、さらに保有する自己株式2,000千株を消却した。2021年3月期は1,000千株を消却し、新たに自己株式1,000千株を取得した。2022年3月期は1,000千株の自己株式を取得した。2023年3月期には1,500千株の自己株式を取得し、1,500千株を消却した。この結果、2023年3月期の配当性向は87.4%、総還元性向は136.4%となった。これにより、過去10年間(2014年3月期から2023年3月期)の総還元性向(加重平均)は91.6%となった。 さらに株主以外のステークホルダーに対しても前向きに対応している。協力会社への支払い条件について、2020年3月期より資本金4,000万円未満の協力会社に対しては全額現金払いとしていたが、今回さらに支払いサイトを120日から60日に短縮した。 このような、同社の株主還元や様々なステークホルダーに対する前向きな姿勢は大いに評価できるだろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《SI》
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1961 東証プライム
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時価総額 161,523百万円
三井グループの設備工事会社。1925年創立。空気調和設備、防災設備、電気設備等の構築を行う。虎ノ門ヒルズなどで実績。機械システム事業、環境システム事業等も。政策保有株式の縮減進める。コア事業の強化図る。 記:2024/10/06