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バイク王 Research Memo(1):2022年11月期は過去最高益を更新

2023/2/10 14:31 FISCO
*14:31JST バイク王 Research Memo(1):2022年11月期は過去最高益を更新 ■要約 バイク王&カンパニー<3377>は、バイクを「売る」「買う」「楽しむ」ための様々なサービスの提供を通じて、バイクライフをともに創る存在「バイクライフの生涯パートナー」をビジョンとして掲げ、設立当初のバイク買取専門店としての「バイクを売るならバイク王」から、バイクに関わるすべてのサービスを総合的に提供する「バイクのことならバイク王」と言われるブランドへの進化を目指している。また、持続的な成長に向けて新たなコーポレートミッション「まだ世界にない、感動をつくる。」を掲げ、交通インフラやレジャー、ライフデザインといったバイク事業とのシナジー効果を創出する新規事業への参入に加え、社会的な課題解決によって社会的責任を果たすことにより、バイクライフを超えたライフデザイン企業となることを目指している。 1. 2022年11月期業績 2022年11月期業績は、売上高33,480百万円(前期比26.0%増)、営業利益1,653百万円(同6.1%増)、経常利益2,259百万円(同27.6%増)、当期純利益1,550百万円(同26.4%増)だった。高市場価値車輌を仕入れて販売する取り組みが奏功し、ホールセール、リテールいずれも増収増益となり、売上高、経常利益、当期純利益は過去最高を更新した。2021年11月期末に第1四半期向け在庫を確保、仕入も堅調であった。そのため、バイクのオフシーズンによる需要低下時期である第1四半期においても堅調な業績を達成した。高市場価値車輌(原付2種以上)のなかでもより需要が高い車輌を販売する取り組みが奏功し、車輌売上単価(1台当たりの売上高)が大幅に上昇した。しかしながら、営業利益は1,653百万円と業績予想の1,772百万円に対して未達での着地だった。ただし、これについては毎年第4四半期に在庫確保を行っているが、2023年11月期の第1四半期末頃において、大型店舗である絶版車館の2号店出店計画が見えてきたことから、第4四半期に追加で良質な在庫の確保を進めたことによる影響である。通常店舗では50万~100万円以下の車輌が並んでいるが、絶版車館には依然として人気が高く、より高価格帯の絶版車のみが並ぶ。これに伴い、100万-300万円の車輌を多数確保したことによる翌期に向けた戦略が営業利益未達の要因である。 2. 2023年11月期業績予想 2023年11月期業績については売上高34,500百万円(前期比3.0%増)、営業利益1,900百万円(同14.9%増)、経常利益2,150百万円(同4.8%減)、当期純利益1,470百万円(同5.2%減)を見込んでいる。バイク業界においては、特に景気の下振れによる需要の低下リスクは無視できないものの、オークション相場及びリテール市場は堅調に推移している。同社が主力商材とする高市場価値車輌の新車販売台数、保有台数のみならず、普通・大型自動二輪免許の新規取得者数も増加傾向にあり、需要の急速な低下は今のところ見受けられない。今後もバイクは交通インフラを支え、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)によって変化したバイク志向の高まりとその堅調な需要は続くものと期待されている。 3. 新たな中期経営計画を策定 同社の2022年11月期から2024年11月期までの3ヶ年の中期経営計画では、最終年度である2024年11月期に売上高315億円、経常利益25億円を計画していた。出店や単価上昇などにより、2022年11月期に中期経営計画最終年度の売上高目標である315億円を上回ったこと、新たな事業領域についての活動実績を積んだことを踏まえ、常に3年先を見据えた経営を行っていくため、中期経営計画の見直しを行い、2023年11月期から 2025年11月期を対象とした新たな中期経営計画を策定した。これにより2025年11月期の売上高395億円(2022年11月期実績:334億円)、営業利益25.0億円(同16.5億円)、経常利益28.0億円(同22.5億円)、当期純利益19.1億円(同15.5億円)を目標とした。利益率については売上総利益率39.9%(同39.3%)、営業利益率6.3%(同4.9%)、経常利益率7.1%(同6.7%)となる。 ■Key Points ・2022年11月期はシナジーが見込まれる企業との提携を積極化 ・UX(顧客体験)グロースモデルへの転換を実現し、顧客LTVの最大化を図る ・2024年11月期までの中期経営計画最終年度売上高315億円を2年前倒しで達成、新たな中期経営計画を策定 ・積極的に外部資金を活用。今後につながる安定的な資金、在庫の確保により財務の健全性を強化 ・2023年11月期業績予想において、営業利益は前期に開発した店舗によるリテール台数増加を見込むことから前期より増益、経常利益は前期第1四半期計上の関連会社からの臨時的な受取配当金が今期は発生しない影響から前期より減益 ・2023年春に神奈川県茅ヶ崎市に2店舗目となる絶版車を中心に展開するコンセプトショップの出店を決定 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《NS》
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バイク専門店チェーン。中古バイクの買取や販売の「バイク王」を全国展開。パーツ販売やバイクのレンタルサービス等も。ブランド認知度が強み。オークション仕入を強化。広告効率の改善、査定成約率の向上に注力。 記:2024/10/24